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41話
誤解解消
しおりを挟む「おや珍しい、これまた突然どうしたんだい?」
「そんな言い方無いでしょう」
どういうコンビ関係か分からないが、砦の司令に就任したエーリュクくんと傭兵団長ダルアガートが並んで歓迎してくれた。団長はまだここに居座ってるんだな……
「うむ実は盟友のユリナス殿の銀竜村に災難があってな。その犯人捜しにゼブランド王城に行って来たのだ」
まあ昨日の話だけど。
「ギクッ王城に行って来たのですか? 無礼が無かったでしょうね、私が仕えている主人ですよ」
「そりゃ王様も災難だったな。ていうかカピパラライン王国内の銀竜村で何があったんだよ?」
いきなり砦の主に昇進してもらった訳だし、そりゃ王様への忠誠心はあるよな。俺から見た王様と、彼から見た王様は違って見えて当然だな。
「それだダルアガート、その災難というのは銀竜村が寝込みに約500名の謎の軍隊に襲われたのだ」
二人とも絵に描いた様な驚く顔をしてくれた。
「そいつは驚きだな。それでゼブランド王国を疑った訳かい?」
「我々は断じてそんな事はしません!!」
エーリョク君が怒ってしまった。真面目な奴だな。
「だが安心してくれ、ゼブランド王からは非常に友好的に歓迎されて私の誤解も解けたよ」
「そ、そうですか……少し安心しました」
言い方の順番が悪かったかな?
「今はむしろこの国を疑って済まなかったと思っている」
恐ろしく微妙な角度だけ頭を下げてみた。
「こちらもつい大声を出して失礼しました」
これで誤解は完全に解消した。
「私も今は十中八九逃がしたアルデリーゼの報復だろうとにらんでいるよ」
「プライドの高いヤツならやりそうだぜ!」
「所で村の方の被害は?」
エーリョク君が心配顔で聞いてくれる。
「うん、それがゴブリン達が即起きて撃退してくれてね。しかもお城から派遣されていた聖獣も大暴れして、なんと被害者はゼロさ」
「う、そりゃスゲーな。攻め込んだ方がゴシューショー様って言うか」
「500名いたなら相当な捕虜が出来たでしょう? アルパカ軍だと吐いたのですか?」
うっその話か……
「……ふぅそれがカピパラの王様に即時全員解放を命令されてな、真面目なユリナス殿が命令通りにしてしまった」
「ありゃりゃ裏で2,3人確保して拷問すりゃあ良かったのにな」
「私と同じで真面目で忠誠度が高いのでしょう、好感が持てます」
そう言ってもらえると救われるなあ。
「所で西側に動きは?」
「あれから大きな部隊の動きや侵攻の気配は無い。さすがのアルデリーゼもパパに叱られて、表立ってはおとなしくしてやがるのかもな」
「だが油断する事無く警戒は怠りませんよ!」
それで良いと思うよ。でも安心して俺は小さくうなずいた。
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