17 / 20
二章 かけがえのない時間
16 守りたい人
しおりを挟む
その日、フィンは朝食に遅れてやってきた。その足元はなんだかフラフラしていた。
「大丈夫…?なんか、顔色悪くない?」
桃が声をかけると、フィンは短く首を振った。
「平気だ」
その声は、いつものように静かで、でも少しだけ熱っぽかった。
サイロスが腕を組んで眉を寄せる。
「無理はいけませんよ。今日の見回りは、私が代わりましょう。」
「……いらない」
そう言って立ち上がろうとした瞬間、フィンの身体がぐらりと揺れた。
桃がとっさに支える。
「わっ、ちょっと! フィンくん!?え?ちょ!あつっ!おでこあっつい!」
そのまま意識を失いかけたフィンを、桃たちは慌てて部屋へ運んだ。
◆
布団の上に寝かされたフィンの額は、触れると驚くほど熱い。
桃はすぐに袖をまくり上げ、厨房に向かった。
「こういうときはね――体を冷やして、あったかいもの食べなきゃ!」
台所に立った桃は、棚をあけ、慣れた手つきで鍋を火にかける。
乾燥ハーブを刻み、米をとぎ、ゆっくり煮込んでいく。
「……おかゆ、久しぶりに作るな」
ロウが扉のそばで腕を組みながら眺めていた。
「ずいぶん手際いいね。家で兄弟の世話とかしてたの~?」
桃は少し笑って、「…まぁ、そんな感じかな」とだけ答えた。
湯気の向こうで、鍋の音がやさしく響く。
桃は懐かしい匂いに目を細めた。
ーーよく、お母さんにお粥を作ってもらったっけ…
鍋の見張りをロウに任せて、桃はフィンの様子を見に行った。
フィンはすごい汗で悪夢でも見ているのかうなされている。
桃は、フィンをゆっくりと撫でた。
「フィンくん、貴方は1人じゃないからね…悪い奴(ばい菌)なんかに負けないで…」
その言葉が届いたのか、フィンは落ち着いた様子で、眠りについた。
◆
夢の中。雪が降っていた。
凍てつく風が頬を刺し、息を吸うたびに胸の奥が痛む。
――白い世界の中で、フィンは小さな体を必死に動かしていた。背中には、意識を失った仲間の少年。他の孤児たちは奴隷商に捕らえられ、もう姿が見えない。
「待ってろ……必ず、助ける……」
声を張り上げても、返事は雪に溶けて消えた。
“また……守れなかったのか”
その言葉が、氷の刃のように胸の奥に沈んだ。
あの日からずっと、あの痛みだけが生きる理由になっていた。
⸻
彼の幼い日々は、遠い街の裕福な家から始まった。フィンは犬族の、商人として名を馳せる家の子。
しかし、この国では一妻多夫制が普通で――実際に彼を育てたのは、母よりも父だった。
父はいつも穏やかに言った。
「大切な人を守る力をつけるんだ、フィン。後悔は、してからでは遅いんだ。」
その言葉の意味が本当にわかったのは、父が死んだ後だった。
13歳の時、父の馬車は崖から落ちた。
残されたのは、膨大な遺産と、血の濃すぎる一族の欲望。
叔父たちはすぐに遺産を奪い合い、少年だったフィンは「邪魔な相続人」になった。
彼を引き取った次男フェルナンドは、暴力は振るわなかったが、まるで存在しないかのように扱った。
食卓で言葉を交わすこともなく、目を合わせることもない。
温かい食事をとっても、味がしなかった。
――ここにいても、生きていないのと同じだ。
そう思ったフィンは、20歳の誕生日の朝、
父が残した通帳と剣だけを持ち、屋敷を出た。
⸻
最初の夜、雪が降っていた。
宿屋にも、街の人々にも、彼は「ただの汚れた若者」にしか見えなかった。
金を見せても信じてもらえない。
「盗んだんだろ」
「貴族の息子がこんな格好で来るかよ」
冷たい言葉と視線が、背中に突き刺さった。
凍える指で通帳を握りしめたまま、道端に倒れた。
そのとき、小さな手がフィンの頬を叩いた。
「ねぇ、お兄ちゃん、大丈夫?」
声の主は、街外れの孤児院の子どもたちだった。
ぼろぼろの服を着ていたが、目だけはまっすぐで、あたたかかった。
パンを分けてくれ、濡れた上着を干してくれた。
その日から、フィンは孤児院の手伝いをするようになった。
子どもたちは彼を慕い、「先生」と呼んだ。
剣を教え、護身を教え、そして時々みんなで笑い合った。
「お兄ちゃん、いつか一緒に商人になろうね!」
小さな声が今も耳に残っている。
しかし、幸せな日々は長くは続かなかった。
ある夜、孤児院が焼かれた。
借金を抱えた院長が、子どもたちを奴隷商に売る取引をしたのだ。
煙と炎の中で、フィンは必死に仲間を探した。
「逃げろ! こっちだ!」
けれど、捕らえられた子どもたちを助けることはできなかった。
大金を持っていても、誰も彼を信じなかった。
「汚い格好の若造が金を持ってる?笑わせるな!」
叫んでも、助けを求めても、誰も耳を貸さなかった。
雪が降りしきる中、鎖の音が消えていく。
焔の赤が白に滲んで、世界が音を失った。
“また……守れなかった”
その夜、何かが壊れた。
⸻
――翌年、フィンは“影の組織”にいた。
生き残るため、そして復讐のために。
彼は剣ではなく、「静かに殺す技」を学んだ。暗殺術。感情を消し、声を殺し、影のように動く術。数年後、奴隷商たちは皆、跡形もなく消えた。
それでも、何も戻らなかった。
通帳だけが、今も彼の荷物袋の底で眠っている。もう使い道のない金。それは“あの日守れなかった命の重さ”そのものだった。
⸻
遠くで、湯気の音がした。
桃が鍋をかき混ぜる音。
ハーブと米の香り。
――あの孤児院で子どもたちが作ってくれた、薄いスープの匂いに似ていた。
「……あたたかいな」
雪の夢の中で、フィンは微かに呟いた。
もう二度と戻らない記憶の中で、今度こそ、誰かを守りたいと――
心の奥で静かに、そう願っていた。
◆
朝になった。昨日は半分しか意識がないフィンにどうにか食事を食べさせたり、きがえをさせたり、薬を飲ませたり、おでこのタオルを変えたりしてつきっきりで看病していた。風邪がうつってしまうと危惧した、ベンがこっそり、連れ去ろうとしたが、桃がめちゃくちゃ抵抗したので、結局全員フィンの部屋で過ごした。
窓から光が差し込み、鳥の声が聞こえる。
桃が目を覚ますと、フィンはもう起き上がっていた。
「もう動いていいの!? 熱は!?」
桃が慌てると、フィンはゆっくり上体をおこしながら、短く言った。
「スープ、と米、美味かった…桃、ありがとう。」
フィンはなんだか今にも泣き出しそうな、泣くのを我慢しているかのような笑みを浮かべていた。その姿を見た桃がフィンを抱きしめた。
「守りたいって思ってるのはフィンくんだけじゃないんだからね?私、ベンさん、ロウさん、サイ、みーんなフィンくんのことが大切で大好きなんだから。頑張りすぎないでね、たまには甘えてもいいんだよ?」
フィンは、全てを見透かされているかのような、桃の言葉が心に滲んだ。
ーー何もできずに死んでしまった父、守れなかった孤児の仲間、強くなって復讐した奴隷商…今でも、あの時、どうすれば良かったのか、何が正解だったのかなんてわからない…けど、今ある、幸せだけは、守りたい。必死に藻がいて苦しんででも、失いたくない。そう思った。それと同時に、今度はもう1人じゃないって安心した。
フィンはしばらく抱きしめられたまま、涙を隠すように桃にすりよった。そんなフィンが可愛くて、によによしていた桃…その顔を見て他の3人はドン引きしていたことをフィンは知らない。
「おい、フィンいつまでそうしてるつもりだ?」
「そうだそうだ!僕も桃ちゃんのおっぱいでぱふぱふされたい!!ずるーい」
「狂犬…」
「サイだってそう思ってるくせに!俺知ってるんだからね!サイロスが夜に部屋で」
「うわー、やめろ!まじでやめてください!!てか、男ならそんくらい普通でしょう?」
「べーだ!自分だけ紳士ぶってんじゃねーよ!サウロスのむっつり~」
「同感だ。1人だけ変態紳士のくせに」
「っ~~!!!??お前ら、開き直りやがってーー!!むっつりじゃないから!やめて??」
ギャーギャー言い合ってる3人を桃とフィンは白い目で見つめた。
「……まぁ、あんなんでも、頼りにはなるからね!とりあえず今日は病み上がりだし、休んで、明日から何かしたらいいよ!」
「お、おう…そう、だな。じゃあ今日は休ませてもらう…それで…その、あのさぁ…桃、今日は一日そばにいてくれないか?」
「~~~!!!!????なにそれ!!かっわいい~!!!病み上がりじゃなかったら尻尾とお耳触りまくってるのにー!早く元気になってフィンくん!!」
「…おう」
様子のおかしい美男美女を見つめてフィンはクスッと笑った。ここに来れて良かったと、人生ではじめてフィンは神に感謝した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
3話に渡って屋敷での日常編をお送りしました!次からは本編の内容に戻ります!
「大丈夫…?なんか、顔色悪くない?」
桃が声をかけると、フィンは短く首を振った。
「平気だ」
その声は、いつものように静かで、でも少しだけ熱っぽかった。
サイロスが腕を組んで眉を寄せる。
「無理はいけませんよ。今日の見回りは、私が代わりましょう。」
「……いらない」
そう言って立ち上がろうとした瞬間、フィンの身体がぐらりと揺れた。
桃がとっさに支える。
「わっ、ちょっと! フィンくん!?え?ちょ!あつっ!おでこあっつい!」
そのまま意識を失いかけたフィンを、桃たちは慌てて部屋へ運んだ。
◆
布団の上に寝かされたフィンの額は、触れると驚くほど熱い。
桃はすぐに袖をまくり上げ、厨房に向かった。
「こういうときはね――体を冷やして、あったかいもの食べなきゃ!」
台所に立った桃は、棚をあけ、慣れた手つきで鍋を火にかける。
乾燥ハーブを刻み、米をとぎ、ゆっくり煮込んでいく。
「……おかゆ、久しぶりに作るな」
ロウが扉のそばで腕を組みながら眺めていた。
「ずいぶん手際いいね。家で兄弟の世話とかしてたの~?」
桃は少し笑って、「…まぁ、そんな感じかな」とだけ答えた。
湯気の向こうで、鍋の音がやさしく響く。
桃は懐かしい匂いに目を細めた。
ーーよく、お母さんにお粥を作ってもらったっけ…
鍋の見張りをロウに任せて、桃はフィンの様子を見に行った。
フィンはすごい汗で悪夢でも見ているのかうなされている。
桃は、フィンをゆっくりと撫でた。
「フィンくん、貴方は1人じゃないからね…悪い奴(ばい菌)なんかに負けないで…」
その言葉が届いたのか、フィンは落ち着いた様子で、眠りについた。
◆
夢の中。雪が降っていた。
凍てつく風が頬を刺し、息を吸うたびに胸の奥が痛む。
――白い世界の中で、フィンは小さな体を必死に動かしていた。背中には、意識を失った仲間の少年。他の孤児たちは奴隷商に捕らえられ、もう姿が見えない。
「待ってろ……必ず、助ける……」
声を張り上げても、返事は雪に溶けて消えた。
“また……守れなかったのか”
その言葉が、氷の刃のように胸の奥に沈んだ。
あの日からずっと、あの痛みだけが生きる理由になっていた。
⸻
彼の幼い日々は、遠い街の裕福な家から始まった。フィンは犬族の、商人として名を馳せる家の子。
しかし、この国では一妻多夫制が普通で――実際に彼を育てたのは、母よりも父だった。
父はいつも穏やかに言った。
「大切な人を守る力をつけるんだ、フィン。後悔は、してからでは遅いんだ。」
その言葉の意味が本当にわかったのは、父が死んだ後だった。
13歳の時、父の馬車は崖から落ちた。
残されたのは、膨大な遺産と、血の濃すぎる一族の欲望。
叔父たちはすぐに遺産を奪い合い、少年だったフィンは「邪魔な相続人」になった。
彼を引き取った次男フェルナンドは、暴力は振るわなかったが、まるで存在しないかのように扱った。
食卓で言葉を交わすこともなく、目を合わせることもない。
温かい食事をとっても、味がしなかった。
――ここにいても、生きていないのと同じだ。
そう思ったフィンは、20歳の誕生日の朝、
父が残した通帳と剣だけを持ち、屋敷を出た。
⸻
最初の夜、雪が降っていた。
宿屋にも、街の人々にも、彼は「ただの汚れた若者」にしか見えなかった。
金を見せても信じてもらえない。
「盗んだんだろ」
「貴族の息子がこんな格好で来るかよ」
冷たい言葉と視線が、背中に突き刺さった。
凍える指で通帳を握りしめたまま、道端に倒れた。
そのとき、小さな手がフィンの頬を叩いた。
「ねぇ、お兄ちゃん、大丈夫?」
声の主は、街外れの孤児院の子どもたちだった。
ぼろぼろの服を着ていたが、目だけはまっすぐで、あたたかかった。
パンを分けてくれ、濡れた上着を干してくれた。
その日から、フィンは孤児院の手伝いをするようになった。
子どもたちは彼を慕い、「先生」と呼んだ。
剣を教え、護身を教え、そして時々みんなで笑い合った。
「お兄ちゃん、いつか一緒に商人になろうね!」
小さな声が今も耳に残っている。
しかし、幸せな日々は長くは続かなかった。
ある夜、孤児院が焼かれた。
借金を抱えた院長が、子どもたちを奴隷商に売る取引をしたのだ。
煙と炎の中で、フィンは必死に仲間を探した。
「逃げろ! こっちだ!」
けれど、捕らえられた子どもたちを助けることはできなかった。
大金を持っていても、誰も彼を信じなかった。
「汚い格好の若造が金を持ってる?笑わせるな!」
叫んでも、助けを求めても、誰も耳を貸さなかった。
雪が降りしきる中、鎖の音が消えていく。
焔の赤が白に滲んで、世界が音を失った。
“また……守れなかった”
その夜、何かが壊れた。
⸻
――翌年、フィンは“影の組織”にいた。
生き残るため、そして復讐のために。
彼は剣ではなく、「静かに殺す技」を学んだ。暗殺術。感情を消し、声を殺し、影のように動く術。数年後、奴隷商たちは皆、跡形もなく消えた。
それでも、何も戻らなかった。
通帳だけが、今も彼の荷物袋の底で眠っている。もう使い道のない金。それは“あの日守れなかった命の重さ”そのものだった。
⸻
遠くで、湯気の音がした。
桃が鍋をかき混ぜる音。
ハーブと米の香り。
――あの孤児院で子どもたちが作ってくれた、薄いスープの匂いに似ていた。
「……あたたかいな」
雪の夢の中で、フィンは微かに呟いた。
もう二度と戻らない記憶の中で、今度こそ、誰かを守りたいと――
心の奥で静かに、そう願っていた。
◆
朝になった。昨日は半分しか意識がないフィンにどうにか食事を食べさせたり、きがえをさせたり、薬を飲ませたり、おでこのタオルを変えたりしてつきっきりで看病していた。風邪がうつってしまうと危惧した、ベンがこっそり、連れ去ろうとしたが、桃がめちゃくちゃ抵抗したので、結局全員フィンの部屋で過ごした。
窓から光が差し込み、鳥の声が聞こえる。
桃が目を覚ますと、フィンはもう起き上がっていた。
「もう動いていいの!? 熱は!?」
桃が慌てると、フィンはゆっくり上体をおこしながら、短く言った。
「スープ、と米、美味かった…桃、ありがとう。」
フィンはなんだか今にも泣き出しそうな、泣くのを我慢しているかのような笑みを浮かべていた。その姿を見た桃がフィンを抱きしめた。
「守りたいって思ってるのはフィンくんだけじゃないんだからね?私、ベンさん、ロウさん、サイ、みーんなフィンくんのことが大切で大好きなんだから。頑張りすぎないでね、たまには甘えてもいいんだよ?」
フィンは、全てを見透かされているかのような、桃の言葉が心に滲んだ。
ーー何もできずに死んでしまった父、守れなかった孤児の仲間、強くなって復讐した奴隷商…今でも、あの時、どうすれば良かったのか、何が正解だったのかなんてわからない…けど、今ある、幸せだけは、守りたい。必死に藻がいて苦しんででも、失いたくない。そう思った。それと同時に、今度はもう1人じゃないって安心した。
フィンはしばらく抱きしめられたまま、涙を隠すように桃にすりよった。そんなフィンが可愛くて、によによしていた桃…その顔を見て他の3人はドン引きしていたことをフィンは知らない。
「おい、フィンいつまでそうしてるつもりだ?」
「そうだそうだ!僕も桃ちゃんのおっぱいでぱふぱふされたい!!ずるーい」
「狂犬…」
「サイだってそう思ってるくせに!俺知ってるんだからね!サイロスが夜に部屋で」
「うわー、やめろ!まじでやめてください!!てか、男ならそんくらい普通でしょう?」
「べーだ!自分だけ紳士ぶってんじゃねーよ!サウロスのむっつり~」
「同感だ。1人だけ変態紳士のくせに」
「っ~~!!!??お前ら、開き直りやがってーー!!むっつりじゃないから!やめて??」
ギャーギャー言い合ってる3人を桃とフィンは白い目で見つめた。
「……まぁ、あんなんでも、頼りにはなるからね!とりあえず今日は病み上がりだし、休んで、明日から何かしたらいいよ!」
「お、おう…そう、だな。じゃあ今日は休ませてもらう…それで…その、あのさぁ…桃、今日は一日そばにいてくれないか?」
「~~~!!!!????なにそれ!!かっわいい~!!!病み上がりじゃなかったら尻尾とお耳触りまくってるのにー!早く元気になってフィンくん!!」
「…おう」
様子のおかしい美男美女を見つめてフィンはクスッと笑った。ここに来れて良かったと、人生ではじめてフィンは神に感謝した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
3話に渡って屋敷での日常編をお送りしました!次からは本編の内容に戻ります!
50
あなたにおすすめの小説
花嫁召喚 〜異世界で始まる一妻多夫の婚活記〜
文月・F・アキオ
恋愛
婚活に行き詰まっていた桜井美琴(23)は、ある日突然異世界へ召喚される。そこは女性が複数の夫を迎える“一妻多夫制”の国。
花嫁として召喚された美琴は、生きるために結婚しなければならなかった。
堅実な兵士、まとめ上手な書記官、温和な医師、おしゃべりな商人、寡黙な狩人、心優しい吟遊詩人、几帳面な官僚――多彩な男性たちとの出会いが、美琴の未来を大きく動かしていく。
帰れない現実と新たな絆の狭間で、彼女が選ぶ道とは?
異世界婚活ファンタジー、開幕。
残念女子高生、実は伝説の白猫族でした。
具なっしー
恋愛
高校2年生!葉山空が一妻多夫制の男女比が20:1の世界に召喚される話。そしてなんやかんやあって自分が伝説の存在だったことが判明して…て!そんなことしるかぁ!残念女子高生がイケメンに甘やかされながらマイペースにだらだら生きてついでに世界を救っちゃう話。シリアス嫌いです。
※表紙はAI画像です
獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。
真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。
狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。
私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。
なんとか生きてる。
でも、この世界で、私は最低辺の弱者。
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハーレム異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーレムです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
目が覚めたら男女比がおかしくなっていた
いつき
恋愛
主人公である宮坂葵は、ある日階段から落ちて暫く昏睡状態になってしまう。
一週間後、葵が目を覚ますとそこは男女比が約50:1の世界に!?自分の父も何故かイケメンになっていて、不安の中高校へ進学するも、わがままな女性だらけのこの世界では葵のような優しい女性は珍しく、沢山のイケメン達から迫られる事に!?
「私はただ普通の高校生活を送りたいんです!!」
#####
r15は保険です。
2024年12月12日
私生活に余裕が出たため、投稿再開します。
それにあたって一部を再編集します。
設定や話の流れに変更はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる