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序章
11.セルヒオ討伐作戦②
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俺はセルヒオの召喚した幻獣約200体の内70体程を俺の支配下に置き換えた
俺が幻獣達に与えた命令はセルヒオの幻獣と似たような行動をとり、俺の支配下にあると悟られないことだ
「大体終わりましたね」
俺とアンナさんは井戸の陰に隠れて一息つく
「今のところは順調です。それでは作戦を第2段階に移そうと思います」
セルヒオ討伐作戦第2段階、それはアンナさんがスキル透明化を使用してセルヒオに奇襲を仕掛けるものだ
その際セルヒオが起こすアクションとして想定されるのは2パターンだ。1つは撤退、もう1つは幻獣を用いての迎撃だ
セルヒオが撤退した場合は追撃は行わないという事だ、追加の戦力がどれだけいるかわからないからな
そしてセルヒオが幻獣を用いてアンナさんを迎撃した場合。セルヒオは己を守るために自分の周囲に幻獣を配置する、その中に俺が支配下にある幻獣を紛らせセルヒオを打ち取るのが第2段階だ
「本当に大丈夫ですかアンナさん、相当危ないんじゃ……」
「大丈夫かと言われたら大丈夫ではないのでしょう、相当危険な道です。ですがセルヒオを討ち倒すにはそれ相応の覚悟を持たなければダメなのです」
そう言うアンナさんの顔に全く曇りはなかった
アンナさんは立ち上がりスキルを唱えた
「透明化」
そして彼女の姿は消えた
俺は幻獣達の動きに変化があるまで待つだけだ
~~~
(あれがセルヒオ……)
アンナはスキルを使い姿を消した状態でなお民家の屋根の陰に隠れながらセルヒオの姿を伺っていた。それほどに警戒していた
アンナの眼前には村の道の真ん中に佇む金髪ロングヘアの青年が映っていた
(こちらには気づいてないみたいですね)
アンナはセルヒオに向かって短剣を持ち飛びかかった
そして短剣はセルヒオの頭に向けて振りかざされた。そしてその頭に少しだけ傷をつけたが突き刺さるとまではいかなかった
(やはりダメですか……透明化解除)
スキルを解除して姿を現したアンナをセルヒオが見た
「痛いなぁ誰?」
そしてセルヒオは興味津々といった風に笑顔をアンナへ視線を向ける
「君、今どこから現れたの?さっきまで気配もなかったよね?」
「それを教える義理はありません」
「ま、何かのスキルなんでしょ?」
アンナは一瞬目を見開き顔に動揺が見えたが、直ぐに動揺を隠した
「貴方が魔王軍幹部のセルヒオで間違いないでしょうか?」
「僕のこと知ってるんだ?そうだよ、僕がセルヒオ」
セルヒオは飄々とそう答える
そしてそう答えたセルヒオの顔が突然燃え上がる。アンナが自身の放った魔法初級火球に透明化のスキルを使用していたのだ
「おっと」
だがセルヒオが頭を振ると炎が消えた
「どうやら死にたいみたいだね、君」
その言葉を放ったセルヒオの顔には先ほどのような笑顔はなかった
「死ぬつもりはありませんよ、透明化」
アンナは再び姿を隠し奇襲を狙う
「ぐっ!」
だがアンナはスキル発動中にもかかわらず幻獣に姿を捉えられ、左腕を幻獣に噛みつかれていた
「あー君のスキルは姿と気配を消せるみたいだけど存在までは消せないみたいだね、残念残念!ハハハッ!」
セルヒオは心底愉快そうに笑った
「どうやら君と僕の相性は最悪みたいだ!」
俺が幻獣達に与えた命令はセルヒオの幻獣と似たような行動をとり、俺の支配下にあると悟られないことだ
「大体終わりましたね」
俺とアンナさんは井戸の陰に隠れて一息つく
「今のところは順調です。それでは作戦を第2段階に移そうと思います」
セルヒオ討伐作戦第2段階、それはアンナさんがスキル透明化を使用してセルヒオに奇襲を仕掛けるものだ
その際セルヒオが起こすアクションとして想定されるのは2パターンだ。1つは撤退、もう1つは幻獣を用いての迎撃だ
セルヒオが撤退した場合は追撃は行わないという事だ、追加の戦力がどれだけいるかわからないからな
そしてセルヒオが幻獣を用いてアンナさんを迎撃した場合。セルヒオは己を守るために自分の周囲に幻獣を配置する、その中に俺が支配下にある幻獣を紛らせセルヒオを打ち取るのが第2段階だ
「本当に大丈夫ですかアンナさん、相当危ないんじゃ……」
「大丈夫かと言われたら大丈夫ではないのでしょう、相当危険な道です。ですがセルヒオを討ち倒すにはそれ相応の覚悟を持たなければダメなのです」
そう言うアンナさんの顔に全く曇りはなかった
アンナさんは立ち上がりスキルを唱えた
「透明化」
そして彼女の姿は消えた
俺は幻獣達の動きに変化があるまで待つだけだ
~~~
(あれがセルヒオ……)
アンナはスキルを使い姿を消した状態でなお民家の屋根の陰に隠れながらセルヒオの姿を伺っていた。それほどに警戒していた
アンナの眼前には村の道の真ん中に佇む金髪ロングヘアの青年が映っていた
(こちらには気づいてないみたいですね)
アンナはセルヒオに向かって短剣を持ち飛びかかった
そして短剣はセルヒオの頭に向けて振りかざされた。そしてその頭に少しだけ傷をつけたが突き刺さるとまではいかなかった
(やはりダメですか……透明化解除)
スキルを解除して姿を現したアンナをセルヒオが見た
「痛いなぁ誰?」
そしてセルヒオは興味津々といった風に笑顔をアンナへ視線を向ける
「君、今どこから現れたの?さっきまで気配もなかったよね?」
「それを教える義理はありません」
「ま、何かのスキルなんでしょ?」
アンナは一瞬目を見開き顔に動揺が見えたが、直ぐに動揺を隠した
「貴方が魔王軍幹部のセルヒオで間違いないでしょうか?」
「僕のこと知ってるんだ?そうだよ、僕がセルヒオ」
セルヒオは飄々とそう答える
そしてそう答えたセルヒオの顔が突然燃え上がる。アンナが自身の放った魔法初級火球に透明化のスキルを使用していたのだ
「おっと」
だがセルヒオが頭を振ると炎が消えた
「どうやら死にたいみたいだね、君」
その言葉を放ったセルヒオの顔には先ほどのような笑顔はなかった
「死ぬつもりはありませんよ、透明化」
アンナは再び姿を隠し奇襲を狙う
「ぐっ!」
だがアンナはスキル発動中にもかかわらず幻獣に姿を捉えられ、左腕を幻獣に噛みつかれていた
「あー君のスキルは姿と気配を消せるみたいだけど存在までは消せないみたいだね、残念残念!ハハハッ!」
セルヒオは心底愉快そうに笑った
「どうやら君と僕の相性は最悪みたいだ!」
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