役立たずとパーティーからもこの世からも追放された無気力回復師、棚ぼたで手に入れたユニークスキル【銀化】で地味にこつこつ無双する!!

佐藤うわ。

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30話 (4章)ソラ~聖女

小ネタ④ 聖なるカピb

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「そ、そうよ、ファニー王女よ彼女と結婚して罪を帳消しにしてもらうのよオホホホ」
「怖い事言い出したな。完全に権力の横暴じゃないか」
「よし、ならばワシがファニーを呼んで来よう」

 と、言った時だった。


「ユリナス本当に居ないのかー? ちょっと驚かせ過ぎたのだ……」

 そのファニーの声がした訳で。

「ファニーー!!」

 俺は思わず叫んだ。

「何だおるのか? 早う開けい」

 ガラッ
 確かに外に居たのは自称フィアンセのファニー王女だった。後ろには警備兵も引き連れてはいるが……

「お、俺も早く自首しようとは思っていたんだ。だからファニーも助けて欲しい」
「そうよ、凄く反省しているの。相手はどんな人なの?」
「だから何じゃ何じゃ?」

 だがファニーは首をかしげた。

「どうしたのだ、下着でも盗んだのか? それよかわらわの頼みを聞いてくれ!」

 へ? 思ってたのと良い意味で違う。俺は再びマリと顔を見合わせた。


「ゆ、ユリナスの話は忘れてちょうだい!」
「何だ、何があったのだ? そうそうそれよりも我が国家を揺るがす一大事ぞ? 夜陰に紛れて我が父に会って欲しいのだっ」

 国家を揺るがす一大事? 少なくともソラのアレ事件とは関係無さそうだ。

「行ってみましょう!」
「わーいワシも行くのじゃ!」
「ダメだよ、色々解説がめんどくさいから……」

「何でじゃーブーブー」

 しかし王様から見てラスボス的な師匠を城に連れて行く訳にも行かず、ソラと共に留守番をしてもらった。いつもゴメン師匠。


 ザッザザッザ
 ドキドキしつつも警備兵に守られながら城に入った。

 ー秘密の謁見室、俺達はひざまずいて待った。

「父上、ユリナスを連れて参りました」
「おおっ来てくれたかユリナス? 実は一大事が起こっての」

 ソラのアレでは無いな。

「何が起こったのでしょうか?」
「実は我が国の守り主である、聖なるカピパラのカピちゃんが姿を消したのじゃ!」

 シィーーン
 俺もマリも余りのバカバカしい話に言葉が出なかった。

「聖なるカピちゃん?」
「そうじゃ、我が国を聖なる力で守るカピちゃんは、もうすぐ聖なる混浴の儀を行う予定だったのじゃ!」

 いちいち脱力するよな。

「聖なる混浴?」
「そうなのだ、わらわが真にカピパラライン王国の姫と認められる為には、カピちゃんと混浴する必要がある」
「はぁ?」

 俺は半信半疑で白い目で見たが、でも王は頭を抱えた。

「そのカピちゃんが姿を消した……ワシは心配で心配で」
「父上、お気を確かにカピちゃんはきっと無事に御座います!」

 平和だ! 平和過ぎるよこの国!! ゼブランドとアルパカはいまだに睨み合ってるって言うのに、どうなってるの、この国……
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