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34話
緑の攻撃
しおりを挟む「三度も敵に背中を向けるな! お主の様な奴が銀竜の加護持ちとは納得行かんわ!!」
シュバッ
しゅばっ? 振り返ると緑色の男ヴェルディグリの背中から六枚の魔法の羽が出ていた。つまりビスマスより強かった訳か。最初に彼女にぶつからなくて良かった……けど男と戦いたくないよ!?
「ナスビィー様、お気を付けをっこの者から激しい殺気を感じます!」
チャキッ
ヒイラギちゃんと兄が揃って短剣を構えた。いやいや相手しないで!
「こ、こらっ犬じゃ無いんだから、相手しちゃダメ、無視無視!」
俺は必死に二人を押し留めるが。
「ほほぅナスビィーという名前か? しかし従者の方が余程覚悟が出来ておるぞ!」
「従者じゃない、友達だっ!」
「えっ? ナスビィー様……」
「ならば友達から戦うかのぅ?」
シュビッ
緑の男の手から光る棒が出た。えっ剣じゃないの? 棒が出るの!? 時間を稼ごう。
「えっ棒が出ちゃうのそれなに!?」
「バカなそんな事も知らんのか。魔法の杖や槍や剣、任意で好みの武器が出せるのじゃろうが!」
「へぇー魔法の杖がでるの??」
「もう良いわ時間稼ぎが過ぎるわ! 出でよっエクスプロード・ピラーッッ!!」
!! ゴウゥウウウウウッ
魔法の杖から高い天井に届く程の巨大な炎の柱が三本も出て来て、回転しながら俺達三人に襲い掛かって来た。
「くそっ避けろ!!」
「はいっ!」
叫びながら魔法の羽を生やす。
シュバッ
ギュイーーン
しかし炎の柱は俺達を追尾するように追い掛けて来た。
「飛べっ魔法の羽!!」
シュバーーッ
まるで筒花火の様に、背中から発射された三枚の魔法の羽が炎の柱に向かって飛んで行くが、パシパシっと全部あっさり弾かれて消えた。再び魔法の羽が生えて来る。
「よ弱っ!」
「魔法のメイン武器で増幅された魔法に効くか!!」
えっそうなの!? 俺の剣にも何か増幅する力があるのかなあ? ていうか本当に俺に剣が向いているのか?
「申し訳ありません、もはや限界です」
「おさらばです!!」
えええっ!? 妄想している内に二人がえらい危機に陥っていた。
「おさらばって言うなぁあ!!」
俺は思わず両手から出した魔法の剣で炎の柱に挑み掛かる。とりあえずヒイラギちゃんの方から!!
グギイイイッ
激しい衝撃が両手に伝わるが、俺は死に物狂いで弾き返した。
「どおおおりゃああっ!!」
パシュウウウッ
彼女に襲い掛かっていた炎の柱は消えた。あ、熱い!? 気付いたら自分を追い掛けて来てたヤツを忘れていた。
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