憧れの先輩に抱かれたくて尿道開発している僕の話

聖性ヤドン

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第10話 スティックシュガー3

あれから5分後。
広夢は例の黒いケースを手に日向の部屋のドアを叩いた。

広夢の居室である2人部屋では五十嵐がいびきをかいていて、ケースを取りに戻るのに支障はなかった。
自分を好いてくれている五十嵐の隙を突き日向のところへこういうことをしに行くのは、多少複雑な心境だけれども。
ちなみに日向の部屋も2人部屋の作りになっているが、寮は定員いっぱいではなく、日向をはじめとする上級生が優先で1人部屋になっていた。

「先輩」
「入れ」

中からの声を聞いて部屋に入る。
消灯時間を過ぎた居室を照らすのは、デスクのところにある読書灯だけだった。
薄暗い中そばに立つと、日向からは甘いコーヒーの香りが消え失せ、代わりにミントの匂いがしている。
ただ寝る前に歯を磨いただけだろうが、広夢はそれを行為のための準備をしていたように感じてしまう。
違うと思っても、はやる気持ちが抑えきれなかった。

「先輩、キスしたいです」

そでをつかみ、震える声で言うと、日向が困ったように笑う。

「すげー目してる。お前に食われそうで恐い」

自分はどんな顔をしているんだろうか、わずかに不安になる。
日向の顔が近づいてきて、唇の先が触れ合った。

「……っ、先輩」
「したいんだろ? 脱げよ」

キスの話じゃないのか? 脱ぐ必要があるなら下半身の話なのか。
よくわからないけれど、日向のその言葉足らずなところに困惑させられ、いつも主導権を握られている。
彼がまた唇を触れさせてきて、広夢はそれを受け止めながら急いで下を脱いだ。
それでもキスが続くので、上も脱ごうとそでから腕を引き抜く。
日向の唇はひんやりしていて気持ちいい。
でもその冷えた唇より、内側の熱を感じたいと強く願う。

と、唇が離れ、中途半端に首に絡まっていたスエットの上を引っ張られた。
脱がせた広夢の服を床に落とし、日向がため息をつく。

「無防備だな」

広夢だけ全裸で、身につけているものといえばスリッパだけだ。
尿道ブジーの黒いケースはまだ手に持っている。

「先輩になら何されたっていいです」
「写真撮られたり、下手したら殺されたりするかもしれない」

日向が間を置かずに言ってきた。
この人の思考は物騒だ。

「先輩はそういうことをしたいんですか?」
「お前、細いし」

答えになっていない。もう彼は別のことを考えているのかもしれなかった。
日向の両手が、円周を測るように広夢の腰をつかんだ。
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