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32話 (5章)仲間~村捕虜
マリの商魂
しおりを挟む「素直に帰りよったのじゃ」
「ふぅ何だかどっと疲れたわ……」
「ちょっと中庭から見て来る!」
俺は逆に中庭に行くと、喜ぶソラの頭をなでつつ銀化して夕方の空に飛びあがった。
シュバッ
「むっそうか、従者がいるのか」
当然というか、大国アルパカインゼットの第二王子である奴は、複数の従者を連れていて中には前のジイらしき紳士も混じっていた。
わざわざ買い物にジイを連れて来るなよ! でも街中でこれだけの人数を一気に消すのは無理か……俺はそのまましばらく連中が店から遠ざかるのを観察し続けた。
ー店の中
「ふぅ奴らおとなしく西の門から街を出てったよ?」
俺はマリと師匠に報告したが。
「あの、何でただのお客にそこまで警戒するの?」
あっ! そう言えばそうかマリは奴が貴族のナルディーノだと信じてて、まさか危険なアルパカの第二王子なんて知らないのか。
これって事実を言うべきか? いや、今は余計な心配掛けない方が良いかな。俺と師匠が奴を警戒してれば良いか……
「だってアイツ、マリと師匠に執着してるじゃん?」
「やだぁ嫉妬? どういうつもりよただのお客じゃない」
そんなあからさまに嫌そうな顔しなくったって。
「所で300万もするアクセサリーってどんなの?」
「多少宝石とかがちりばめられているけど、実際の価格の3倍程の値段で売ってるの!」
しれっと命知らずな事、笑顔で言うな!
「良くそんな恐ろしい事が出来るなあ」
「良くバレ無いのじゃ?」
「安心して、もうかれこれ4,5回は来てくれてるけど、毎回喜んで買ってくれてるから! 分かってて買ってるんじゃない?」
ぐはっそんな回数来てたのか!? もしかしてマリの店で買ってビスマスにプレゼントしてるのか?
「もうそんな危険な商売するのは止めてくれよ!」
「俺が養うから??」
ドキッ! え、マリってこんな冗談を言うんだ?
「何じゃプロポーズかぇ?」
「違うよ! 二人して妙な言い方しないでよ。そ、そうだ、師匠本当に社交界に興味あるの??」
話題を替えよう。
「そもそもワシは数百年前までは定期的に人間の姿で貴族や王族に混じり、世界情勢を探っておったのじゃ!」
えっ知られざる師匠の生態! そうかそうして情報収集していたのか……でもつまり特にアルデリーゼに興味が出た訳じゃ無いんだ。
「ふぅそうなんだ!」
「でもまあ、あ奴にちょっと興味が出たのもあるかのう?」
エーッまたそんな事言って俺に嫉妬させようとしてる? もうその手には乗りません!
「あそう」
「ハイハイじゃあ今日はもうお開きね、夕ご飯にしましょう」
「うん、俺はソラに餌をやるよ」
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