役立たずとパーティーからもこの世からも追放された無気力回復師、棚ぼたで手に入れたユニークスキル【銀化】で地味にこつこつ無双する!!

佐藤うわ。

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36話

急報の中身

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「そうじゃ無いの、捕虜が200人程確保されたんだけど、パパ達がこんな奴許せねえ痛め付けてやるって言い出して。皆も、正体を明かさない限り順番に拷問して○して行こうって言い出して……怖いの!」

 ヤバイな。傭兵時代に逆戻りだよ……

「そりゃ怖いわーーっ!」
「ユリナス、一応王様に報告して捕虜を受け取ってもらえば良いのじゃないかしら?」

「それが良いね! 早速ファニーに掛け合ってみるよ。所でゴブリィちゃんどうやってここまで来たの?」

 俺は馬車だけになった車両を思い出した。


「馬の代わりにカピ様に引いてもらって来たの、怖かったけど面白かったよっ! 後から馬でゴブルラも来るよ」

 無邪気だな!

「所でそのカピ様は?」
「中庭で泡を吹いてひっくり返っているわ」

 え?

「何ィ? カピ様ぁーーー!!」

 俺は一目散に中庭に飛んだ。そこには無残な姿に変わり果てたボロボロのカピ様が転がっていて、ソラがペロペロ舐めていた。美味しいのか?

「きゅう~」(こいつ起きないぜ?)
「ヤバイ回復だっ銀化、そして魔法の光の杖!」

 シャキッ
 見よう見真似で緑の爺さんの魔法の杖を出してみた。そしてそのままFランクの俺の回復魔法を掛けまくった。

 シュワ~~~
 ボロボロのカピ様が徐々に回復して行く……

「きゅ、キュルキュル~」(ふぅ死ぬかと思ったぜ)

 ようやく起き上がるカピ様。

「ホッ良かった俺の回復でもブーストされるんだな」
「師匠凄いです!」
「ほほぅそんな事も出来るんじゃのぅ?」

 ビクッ
 気付くと師匠も俺の新装備を物珍しそうに見ていた。

「師匠、そんな事言う前に回復してくれれば良いじゃん! ていうか師匠本当に何も知らないの??」
「師匠の師匠様だ……」


「何でワシがそんなネズミ一匹回復せねばならん? ワシはそいつの敵じゃぞ!」

 えっそーなの?

「きゅる~~」(ムッこいつそう言えば銀竜の変化だったか? 城にアダ成すならば倒さねばならんな!)

 バチバチ
 師匠とカピ様は睨み合った。

 確かに人間の城の守り神の聖なるカピ様とモンスターのボス的な師匠は敵対する関係。でも師匠の方が100倍は強いだろうな。

「わーーカピ様~~~」

 ゴブリィがカピ様を抱き締めた。
 ぎゅっ

「きゅるぅ~」(ふっ今は見逃してやるぜ)

「それよか、捕虜の処遇よ。今すぐ飛んで行って掛けあって来た方が良いわ!」
「うん分かったよ!」

 マリに急かされて夕方の空をお城に向かって飛んだ。
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