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神国編
33.決勝戦②
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サラが召喚した小さな火の塊、妖精はただその場に制止して指示を待っていた
「貴方はミストが増えたら適当にぶつかりに行きなさい」
火の精霊に言葉は無かったがサラは命令が伝わっているか等の確認を一切せずに即ミストに斬りかかった
サラの大振りの太刀に対してミストは先程のように力を流すことで隙を作ろうとその体勢に入る
ミストの動作を見たサラは剣の軌道をいきなり変えて横なぎの一閃にした、がミストは大きく屈むことでこの剣を躱す
屈んだ姿勢は大きく隙があり、サラはミストを足で蹴り飛ばそうとした。だがサラが蹴り飛ばしたミストはまるで霧のようにその場に霧散した
そして先ほどまでは何もなかったサラの右側に屈んだ姿のミストが現れサラに向かって斬りかかった
予想外からの角度からの攻撃にサラは反応できていなかったが、召喚していた妖精が剣を持つミストの手にぶつかっていた
「っ……!」
ミストは熱さのあまり手を引いてしまった
それを見逃すサラでもなく、木刀で直ぐに追撃に入る。だがミストはこれを剣でいなした、だが次第にサラのパワーに押されて体勢が悪くなってくる
「上級火球!」
ミストがそう唱えてサラとの間に大きな炎が現れる。そしてその炎は爆発をした
「サラ!」
吹っ飛ばされたサラの方へ急いで駆け寄ると案外怪我をしていないことが分かった
「魔力量もなかなかね……イエヒサ、作戦頼むわよ」
「分かった。任せろ」
「そこの火を水に変えて」
先程サラが召喚した火の妖精に俺は手を置く
「魔法属性強制変更」
そう唱えた瞬間に視界はモノクロとなり先ほどまで動いていた風景はすべて停止する
(やっぱりないよな……?)
俺は改めてそのモノクロの世界に描かれた使用可能な魔法を表す金色の文字を見るが妖精召喚なんてものを見つけることは出来ない
(でもサラは魔力石を使って妖精召喚をつかってるんだし魔力量的には変わらないから俺が使えないはずはないよな……?じゃあなんで文字は書かれてないんだ?)
疑問に考えることはあったが今すぐに分かりそうなことでもなかった為、俺はその思考を後回しにする
(取り合えず使えるのか使えないのかをハッキリさせないとだよな)
「水妖精召喚!」
俺がそう唱えると世界の色は元に戻り風景は動き出していた。そして俺が先ほど前で触れていた火の塊は跡形もなく消滅しておりその代わりに水の塊が宙に浮いている
「貴方!この会場全体に雨を降らせなさい!魔力が尽きるまで!」
サラの指示に従って妖精は大きな雨雲を会場の上空に作り雨を降らせた
ミストが瞬時にサラに詰め寄った。先ほどとは違い動きに何処か焦りが見える
「これでお得意の手品は出来なくなったわね!」
(手品が出来なくなる?さっきのミストの分身は肉体を持ってないみたいだったから雨で会場がぬかるめば足跡の有無で偽物か本物かの区別が着く、ってことか!?)
剣の技術はミストの方が上だろうがサラは剣戟の合間に足や腕を使った攻撃を織り交ぜることでその不利を覆した
「上級火球!」
サラとの剣戟を続けながらミストは俺に向かって魔法を放った
(俺を倒せば勝ちだもんな。だけど……)
「残念。俺に魔法は効かない」
迫り来る巨大な火球を前に俺は悠々と右手をかざした
そして火球が手に触れた瞬間俺は唱えた
「魔法属性強制変更」
「貴方はミストが増えたら適当にぶつかりに行きなさい」
火の精霊に言葉は無かったがサラは命令が伝わっているか等の確認を一切せずに即ミストに斬りかかった
サラの大振りの太刀に対してミストは先程のように力を流すことで隙を作ろうとその体勢に入る
ミストの動作を見たサラは剣の軌道をいきなり変えて横なぎの一閃にした、がミストは大きく屈むことでこの剣を躱す
屈んだ姿勢は大きく隙があり、サラはミストを足で蹴り飛ばそうとした。だがサラが蹴り飛ばしたミストはまるで霧のようにその場に霧散した
そして先ほどまでは何もなかったサラの右側に屈んだ姿のミストが現れサラに向かって斬りかかった
予想外からの角度からの攻撃にサラは反応できていなかったが、召喚していた妖精が剣を持つミストの手にぶつかっていた
「っ……!」
ミストは熱さのあまり手を引いてしまった
それを見逃すサラでもなく、木刀で直ぐに追撃に入る。だがミストはこれを剣でいなした、だが次第にサラのパワーに押されて体勢が悪くなってくる
「上級火球!」
ミストがそう唱えてサラとの間に大きな炎が現れる。そしてその炎は爆発をした
「サラ!」
吹っ飛ばされたサラの方へ急いで駆け寄ると案外怪我をしていないことが分かった
「魔力量もなかなかね……イエヒサ、作戦頼むわよ」
「分かった。任せろ」
「そこの火を水に変えて」
先程サラが召喚した火の妖精に俺は手を置く
「魔法属性強制変更」
そう唱えた瞬間に視界はモノクロとなり先ほどまで動いていた風景はすべて停止する
(やっぱりないよな……?)
俺は改めてそのモノクロの世界に描かれた使用可能な魔法を表す金色の文字を見るが妖精召喚なんてものを見つけることは出来ない
(でもサラは魔力石を使って妖精召喚をつかってるんだし魔力量的には変わらないから俺が使えないはずはないよな……?じゃあなんで文字は書かれてないんだ?)
疑問に考えることはあったが今すぐに分かりそうなことでもなかった為、俺はその思考を後回しにする
(取り合えず使えるのか使えないのかをハッキリさせないとだよな)
「水妖精召喚!」
俺がそう唱えると世界の色は元に戻り風景は動き出していた。そして俺が先ほど前で触れていた火の塊は跡形もなく消滅しておりその代わりに水の塊が宙に浮いている
「貴方!この会場全体に雨を降らせなさい!魔力が尽きるまで!」
サラの指示に従って妖精は大きな雨雲を会場の上空に作り雨を降らせた
ミストが瞬時にサラに詰め寄った。先ほどとは違い動きに何処か焦りが見える
「これでお得意の手品は出来なくなったわね!」
(手品が出来なくなる?さっきのミストの分身は肉体を持ってないみたいだったから雨で会場がぬかるめば足跡の有無で偽物か本物かの区別が着く、ってことか!?)
剣の技術はミストの方が上だろうがサラは剣戟の合間に足や腕を使った攻撃を織り交ぜることでその不利を覆した
「上級火球!」
サラとの剣戟を続けながらミストは俺に向かって魔法を放った
(俺を倒せば勝ちだもんな。だけど……)
「残念。俺に魔法は効かない」
迫り来る巨大な火球を前に俺は悠々と右手をかざした
そして火球が手に触れた瞬間俺は唱えた
「魔法属性強制変更」
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