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41話
西砦へ
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俺達は何事も無かった様に工事現場で朝礼を始めていた。
「という訳で今日も安全第一で工事を進めて……」
「領主様提案があります! 今現在工事を進めている堀の外側にさらにもう一周堀を作る第二期工事をするべきです! つきましては報酬を銀3個から5個に増やしてくだせえ!!」
俺はコケた。完全に欲望に目がくらんで来てるよ! マリが言った通り【銀化】は人前でする事じゃ無かったな。こうして無駄な公共事業が止まらないんだな。
「分かったよ。けどそれで打ち止めだからな? 報酬銀5個も認めよう。けれど、皆銀を泥棒市に持って行って換金して歓楽街に行こうとか思ってるんだろうけど、全員が一斉に大量の銀を持って行くと一気に値崩れするからね。少しずつ必要な分だけ換金するんだ」
皆がどギクッという顔をする。そんなに歓楽街に行きたかったのか……
「ハハハ皆領主様の言う通りだぞ。あんまり欲を出しちゃいけねえ。今回もらった銀は家宝として代々大切に使って行くよ」
ゴブリュンさん良い人だなあ。妻帯者だから余裕があるのか。
「でもそれだけ工事が拡張すると、ますます工期が長くなるね。じゃあ俺は工事をずっと見守る訳にも行かないから、ここはクヌアーとカピ様とゴロとツキーに任せて、ある場所に視察に行ってくるよ! 各人大きな石を自分で確保しておいてよ。換銀は後でするから」
「ええっ!?」
騒然とするのはゴブリン達だけじゃなく、クヌアー達もガッカリする中、俺は西の砦に飛ぶ事にした。いやさすがに一週間とか二週間とか工事を見てるだけってツライでしょう。俺が一人で掘り進めても意味が無いし。
「気を付けておくれよぉ、また混浴しようねぇ」
「反省してないな!」
等と言いつつ俺は村を後にした。
ーそして一気に西の砦へ
シュバッ
今回は迷う事無く、以前アルパカインゼットと戦った西の砦に降り立った。
スタッ!
砦に降り立つと、最初にエーリョク君達が将軍達から追い出された司令部に向かった。あの戦いから数週間、内部は王様の言った通り以前のままかな?
「あっこれはナスビィー殿! お越しの際はご案内しろと命令されておりました!」
衛兵があっさりと部屋の中に入れてくれる。
ガチャッ
中にはエーリョクくんとダルアガートが並んで立っていた。
「おお、お前さんじゃねえか」
「ナスビィー殿!」
二人とも元気そうで良かった。
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