男女比バグった世界で美女チート無双〜それでも私は冒険がしたい!〜

具なっしー

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第1章はじめての異世界

聖樹の力

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私はお父さんが「ちょっと行ってくる、バルドがすぐ帰ってくるから、ユノはとりあえず、自分の部屋で待っててくれ」と言って出ていったので、大人しく、部屋で待っていることにする。

はぁ…なんでこんなことになっちゃったんだろう。結果的に冒険に出られることにはなったけど…お父さんと、お兄様ともっと一緒に暮らしたかったなぁ…5人冒険の仲間を探さないといけない…せめてバルド兄様がついてきてくれたりしないかなぁ…兄様A級…?いや、3日前にS級に昇格したって言ってたから、居てくれるとありがたいんだけどなぁ。
まぁ、暗いことばっかり考えててもしょうがないよね!うん!そうそう、日本食!あるかなぁ…冒険楽しみだなぁ。今日作ったパンケーキもものすっっごく美味しかったし!転移で魔の森採集は定期的に行きたいな、あそこの素材ってなんか貴重らしいし。森で食べた魔物のお肉も美味しかったもんなぁ…

なんてことを考えてるとバルド兄様と…知らない2人の気配がした。
「おーい!ユノ!ちょっと玄関に来てくれるか?紹介したい奴らがいるんだ」
兄様の友達だったみたいだ!
「はーーい!今行きますバルド兄様~」

私はとたとたと走っていく。スキルは切っているので遅い…前世よりは早いけど。
あ、羽しまわなきゃ!変身オン!よし!
私が玄関に走っていくとそこに居たのは、
兄様と…キラッキラした金髪に海のような青い目、猫耳とゆらゆら揺れる細長い尻尾のついた王子様…?でも魔法使いっぽいローブを羽織っている、何歳だろう…うーん、バルド兄様と同じくらい?かなぁ。と淡い青色のふわふわ髪に透き通る水色の瞳、狐の耳がついた、小柄で華奢な体型にこれまた魔法使いっぽローブを羽織っている。歳は私より下かな?
って感じの2人がいた。

「初めまして、ユノさん。私はイリス。魔塔に所属している。魔導士だよ。バルドにはいつもお世話になっているよ。」
「こんにちは!ユノさん!僕はエル。結界魔法が得意なんだ♪君の聖樹に隠匿結界を張りにきたんだよ!」

金髪王子がイリスさん、小さくて可愛い方がエルさんだ。

「はじめまして!ユノです!会えて嬉しいです。エルさん隠匿結界、ありがとうございます」

「どういたしまして!それより~僕は12歳だし僕の方が歳下だから、呼び捨てで敬語は使わないで欲しいな~ねーねー!ユノお姉ちゃんって呼んでもいーい?(うるうる)」
「うぐっっっ(かわいい!なんてかわいいの!)いいよ!エル!エルはまだ小さいのに優秀で凄いね」
「やったー!!!ユノお姉ちゃんに褒められた~お姉ちゃん大好き~!」
エルは私に抱きついてきた。かわいい!私に弟ができるなんて嬉しい。お姉ちゃんなんでもしてあげるから!
「私もエル大好き~」
(エルはユノに抱きつきながらバルドとイリスを見てニヤっと、笑った)
「なっ!あいつ」
「くそっ!あいつキャラ違いすぎだろ!」

「ユノさん、その…よかったら私のこともイリスと、呼んでください。あと、私にも敬語は不要です」
「わかった!じゃあイリスも私のことをユノって呼んでね。敬語やめようって言ってイリスも敬語じゃん。」
「が、がんばるよ…ユ、ユノ」
イリスさん、耳まで真っ赤で…恥ずかしがってるの可愛い!

ーギャハハハハ、イリスお前なんつーキャラ
ーブハッイリス様ギャップ萌えっすねー笑

イリスは一瞬ですんっと真顔になり、ユノに見られないようバルドとエルを睨んだ。
そしてふわっと人差し指を動かして足元を凍らせた。

「ユノ、さぁ、結界を見に行こう」
「はーい」

イリスはスマートにユノをエスコートしてさっそうとその場を去っていった。
「あ!おい、イリスこのヤロウ!卑怯だぞ」
「チッ、油断した~。イリス様ってすぐ凍らせてくるんだよなぁ、うっざーい」

イリスはユノの耳を塞ぎながら、聞こえてくる悪口を聞いて額に青筋を浮かべていた。
ユノはといえば、結界!魔法!のことで頭がいっぱいで、その場の雰囲気を全く感じ取っていなかった。

「ほら、ここだよ」
「!!あれ?木が見えない!」
「このまま前に進んでごらん?」
私はぷにっと膜を感じた。ぷちゅっとそのまま進むことができた。これが結界すごい!!
すると目の前に
「わ!!聖樹まだある。えーすごいすごい」
私は面白くなって出たり入ったりを繰り返していた。
50回目になりそうなところでバルド兄様に強制終了を喰らった。
(バルド達は最初は楽しそうなユノをかわいいな~と思いながら眺めていたが、だんだん、ん?長くね?と思いはじめ採集的に兄であるバルドが止めに入ったのだった。)

「ユノお姉ちゃん。この結界は2週間しか持たないんだ。」
「2週間…」
「聖樹の成長がまだ完了していないから隠匿結界を貼ることができるんだ。でも2週間たつと聖樹は完成してしまう。」

イリスが補足する

「この樹の周囲にいるだけで、生命力や魔力の回復が通常の数倍になる。怪我や疲労もすぐに癒えるし、聖息草や霊命根と組み合わせると、希少な聖薬も作れる
さらに、樹は精霊や動植物と共鳴する。触れるだけで能力や特性を一時的に借りられるんだ。まぁ、聖樹が許可すればだがな、」

「聖樹は、白鳥兎獣人にしか咲かせられない、白鳥兎獣人は100年前、色んな国が奪い合い、強制的に力を使わせられて、自ら自決したんだ。それから元々各地に生えていた聖樹は枯れていき、もう世界で五本しか存在しない。周囲に聖力を漏らせば、教会や貴族が目を付ける。ユノ、君にはそれだけの価値があるんだ。」

「そ、そんな、私なんてことを」

「大丈夫だ、君のことはお父様、バルド、他にも俺達が守る。でも、ユノ、君はただ守られているだけの存在ではないだろう?」

「うん…そう!そうだよね!イリスありがとう!私利用されたりなんてしないわ。逆に私が幸せに生きる為に利用してやる!」

「流石俺の妹だ!」
「ユノお姉ちゃんかっこいい!」
「逆に利用してやる…なんて男前ですね。私きゅんとしました」

「私がみんなのことを守るから!みんなも一緒に幸せになろうね」(美少女スマイル)

「「「グハッッッッッッ」」」

「これが噂の…」
「お姉ちゃんの笑みで国が一つ滅びる…」
「俺はもう幸せだぜぇ~」

「あのね…私お父さんから、冒険にいけって言われてるの…それでね、優秀な仲間を5人見つけろって言われてて…その、よかったらついてき…」
「いきます!」
「いく!」
「いくに決まってんだろ」

「良かったぁ…みんなありがとう!!」

こうしてユノは一気に3人のナカマを手に入れたのだった。


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