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第1話
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私の名前はアルナ。
とある小国の第1王女だ。
第1王女って聞くと、権力ありそうでしょ?
でも、そんなことないんだよね。本当に、全く。
もしこれが、第1王子とかだったら、話は別なんだけどね。
第1王子っていったら、将来の王様。よほどのことがない限り、王様になれるでしょう。
第1王女の場合はよほどのことがないと、王様になれないけどね。
まあ、私の家の場合、他にも兄弟はたくさんいるし、私が王様になれる未来なんて、一生来ないでしょう。
そんな、私の使い道と言ったら、あれしかない。
もう、常識のような、あれ。
そう、政略結婚。
政略結婚においては、かなり役立つ第1王女。
小国と言っても、一つの国。
そこの第1王女が嫁いでくるとなれば、相手国も無碍(むげ)にはできない。
今回の話だと私は、隣国の第1王子に正室として嫁ぐみたいだけど、側室はすでにたくさんいるんだってね。
ああ、嫌になっちゃう。
私だって、意思のある一人の人間なんだよ?
それを、まるで道具みたいに扱いやがって。
それでも、第1王子の正室ならば、将来お后になるってこと。だから、この家にいるよりは出世と言えるのかな?
うーん。けど、お后っていったって、どうせ権力なんてないんでしょう?
どうせ私は、子どもを産むためだけの道具。
今まで、そんなに色々なことに挑戦してきてようが、これからやりたいことがあろうが、嫁いだらそこで人生終了なんでしょう?
嫁いだら、夫の3歩後ろを歩けって?ふざけるな。
同じ人間じゃないか。どうして、性別によってこんなに違う扱いを受けないといけないの?
男に生まれればよかった。そうしたら、実力で扱ってもらえたのかな。
結局、私は学校に通いたいって言っても、通わせてもらえてのは花嫁養成学校。
違うんだよ。
私が通いたいのはそういう学校じゃないの。
政治とか経済とか、歴史とか、そういうことを勉強したかったの。
結局、兄弟の教科書借りて、自学自習したけどね。
あいつら、自分専用の教科書も教育係もあるのに、遊んでばかり。
町に繰り出して、親の権力使って、ナンパばかり。
どうして、あいつらは国の要職につけて、私はつけないの?
勉強のことだけじゃない。
剣のことだってそうよ。
私は自分の身は自分で守れるくらいの剣を身につけたかったのに。
女の子はおしとやかが一番ですってね。
結局、教えてくれたのは男社会で頑張っている女騎士さん。
彼女曰く、結婚も出産も全て諦めて、初めてスタートラインに立てるって。
彼女はすごく苦労をしていた。
紅一点。すごい、変な目で見られている。
それでも、騎士に憧れてたから、頑張ったって言っていた。
騎士は誰もが憧れる職業だ。
みんな、一度は憧れるんじゃないかな?
だって、かっこいいんだもん。国を守るその姿が。
そして、みんな努力して入団試験を受けるの。
入団試験に受かるのはすごく大変。競争率がすごい。
男だって、大変なんだもん。
女ならば。まともに採点してもらってない。どんなに剣が強くても、セクハラを受け流せたり、おっさんにお酌しないとダメ。それはもう騎士じゃないよね。
騎士として国を守りたくて入団試験受けてるのに。
おっさんをよいしょするための花みたいなもんだよね。
だから、彼女も悩んだんだって。
騎士になれても幸せかどうか。
けれど、女だからってなりたい職業につけないのはおかしいでしょう?
実力もあるのに。
だから、自分がいつか偉くなって、こんな男社会壊したいって思ったんだって。
すごいな。
とある小国の第1王女だ。
第1王女って聞くと、権力ありそうでしょ?
でも、そんなことないんだよね。本当に、全く。
もしこれが、第1王子とかだったら、話は別なんだけどね。
第1王子っていったら、将来の王様。よほどのことがない限り、王様になれるでしょう。
第1王女の場合はよほどのことがないと、王様になれないけどね。
まあ、私の家の場合、他にも兄弟はたくさんいるし、私が王様になれる未来なんて、一生来ないでしょう。
そんな、私の使い道と言ったら、あれしかない。
もう、常識のような、あれ。
そう、政略結婚。
政略結婚においては、かなり役立つ第1王女。
小国と言っても、一つの国。
そこの第1王女が嫁いでくるとなれば、相手国も無碍(むげ)にはできない。
今回の話だと私は、隣国の第1王子に正室として嫁ぐみたいだけど、側室はすでにたくさんいるんだってね。
ああ、嫌になっちゃう。
私だって、意思のある一人の人間なんだよ?
それを、まるで道具みたいに扱いやがって。
それでも、第1王子の正室ならば、将来お后になるってこと。だから、この家にいるよりは出世と言えるのかな?
うーん。けど、お后っていったって、どうせ権力なんてないんでしょう?
どうせ私は、子どもを産むためだけの道具。
今まで、そんなに色々なことに挑戦してきてようが、これからやりたいことがあろうが、嫁いだらそこで人生終了なんでしょう?
嫁いだら、夫の3歩後ろを歩けって?ふざけるな。
同じ人間じゃないか。どうして、性別によってこんなに違う扱いを受けないといけないの?
男に生まれればよかった。そうしたら、実力で扱ってもらえたのかな。
結局、私は学校に通いたいって言っても、通わせてもらえてのは花嫁養成学校。
違うんだよ。
私が通いたいのはそういう学校じゃないの。
政治とか経済とか、歴史とか、そういうことを勉強したかったの。
結局、兄弟の教科書借りて、自学自習したけどね。
あいつら、自分専用の教科書も教育係もあるのに、遊んでばかり。
町に繰り出して、親の権力使って、ナンパばかり。
どうして、あいつらは国の要職につけて、私はつけないの?
勉強のことだけじゃない。
剣のことだってそうよ。
私は自分の身は自分で守れるくらいの剣を身につけたかったのに。
女の子はおしとやかが一番ですってね。
結局、教えてくれたのは男社会で頑張っている女騎士さん。
彼女曰く、結婚も出産も全て諦めて、初めてスタートラインに立てるって。
彼女はすごく苦労をしていた。
紅一点。すごい、変な目で見られている。
それでも、騎士に憧れてたから、頑張ったって言っていた。
騎士は誰もが憧れる職業だ。
みんな、一度は憧れるんじゃないかな?
だって、かっこいいんだもん。国を守るその姿が。
そして、みんな努力して入団試験を受けるの。
入団試験に受かるのはすごく大変。競争率がすごい。
男だって、大変なんだもん。
女ならば。まともに採点してもらってない。どんなに剣が強くても、セクハラを受け流せたり、おっさんにお酌しないとダメ。それはもう騎士じゃないよね。
騎士として国を守りたくて入団試験受けてるのに。
おっさんをよいしょするための花みたいなもんだよね。
だから、彼女も悩んだんだって。
騎士になれても幸せかどうか。
けれど、女だからってなりたい職業につけないのはおかしいでしょう?
実力もあるのに。
だから、自分がいつか偉くなって、こんな男社会壊したいって思ったんだって。
すごいな。
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