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第18話 チェルシーの災難
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聖女の歴史を知ったリズベットとチェルシーは感慨深い気持ちとなっていた。もはや二人は国の成り立ちについて追体験したと言っても良い。聖女の日記はそれほどの濃さであった。だが問題はその後にこそあった。タチバナリツカは最後に記録していたのだ。
畑の土の作り方を。
もちろん喜ぶべき事なのであろう。これこそがリズベットの第一目標であったのだから。だが聖女の心情を知った後では、すぐに試しましょうとは言えない。重い沈黙の後、先に口を開いたのはチェルシーであった。
「タイミングが悪かっただけで、良い土を作る技術そのものは国を豊かにするものですし、決して悪いものではありません。リツカさんもそれは分かっていたのでしょう。今は行き過ぎた技術であっても、未来で必要になるかもしれない。だから残さざるを得なかった……」
「心の底から悩んだでしょうね。それでも残してくれた勇気に感謝するわ」
「勇気、そう、これは勇気なんでしょうね」
タチバナリツカは心が折れそうになっても、最後には先に進もうとする意思を失わなかった。しかしチェルシーはとある事に気づいてしまう。
「しかし日本語、聖女の文字で書かれていたって事は、もしも別の異世界人がやってきた時に判断して欲しい。つまりは私に世に出すべきかの判断を求められているって事ですよね?」
「まあ、そうなるでしょうね」
「……責任が大きすぎて吐きそう」
過去の偉大な先輩から特大のプレゼントであった。
今日と言う日は吉日なのか、厄日なのか、上へ行ったり、下へ行ったり、感情の変化が目まぐるし過ぎてジェットコースターのようだとチェルシーは思った。だが幸いチェルシーは一人ではなかった。異世界の知識がなくても原因が土にあると辿り着いたリズベットがいる。対等に話し合える相手がいるのだ。
しかしチェルシーは安易に答えをリズベットに求めなかった。彼女だってもはや覚悟は決めている。だからリズベットよりも率先してチェルシーは自分の考えを伝えた。
「私としてはもう隠す必要はないと思っています。私一人がそうであったのなら時期ではないと思ったかもしれませんが、異世界の知識がないはずのリズベット様は原因である土まで辿り着きました。それはちゃんとやるべき過程を経ているという事です。今であれば過剰な技術では決してありません」
「……あなたがそう言ってくれて心強いわ。多分私には答えを出せなかったと思うから」
やりたいかそうでないかで考えればもちろんやりたいとリズベットは考える。だが結果がどうなるかの予測はリズベットをしても非常に難しい。個人で済むなら別に構わないが、国の未来にかかわる話ともあれば、リズベットであれども躊躇もする。
自分を脇役と言い張るが、いざと言う時に見せるチェルシーの丹力は見事なもので、改めてリズベットは強力な味方を得たと実感した。
「やりましょう。偉大な先人達が守り、作り上げてくれた国を、私達が発展させるの」
「はい!」
そんな力強く返事をするチェルシーの耳元でリズベットは囁いた。
「いつかあなたの水洗トイレ計画もやりましょうね」
「んなっ!? 私話しましたっけ?」
「あなた、私が来て気が動転していた時、一人で色々呟いていたわよ? 水洗トイレ、はっきりと想像はつかないけど、なかなか面白そうな話よね」
「あーうー」
聞かれてはいけない話を聞かれていた事を知り、チェルシーは顔を赤くして唸り声をあげる。それまでの凛々しいチェルシーからかけ離れた姿にリズベットは笑ってしまった。
「さあ、これから忙しくなるわね!」
これから忙しくなる、チェルシーだってもちろんそう思っていた。聖女の日記に書かれていた新しい畑を作るのは、日記を読める自分の役目とも思っていた。そのためにはまずリズベットと共に王都に行き、正式に許可を得て、万全を期してこの新しい挑戦をスタートさせる。
別にこれはチェルシーの個人的考えではなく、ちゃんとリズベットとは話をしたし、意思疎通は出来ている、はずである。しかし今チェルシーは嫌な予感がひしひしと感じていた。
事の起こりは王都へ行く準備をしている最中、リッチモンド御用達の商人達がやってきた事であった。その名もパルフェ商会、会長のパルフェ大きな耳としっぽを持つ。そう、パルフェ商会はフローディア国では珍しいグレイシア人がをやっている商会なのだ。
その構成員もなかなかにユニークで、グレイシア人だけで固まっているわけではなく、フローディア人と半々になっている。商人とは情報が全てで流行に敏感でなければならない。いがみ合うよりもお互いの情報を交換した方が建設的だし、それぞれの国で不足しているものを供給する事はお互いの国のためにもなる。
過去の因縁よりも今に生きる。そっちの方がはるかにお得。あっさりと種の垣根を乗り越えたパルフェ達は、リズベットの望む世界を体現しているかのよう。
チェルシーは転生人で元の価値観が違っていた故、フローディア国では獣人と蔑まれるグレイシア人を悪く思っていなかったし、このパルフェ商会という実例を知っているからこそ、友好も夢物語ではないと考える事が出来た。
チェルシーはこのパルフェ商会の事をリズベットが知ったら喜ぶだろうなと思ったが、事態は彼女の予想外の方へと流れていく。
「あれ、リズベットの姉さん何でこんなところに?」
「あら、パルフェじゃない。ここには仕入れに来たの?」
「もちろん、リッチモンド領はストロベリーを初め、面白いものが沢山あるからね! 姉さんはどうしてここに? とうとう軟禁は解かれたの?」
「ええ、ご覧の通りよ!」
「やったね! フローディア国も分かってるじゃないか! そうだよ姉さんほどの人が閉じこもってるなんて損しかないんだから!」
世の中は狭いもので、何とリズベットとパルフェは旧知の仲であったのだ。予想外すぎる事態にたまらず、チェルシーは二人の関係を把握しようと割って入る。
「えっと、リズベット様とパルフェさんはどういったご関係で?」
「あ、チェルシーちゃん、元気にしてた?」
「ええ、まあ」
「姉さんとの関係だよね。前に話した事あったと思うけど、何を隠そう! この人こそが私の恩人なんだ!」
「ええ、リズベット様が!?」
パルフェはかねてから恩人がいると言っていた。その恩人に報いたいとも。何故ならその人がいたからこそパルフェの商売は軌道に乗り、こうして商会を持つまでに至った。つまりはリズベットこそがグレイシア人であるため、フローディア国での商売に苦戦していたパルフェのお客第一号だったのだ。
それだけでも凄いのにチェルシーは気づいてしまった。もう一つの可能性に。リズベットには協力者がいたはずだ。軟禁中のリズベットに代わって、彼女の意志を実現するために手伝っていた人物が。
「ちょっと待ってください。ひょっとしてリズベット様が言っていた、グレイシア国で畑の実験をしていてくれていたのは……」
「ええ、このパルフェよ」
リズベットは事も無げに答える。
「マジですか……」
思わず転生前の口調が出てしまうくらいだった。このパルフェ、畑の話にもがっつり関わっていた。言うまでもなくリズベットはチェルシーよりもパルフェとの付き合いが深い。とっくの昔に先を行かれていた事に対し、やっぱこの人スゲーわと唖然とするチェルシーに、パルフェは声をかけた。
「姉さんと仲が良いなんてチェルシーちゃんも流石だね。やっぱり物の価値が分かる人同士は惹かれ合うって感じかな?」
「まあ、悪くはないかと」
ちょっと自信ないチェルシーであった。
そうして三人で仲良く話をしていたのであったが、パルフェがリッチモンド領で商品を仕入れた後、グレイシア国に帰るという話を聞いてから雲行きが怪しくなってくる。
リズベットがすっごく興味津々でパルフェの話を聞いているのだ。どういう場所なのか、何が有名なのかはともかくとして、旅程で何日かかるとか具体的な話まで聞いている。そこでチェルシーは思い至ったのだ。ひょっとしたらリズベットはこのままパルフェについて行ってしまうのではないかと。
すでに予定は決めてあったし、普通はありえないという所だが、幸か不幸かチェルシーはリズベットがどういう性格かは分かってきている。行動派で現場主義のリズベットの事だ。チャンスがあるのなら生のグレイシア国を感じたいと思うだろう。
それ自体はチェルシーも悪い事ではないと思うし、むしろ立派な志だと思う。だが今回それで犠牲になるのはチェルシーなのだ。もしもここでリズベットが予定変更したら、チェルシーは一人で王都へと向かい、報告をしなければならなくなる。リズベットがグレイシア国に行った事も含めて。大荒れになるのは間違いない。
チェルシーは恨めし気にパルフェを見る。何でこんなタイミングでやってきたのか。何でグレイシア国に行くと素直に目的地を行ってしまったのか。時と場所さえ違えばこのまま楽しく談笑出来たのに、話が進めば進むほどチェルシーの中の嫌な予感が増してくる。
チェルシーは神に祈った。聖女の志を引き継いで本気でやるから、この場だけは見逃してくれと。だが現実は無常であった。
「私決めたわ!」
リズベットの無慈悲な言葉が響き渡る。チェルシーには分かっていた。この後なんて言葉が続くのかと。
「チェルシー、一つお願いがあるのだけれど……」
チェルシーは天を仰いだ。
畑の土の作り方を。
もちろん喜ぶべき事なのであろう。これこそがリズベットの第一目標であったのだから。だが聖女の心情を知った後では、すぐに試しましょうとは言えない。重い沈黙の後、先に口を開いたのはチェルシーであった。
「タイミングが悪かっただけで、良い土を作る技術そのものは国を豊かにするものですし、決して悪いものではありません。リツカさんもそれは分かっていたのでしょう。今は行き過ぎた技術であっても、未来で必要になるかもしれない。だから残さざるを得なかった……」
「心の底から悩んだでしょうね。それでも残してくれた勇気に感謝するわ」
「勇気、そう、これは勇気なんでしょうね」
タチバナリツカは心が折れそうになっても、最後には先に進もうとする意思を失わなかった。しかしチェルシーはとある事に気づいてしまう。
「しかし日本語、聖女の文字で書かれていたって事は、もしも別の異世界人がやってきた時に判断して欲しい。つまりは私に世に出すべきかの判断を求められているって事ですよね?」
「まあ、そうなるでしょうね」
「……責任が大きすぎて吐きそう」
過去の偉大な先輩から特大のプレゼントであった。
今日と言う日は吉日なのか、厄日なのか、上へ行ったり、下へ行ったり、感情の変化が目まぐるし過ぎてジェットコースターのようだとチェルシーは思った。だが幸いチェルシーは一人ではなかった。異世界の知識がなくても原因が土にあると辿り着いたリズベットがいる。対等に話し合える相手がいるのだ。
しかしチェルシーは安易に答えをリズベットに求めなかった。彼女だってもはや覚悟は決めている。だからリズベットよりも率先してチェルシーは自分の考えを伝えた。
「私としてはもう隠す必要はないと思っています。私一人がそうであったのなら時期ではないと思ったかもしれませんが、異世界の知識がないはずのリズベット様は原因である土まで辿り着きました。それはちゃんとやるべき過程を経ているという事です。今であれば過剰な技術では決してありません」
「……あなたがそう言ってくれて心強いわ。多分私には答えを出せなかったと思うから」
やりたいかそうでないかで考えればもちろんやりたいとリズベットは考える。だが結果がどうなるかの予測はリズベットをしても非常に難しい。個人で済むなら別に構わないが、国の未来にかかわる話ともあれば、リズベットであれども躊躇もする。
自分を脇役と言い張るが、いざと言う時に見せるチェルシーの丹力は見事なもので、改めてリズベットは強力な味方を得たと実感した。
「やりましょう。偉大な先人達が守り、作り上げてくれた国を、私達が発展させるの」
「はい!」
そんな力強く返事をするチェルシーの耳元でリズベットは囁いた。
「いつかあなたの水洗トイレ計画もやりましょうね」
「んなっ!? 私話しましたっけ?」
「あなた、私が来て気が動転していた時、一人で色々呟いていたわよ? 水洗トイレ、はっきりと想像はつかないけど、なかなか面白そうな話よね」
「あーうー」
聞かれてはいけない話を聞かれていた事を知り、チェルシーは顔を赤くして唸り声をあげる。それまでの凛々しいチェルシーからかけ離れた姿にリズベットは笑ってしまった。
「さあ、これから忙しくなるわね!」
これから忙しくなる、チェルシーだってもちろんそう思っていた。聖女の日記に書かれていた新しい畑を作るのは、日記を読める自分の役目とも思っていた。そのためにはまずリズベットと共に王都に行き、正式に許可を得て、万全を期してこの新しい挑戦をスタートさせる。
別にこれはチェルシーの個人的考えではなく、ちゃんとリズベットとは話をしたし、意思疎通は出来ている、はずである。しかし今チェルシーは嫌な予感がひしひしと感じていた。
事の起こりは王都へ行く準備をしている最中、リッチモンド御用達の商人達がやってきた事であった。その名もパルフェ商会、会長のパルフェ大きな耳としっぽを持つ。そう、パルフェ商会はフローディア国では珍しいグレイシア人がをやっている商会なのだ。
その構成員もなかなかにユニークで、グレイシア人だけで固まっているわけではなく、フローディア人と半々になっている。商人とは情報が全てで流行に敏感でなければならない。いがみ合うよりもお互いの情報を交換した方が建設的だし、それぞれの国で不足しているものを供給する事はお互いの国のためにもなる。
過去の因縁よりも今に生きる。そっちの方がはるかにお得。あっさりと種の垣根を乗り越えたパルフェ達は、リズベットの望む世界を体現しているかのよう。
チェルシーは転生人で元の価値観が違っていた故、フローディア国では獣人と蔑まれるグレイシア人を悪く思っていなかったし、このパルフェ商会という実例を知っているからこそ、友好も夢物語ではないと考える事が出来た。
チェルシーはこのパルフェ商会の事をリズベットが知ったら喜ぶだろうなと思ったが、事態は彼女の予想外の方へと流れていく。
「あれ、リズベットの姉さん何でこんなところに?」
「あら、パルフェじゃない。ここには仕入れに来たの?」
「もちろん、リッチモンド領はストロベリーを初め、面白いものが沢山あるからね! 姉さんはどうしてここに? とうとう軟禁は解かれたの?」
「ええ、ご覧の通りよ!」
「やったね! フローディア国も分かってるじゃないか! そうだよ姉さんほどの人が閉じこもってるなんて損しかないんだから!」
世の中は狭いもので、何とリズベットとパルフェは旧知の仲であったのだ。予想外すぎる事態にたまらず、チェルシーは二人の関係を把握しようと割って入る。
「えっと、リズベット様とパルフェさんはどういったご関係で?」
「あ、チェルシーちゃん、元気にしてた?」
「ええ、まあ」
「姉さんとの関係だよね。前に話した事あったと思うけど、何を隠そう! この人こそが私の恩人なんだ!」
「ええ、リズベット様が!?」
パルフェはかねてから恩人がいると言っていた。その恩人に報いたいとも。何故ならその人がいたからこそパルフェの商売は軌道に乗り、こうして商会を持つまでに至った。つまりはリズベットこそがグレイシア人であるため、フローディア国での商売に苦戦していたパルフェのお客第一号だったのだ。
それだけでも凄いのにチェルシーは気づいてしまった。もう一つの可能性に。リズベットには協力者がいたはずだ。軟禁中のリズベットに代わって、彼女の意志を実現するために手伝っていた人物が。
「ちょっと待ってください。ひょっとしてリズベット様が言っていた、グレイシア国で畑の実験をしていてくれていたのは……」
「ええ、このパルフェよ」
リズベットは事も無げに答える。
「マジですか……」
思わず転生前の口調が出てしまうくらいだった。このパルフェ、畑の話にもがっつり関わっていた。言うまでもなくリズベットはチェルシーよりもパルフェとの付き合いが深い。とっくの昔に先を行かれていた事に対し、やっぱこの人スゲーわと唖然とするチェルシーに、パルフェは声をかけた。
「姉さんと仲が良いなんてチェルシーちゃんも流石だね。やっぱり物の価値が分かる人同士は惹かれ合うって感じかな?」
「まあ、悪くはないかと」
ちょっと自信ないチェルシーであった。
そうして三人で仲良く話をしていたのであったが、パルフェがリッチモンド領で商品を仕入れた後、グレイシア国に帰るという話を聞いてから雲行きが怪しくなってくる。
リズベットがすっごく興味津々でパルフェの話を聞いているのだ。どういう場所なのか、何が有名なのかはともかくとして、旅程で何日かかるとか具体的な話まで聞いている。そこでチェルシーは思い至ったのだ。ひょっとしたらリズベットはこのままパルフェについて行ってしまうのではないかと。
すでに予定は決めてあったし、普通はありえないという所だが、幸か不幸かチェルシーはリズベットがどういう性格かは分かってきている。行動派で現場主義のリズベットの事だ。チャンスがあるのなら生のグレイシア国を感じたいと思うだろう。
それ自体はチェルシーも悪い事ではないと思うし、むしろ立派な志だと思う。だが今回それで犠牲になるのはチェルシーなのだ。もしもここでリズベットが予定変更したら、チェルシーは一人で王都へと向かい、報告をしなければならなくなる。リズベットがグレイシア国に行った事も含めて。大荒れになるのは間違いない。
チェルシーは恨めし気にパルフェを見る。何でこんなタイミングでやってきたのか。何でグレイシア国に行くと素直に目的地を行ってしまったのか。時と場所さえ違えばこのまま楽しく談笑出来たのに、話が進めば進むほどチェルシーの中の嫌な予感が増してくる。
チェルシーは神に祈った。聖女の志を引き継いで本気でやるから、この場だけは見逃してくれと。だが現実は無常であった。
「私決めたわ!」
リズベットの無慈悲な言葉が響き渡る。チェルシーには分かっていた。この後なんて言葉が続くのかと。
「チェルシー、一つお願いがあるのだけれど……」
チェルシーは天を仰いだ。
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