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2章天鬼鶏
社畜 真剣の模擬戦
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「異能はあり」
(異能あり……いや、使わないでおこう)
大火傷になれば痛々しい傷が残ってしまう
制御も操作も出来るが人に向けて打てる程の精度と自信は無い
「異能ありにしないと私のこの槍使えないからね」
「それもそうか」
刃を潰してある訳でもない
蓮二は手加減をしようとする
「それじゃ二十秒後にセットしたこのタイマーがなったらスタート、終わりはどちらかが降参したら」
「分かった」
剣を構える
二十秒を数える
二十秒後訓練場にタイマーの音が響く
地を蹴り槍を振るう
剣で槍を受ける
剣の能力は使わない
「その剣の能力使っていいよ」
素早く突きを繰り出す
大きく避けて距離を取る
(今の危なかったな)
一鬼は突きを連続で繰り出す
回避と剣による防御で凌ぐ
突きを回避して接近する
接近すれば剣の方が有利になる
蓮二の使っている剣は片刃の剣、剣の向きを変えて峰を叩きつける
槍で防御する
押し合う、蓮二の方が体勢的に有利だ
(このまま押す)
更に力を込める
一鬼はニヤッと笑い槍を少し傾ける
槍の上を剣が滑る
「うおっ」
真っ直ぐ叩きつけるように力を入れていた事で傾いた際に勢いよく滑る
蓮二は剣につられて体勢を崩す
無防備な所を石突で叩かれる
「いっ……」
「押し切れると思うなんて甘い」
「ぐぬぬ」
切り合う
身体能力では蓮二の方が上だが技術では一鬼の方が格上
蓮二は力任せ、速度任せで戦う
一方一鬼は攻撃を受け流し、無駄の少ない動き、相手の隙を付いて戦う
槍で軽々と蓮二の攻撃を受けて槍を傾け流す
そして石突で小突く
「無駄が多い、鶏くんは異常な体力を持つから体力面は問題ないとしても無駄が多いから隙が多い」
反射神経と底なしとも思える体力で今までは戦っていた
無駄が多くても反応出来ていた
ただ一鬼相手ではそうは行かない
例え攻撃に反応出来ても攻撃した時に反撃でやられる
剣で突きを繰り出す
勢いよく剣先を叩かれる
剣先がブレてあらぬ方向へ剣先が行く
「技術はダメか。まぁ剣術習ってた訳でも無いなら仕方ないか」
「もはや何が起きてるか分からない」
「仕方ないね。技術面を磨けば間違いなく今より強くなれる」
「技術かぁ」
「私は教えるの下手だから戦い慣れて貰う」
「もしかしてスパルタ?」
「慣れるまでフルボッコにするだけ」
「マジか」
「マジ、ほらやるぞー」
ひたすら斬り合う
槍と剣がぶつかり合う
一鬼の一撃一撃が重い
槍の重量もあるだろうがしっかり構えて踏み込み攻撃する
剣で防御すると腕に衝撃が走る
(キツっ)
打ち合った後軽く距離を取り槍を振りかぶる
槍を振り下ろす単純な攻撃
余裕を持って剣で受け一鬼がやっている傾ける奴をしようとするが想像よりも素早く重い
「ぐっ……うぅ……」
なんとか剣を傾けるがその意図に気付いたのか槍を戻して半回転させた後石突で腹を突かれる
当たり所が悪かったのか蓮二は腹を抱えて悶絶する
「当たり所悪かった?」
「た、多分」
「あちゃぁ」
「ちょっと休憩を」
「OK、水とタオル持ってくる」
一鬼は上に上がっていく
暫くして痛みが引いてきて立ち上がる
「痛え……」
剣を見る
剣の能力を使えば一鬼に勝てるかもしれない
意志のある剣、血を使わずとも剣の意志を合わせれば普通に振るう時よりも重く鋭い攻撃を出せる
面倒なのは発動させると剣に貯まる分の血を吸われる事
「貯めておけば保管出来るのか? 出来れば便利だが……今日はダンジョン行かないし試すか」
試してみる
もし血を貯めておければ戦闘の無い時に貯めて必要な時に引き出すが出来る
血は吸い始めて剣に貯まるまで時間がかかる
その時間も無くせる
茨が腕に巻き付き棘が刺さり血を吸い始める
棘が血を吸って茨を通って剣に血が貯まっていく
「何してるんだ?」
「血を貯めておけないかと思って」
「成程、確かに血を貯めておけば楽だね。はい、水」
ペットボトルのお茶を渡される
(み……水?)
疑問に思うがお茶は飲めるので水分補給をする
「美味しい」
「その剣どう?」
「能力が使いづらいけどそれ以外は特に欠点は無いかな?」
「剣類は基本扱いやすいけど中でもその剣は軽量な部類だからね。問題は能力の扱いづらさ」
「血を操る能力は強いけど血の量には気を付けないと行けないから多用は出来ないのが考え物、問題は……」
血を使い過ぎれば貧血になる
人が活動するには一定量以上の血が必要
使い過ぎれば貧血になりそして本来の血液量の三十%を失えば命に関わる
「意思がある事、私は完全に扱えなかったあれね。でも鶏君は従えてるじゃん」
「今は従ってるだけな気はする。意思あるなら最悪反抗してくるかも」
「剣の逆襲……それは笑えないなぁ」
能力を使う時は戦闘中
戦闘中に反抗されるのは余りにも危険過ぎる
その懸念があるが故に実戦では余り使いたくは無い
本当に必要になった時にのみ使うつもりで居る
(意思あるならせめて会話出来ればなぁ)
意思疎通が出来ればその懸念も減るが常識的に考えて剣が喋る訳が無い
「必要な時は使うけど……そういう時以外は使わないな」
「不安要素あるならそれが良いと思う、なんなら他の武器貸そうか?」
「他の武器か……扱いやすい能力の武器なら」
そう考えると剣が動いて峰で頭を小突かれる
「痛え……」
「今動いたね。ふざけるなって事かな」
「お前言葉通じてるのか」
剣は何も返答しない
「休憩終えたら訓練続きやるぞ~」
「分かった。ちゃんと休憩するか」
血を貯め切って剣の能力を解除して一鬼が用意した椅子に座る
(異能あり……いや、使わないでおこう)
大火傷になれば痛々しい傷が残ってしまう
制御も操作も出来るが人に向けて打てる程の精度と自信は無い
「異能ありにしないと私のこの槍使えないからね」
「それもそうか」
刃を潰してある訳でもない
蓮二は手加減をしようとする
「それじゃ二十秒後にセットしたこのタイマーがなったらスタート、終わりはどちらかが降参したら」
「分かった」
剣を構える
二十秒を数える
二十秒後訓練場にタイマーの音が響く
地を蹴り槍を振るう
剣で槍を受ける
剣の能力は使わない
「その剣の能力使っていいよ」
素早く突きを繰り出す
大きく避けて距離を取る
(今の危なかったな)
一鬼は突きを連続で繰り出す
回避と剣による防御で凌ぐ
突きを回避して接近する
接近すれば剣の方が有利になる
蓮二の使っている剣は片刃の剣、剣の向きを変えて峰を叩きつける
槍で防御する
押し合う、蓮二の方が体勢的に有利だ
(このまま押す)
更に力を込める
一鬼はニヤッと笑い槍を少し傾ける
槍の上を剣が滑る
「うおっ」
真っ直ぐ叩きつけるように力を入れていた事で傾いた際に勢いよく滑る
蓮二は剣につられて体勢を崩す
無防備な所を石突で叩かれる
「いっ……」
「押し切れると思うなんて甘い」
「ぐぬぬ」
切り合う
身体能力では蓮二の方が上だが技術では一鬼の方が格上
蓮二は力任せ、速度任せで戦う
一方一鬼は攻撃を受け流し、無駄の少ない動き、相手の隙を付いて戦う
槍で軽々と蓮二の攻撃を受けて槍を傾け流す
そして石突で小突く
「無駄が多い、鶏くんは異常な体力を持つから体力面は問題ないとしても無駄が多いから隙が多い」
反射神経と底なしとも思える体力で今までは戦っていた
無駄が多くても反応出来ていた
ただ一鬼相手ではそうは行かない
例え攻撃に反応出来ても攻撃した時に反撃でやられる
剣で突きを繰り出す
勢いよく剣先を叩かれる
剣先がブレてあらぬ方向へ剣先が行く
「技術はダメか。まぁ剣術習ってた訳でも無いなら仕方ないか」
「もはや何が起きてるか分からない」
「仕方ないね。技術面を磨けば間違いなく今より強くなれる」
「技術かぁ」
「私は教えるの下手だから戦い慣れて貰う」
「もしかしてスパルタ?」
「慣れるまでフルボッコにするだけ」
「マジか」
「マジ、ほらやるぞー」
ひたすら斬り合う
槍と剣がぶつかり合う
一鬼の一撃一撃が重い
槍の重量もあるだろうがしっかり構えて踏み込み攻撃する
剣で防御すると腕に衝撃が走る
(キツっ)
打ち合った後軽く距離を取り槍を振りかぶる
槍を振り下ろす単純な攻撃
余裕を持って剣で受け一鬼がやっている傾ける奴をしようとするが想像よりも素早く重い
「ぐっ……うぅ……」
なんとか剣を傾けるがその意図に気付いたのか槍を戻して半回転させた後石突で腹を突かれる
当たり所が悪かったのか蓮二は腹を抱えて悶絶する
「当たり所悪かった?」
「た、多分」
「あちゃぁ」
「ちょっと休憩を」
「OK、水とタオル持ってくる」
一鬼は上に上がっていく
暫くして痛みが引いてきて立ち上がる
「痛え……」
剣を見る
剣の能力を使えば一鬼に勝てるかもしれない
意志のある剣、血を使わずとも剣の意志を合わせれば普通に振るう時よりも重く鋭い攻撃を出せる
面倒なのは発動させると剣に貯まる分の血を吸われる事
「貯めておけば保管出来るのか? 出来れば便利だが……今日はダンジョン行かないし試すか」
試してみる
もし血を貯めておければ戦闘の無い時に貯めて必要な時に引き出すが出来る
血は吸い始めて剣に貯まるまで時間がかかる
その時間も無くせる
茨が腕に巻き付き棘が刺さり血を吸い始める
棘が血を吸って茨を通って剣に血が貯まっていく
「何してるんだ?」
「血を貯めておけないかと思って」
「成程、確かに血を貯めておけば楽だね。はい、水」
ペットボトルのお茶を渡される
(み……水?)
疑問に思うがお茶は飲めるので水分補給をする
「美味しい」
「その剣どう?」
「能力が使いづらいけどそれ以外は特に欠点は無いかな?」
「剣類は基本扱いやすいけど中でもその剣は軽量な部類だからね。問題は能力の扱いづらさ」
「血を操る能力は強いけど血の量には気を付けないと行けないから多用は出来ないのが考え物、問題は……」
血を使い過ぎれば貧血になる
人が活動するには一定量以上の血が必要
使い過ぎれば貧血になりそして本来の血液量の三十%を失えば命に関わる
「意思がある事、私は完全に扱えなかったあれね。でも鶏君は従えてるじゃん」
「今は従ってるだけな気はする。意思あるなら最悪反抗してくるかも」
「剣の逆襲……それは笑えないなぁ」
能力を使う時は戦闘中
戦闘中に反抗されるのは余りにも危険過ぎる
その懸念があるが故に実戦では余り使いたくは無い
本当に必要になった時にのみ使うつもりで居る
(意思あるならせめて会話出来ればなぁ)
意思疎通が出来ればその懸念も減るが常識的に考えて剣が喋る訳が無い
「必要な時は使うけど……そういう時以外は使わないな」
「不安要素あるならそれが良いと思う、なんなら他の武器貸そうか?」
「他の武器か……扱いやすい能力の武器なら」
そう考えると剣が動いて峰で頭を小突かれる
「痛え……」
「今動いたね。ふざけるなって事かな」
「お前言葉通じてるのか」
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