12 / 30
第12話 傷跡を撫でる手
しおりを挟む
王都からの使者が去ってから数日、辺境の村は何事もなかったかのように穏やかな日常を取り戻していた。
だが、それは表面上のことにすぎない。
レティシアの心には、まだ複雑なものが残っていた。
たとえエドガーがあの場で守ってくれたとしても、王都が本気で自分を探そうとしたら、いずれまた見つかるかもしれない。
過去を完全に消すことはできない。
けれど、もう逃げたくない――そう思わせてくれたのが、あの人の言葉だった。
朝、マーサ女将が厨房で声を上げた。
「エドガーが森へ出るって言ってたよ。狼がまた出たらしい。お前、昼の弁当を持たせてやってくれないかい。」
「はい、分かりました。」
レティシアはパンと燻製肉、少しのスープを包み、籠に入れて森の方へ歩き出した。
春の森はやわらかな緑で満ちていて、風が葉をそよがせるたびに光がきらめく。
その美しさの中に、どこか不安を感じるのは、エドガーがいないときに限って妙に胸がざわめくからだった。
小川を渡り、森の奥へ進むと、ようやく彼の後ろ姿が見えた。
長剣を背に、木々の間に跪いて、何かを地面に埋めている。
「エドガーさん?」
呼びかけると、彼は動きを止め、少し振り向いた。
「なんだ、来たのか。危ない場所だぞ。」
「お昼を持ってきたんです。……いま、何をしてたんですか?」
エドガーはしばらく沈黙し、それから低い声で答えた。
「墓を作っていた。」
「お墓?」
「旅の途中で倒れていた兵士を見つけた。戦の頃の遺骸だろう。せめて埋めてやらねば、魂が帰れない。」
レティシアは胸が詰まる。
彼が人知れずこうした行いを続けているのを、村の誰も知らなかった。
けれど、その背中には迷いがなかった。
「あなたは、本当に優しい人ですね。」
「違う。罪滅ぼしをしているだけだ。」
「罪滅ぼし?」
「昔、仲間を一人、見殺しにした。」
レティシアは息を呑んだ。
彼の声は淡々としているが、その奥には深い苦痛が滲んでいた。
「当時の上官の命令で撤退した。だが、あの時もう少し抗っていれば、助けられたかもしれない。…だから、今も戦場の跡を見つけるたび、俺はこうして埋葬する。」
沈黙が落ちた。
森のざわめきと鳥の声だけが響く。
レティシアはそっと彼の隣に膝をついた。
短く祈りを捧げ、それから静かに言った。
「その人は、きっと恨んでいません。」
「勝手に決めるな。」
「ええ、勝手です。でも、あなたがこうして弔う姿を見たら、きっと安心します。あなたは残された者の義務を果たしている。」
彼は何も言わなかった。
ただ、手を握りしめる。指先には小さな震えがあった。
「……お前は、俺に優しすぎる。」
「あなたが優しすぎるからです。」
己の言葉に、レティシア自身も驚いた。
顔が熱くなる。だが、もう引っ込められない。
彼に触れずして、どうやってこの痛みを癒すのだろう。
勇気を出して、そっと彼の手に触れた。
粗く硬い掌。戦で幾度となく剣を握ってきた跡。
その肌を指先でなぞると、エドガーの肩がびくりと動いた。
「何をしてる。」
「傷跡が、痛みますか?」
「もう感じない……ただ、たまに熱を思い出す。」
「そのときは、こうして冷ましましょう。」
優しく、手を包む。
彼の体温が指先から伝わって、胸が苦しくなる。
「……誰かに触れられるのは、ずいぶん久しぶりだ。」
「私もです。」
「おい、それはどういう意味だ。」
「貴族だった頃、私はいつも手袋をしていました。人の温もりに、触れないようにしていたんです。」
エドガーがゆっくりと目を細める。
「それじゃあ今が初めての素手の挨拶か。」
「ええ、握手の代わりに。」
ふたりは笑った。だがその笑みは、どこか切なかった。
昼食を食べながら、レティシアは彼の横顔を何度も盗み見た。
硬い印象の中に、思慮深さと優しさが見える。
しばらく沈黙が続いたあと、エドガーが唐突に口を開いた。
「……なぜ、俺に構う。」
「それは……」
口ごもる。言葉にすれば、きっと戻れなくなる。
エドガーが視線を向ける。その灰色の瞳に映る自分の姿が、逃げ道を塞ぐ。
「なぜ、そんなに俺を気にかける。」
「あなたが……放っておけないからです。」
「放っておけない?」
「放っておけないほど、あなたが……優しすぎて、不器用で、誰よりも人を思う人だから。」
風が吹き抜け、髪が揺れる。
レティシアの声は小さかったが、その一語一語は静かに響いた。
エドガーの喉がわずかに動いた。
「……どうしてそんな真っすぐ生きられるんだ。」
「あなたに出会ったからです。」
長い沈黙。森が呼吸するように音を立てた。
やがて、彼は短く息を吐き、微かに笑った。
「落ち着かん。お前はいつも俺の予想を壊す。」
「それでは、退屈はしませんね。」
思わず笑い合い、ほんの一瞬だけ距離が近づく。
けれど、エドガーが気付いたようにわずかに身を引いた。
「……まずいな。」
「なにが?」
「これ以上お前に触れていたら、俺はきっと、もう冷静ではいられなくなる。」
その言葉が胸を刺すように響いた。
頬が熱を持ち、呼吸が乱れる。
けれど、彼がそれ以上踏み出さない理由も、レティシアには痛いほど分かっていた。
彼は自分に過去の罪があると信じている。
そんな男が誰かを幸せにしていいはずがない、と。
だからこそ、彼の優しさはいつも一歩手前で止まる。
その夜、風見亭に戻ったレティシアは、自室の小さな机に日記を開いた。
震える指でペンを取りながら、書き記す。
――彼の手に触れた。
――その手の傷は、痛みではなく、優しさの跡だと知った。
――わたしは、たぶんもう、彼のいない明日を想像できない。
窓の外では小雨が降り始め、屋根を打つ音が静かに響く。
その音を聞きながら、レティシアは胸の奥の熱を押さえることができなかった。
触れてしまった手。
心まで、もう離せない。
続く
だが、それは表面上のことにすぎない。
レティシアの心には、まだ複雑なものが残っていた。
たとえエドガーがあの場で守ってくれたとしても、王都が本気で自分を探そうとしたら、いずれまた見つかるかもしれない。
過去を完全に消すことはできない。
けれど、もう逃げたくない――そう思わせてくれたのが、あの人の言葉だった。
朝、マーサ女将が厨房で声を上げた。
「エドガーが森へ出るって言ってたよ。狼がまた出たらしい。お前、昼の弁当を持たせてやってくれないかい。」
「はい、分かりました。」
レティシアはパンと燻製肉、少しのスープを包み、籠に入れて森の方へ歩き出した。
春の森はやわらかな緑で満ちていて、風が葉をそよがせるたびに光がきらめく。
その美しさの中に、どこか不安を感じるのは、エドガーがいないときに限って妙に胸がざわめくからだった。
小川を渡り、森の奥へ進むと、ようやく彼の後ろ姿が見えた。
長剣を背に、木々の間に跪いて、何かを地面に埋めている。
「エドガーさん?」
呼びかけると、彼は動きを止め、少し振り向いた。
「なんだ、来たのか。危ない場所だぞ。」
「お昼を持ってきたんです。……いま、何をしてたんですか?」
エドガーはしばらく沈黙し、それから低い声で答えた。
「墓を作っていた。」
「お墓?」
「旅の途中で倒れていた兵士を見つけた。戦の頃の遺骸だろう。せめて埋めてやらねば、魂が帰れない。」
レティシアは胸が詰まる。
彼が人知れずこうした行いを続けているのを、村の誰も知らなかった。
けれど、その背中には迷いがなかった。
「あなたは、本当に優しい人ですね。」
「違う。罪滅ぼしをしているだけだ。」
「罪滅ぼし?」
「昔、仲間を一人、見殺しにした。」
レティシアは息を呑んだ。
彼の声は淡々としているが、その奥には深い苦痛が滲んでいた。
「当時の上官の命令で撤退した。だが、あの時もう少し抗っていれば、助けられたかもしれない。…だから、今も戦場の跡を見つけるたび、俺はこうして埋葬する。」
沈黙が落ちた。
森のざわめきと鳥の声だけが響く。
レティシアはそっと彼の隣に膝をついた。
短く祈りを捧げ、それから静かに言った。
「その人は、きっと恨んでいません。」
「勝手に決めるな。」
「ええ、勝手です。でも、あなたがこうして弔う姿を見たら、きっと安心します。あなたは残された者の義務を果たしている。」
彼は何も言わなかった。
ただ、手を握りしめる。指先には小さな震えがあった。
「……お前は、俺に優しすぎる。」
「あなたが優しすぎるからです。」
己の言葉に、レティシア自身も驚いた。
顔が熱くなる。だが、もう引っ込められない。
彼に触れずして、どうやってこの痛みを癒すのだろう。
勇気を出して、そっと彼の手に触れた。
粗く硬い掌。戦で幾度となく剣を握ってきた跡。
その肌を指先でなぞると、エドガーの肩がびくりと動いた。
「何をしてる。」
「傷跡が、痛みますか?」
「もう感じない……ただ、たまに熱を思い出す。」
「そのときは、こうして冷ましましょう。」
優しく、手を包む。
彼の体温が指先から伝わって、胸が苦しくなる。
「……誰かに触れられるのは、ずいぶん久しぶりだ。」
「私もです。」
「おい、それはどういう意味だ。」
「貴族だった頃、私はいつも手袋をしていました。人の温もりに、触れないようにしていたんです。」
エドガーがゆっくりと目を細める。
「それじゃあ今が初めての素手の挨拶か。」
「ええ、握手の代わりに。」
ふたりは笑った。だがその笑みは、どこか切なかった。
昼食を食べながら、レティシアは彼の横顔を何度も盗み見た。
硬い印象の中に、思慮深さと優しさが見える。
しばらく沈黙が続いたあと、エドガーが唐突に口を開いた。
「……なぜ、俺に構う。」
「それは……」
口ごもる。言葉にすれば、きっと戻れなくなる。
エドガーが視線を向ける。その灰色の瞳に映る自分の姿が、逃げ道を塞ぐ。
「なぜ、そんなに俺を気にかける。」
「あなたが……放っておけないからです。」
「放っておけない?」
「放っておけないほど、あなたが……優しすぎて、不器用で、誰よりも人を思う人だから。」
風が吹き抜け、髪が揺れる。
レティシアの声は小さかったが、その一語一語は静かに響いた。
エドガーの喉がわずかに動いた。
「……どうしてそんな真っすぐ生きられるんだ。」
「あなたに出会ったからです。」
長い沈黙。森が呼吸するように音を立てた。
やがて、彼は短く息を吐き、微かに笑った。
「落ち着かん。お前はいつも俺の予想を壊す。」
「それでは、退屈はしませんね。」
思わず笑い合い、ほんの一瞬だけ距離が近づく。
けれど、エドガーが気付いたようにわずかに身を引いた。
「……まずいな。」
「なにが?」
「これ以上お前に触れていたら、俺はきっと、もう冷静ではいられなくなる。」
その言葉が胸を刺すように響いた。
頬が熱を持ち、呼吸が乱れる。
けれど、彼がそれ以上踏み出さない理由も、レティシアには痛いほど分かっていた。
彼は自分に過去の罪があると信じている。
そんな男が誰かを幸せにしていいはずがない、と。
だからこそ、彼の優しさはいつも一歩手前で止まる。
その夜、風見亭に戻ったレティシアは、自室の小さな机に日記を開いた。
震える指でペンを取りながら、書き記す。
――彼の手に触れた。
――その手の傷は、痛みではなく、優しさの跡だと知った。
――わたしは、たぶんもう、彼のいない明日を想像できない。
窓の外では小雨が降り始め、屋根を打つ音が静かに響く。
その音を聞きながら、レティシアは胸の奥の熱を押さえることができなかった。
触れてしまった手。
心まで、もう離せない。
続く
0
あなたにおすすめの小説
冷徹婚約者に追放された令嬢、異国の辺境で最強公爵に見初められ、今さら「帰ってきて」と泣かれてももう遅い
nacat
恋愛
婚約者である王太子に濡れ衣を着せられ、断罪の末に国外追放された伯爵令嬢レティシア。
絶望の果てにたどり着いた辺境の国で、孤高と噂の公爵に助けられる。
彼は彼女に穏やかに微笑み、たった一言「ここにいなさい」と囁いた。
やがてレティシアは、その地で新しい居場所と愛を見つける。
だが、彼女を見捨てた王太子が、後悔と未練を胸に彼女を追って現れて――。
「どうか許してくれ、レティシア……!」
もう遅い。彼女は優しく強くなって、誰より愛される人生を歩き始めていた。
『婚約破棄ありがとうございます。自由を求めて隣国へ行ったら、有能すぎて溺愛されました』
鷹 綾
恋愛
内容紹介
王太子に「可愛げがない」という理不尽な理由で婚約破棄された公爵令嬢エヴァントラ。
涙を流して見せた彼女だったが──
内心では「これで自由よ!」と小さくガッツポーズ。
実は王国の政務の大半を支えていたのは彼女だった。
エヴァントラが去った途端、王宮は大混乱に陥り、元婚約者とその恋人は国中から総スカンに。
そんな彼女を拾ったのは、隣国の宰相補佐アイオン。
彼はエヴァントラの安全と立場を守るため、
**「恋愛感情を持たない白い結婚」**を提案する。
「干渉しない? 恋愛不要? 最高ですわ」
利害一致の契約婚が始まった……はずが、
有能すぎるエヴァントラは隣国で一気に評価され、
気づけば彼女を庇い、支え、惹かれていく男がひとり。
――白い結婚、どこへ?
「君が笑ってくれるなら、それでいい」
不器用な宰相補佐の溺愛が、静かに始まっていた。
一方、王国では元婚約者が転落し、真実が暴かれていく――。
婚約破棄ざまぁから始まる、
天才令嬢の自由と恋と大逆転のラブストーリー!
---
離婚寸前で人生をやり直したら、冷徹だったはずの夫が私を溺愛し始めています
腐ったバナナ
恋愛
侯爵夫人セシルは、冷徹な夫アークライトとの愛のない契約結婚に疲れ果て、離婚を決意した矢先に孤独な死を迎えた。
「もしやり直せるなら、二度と愛のない人生は選ばない」
そう願って目覚めると、そこは結婚直前の18歳の自分だった!
今世こそ平穏な人生を歩もうとするセシルだったが、なぜか夫の「感情の色」が見えるようになった。
冷徹だと思っていた夫の無表情の下に、深い孤独と不器用で一途な愛が隠されていたことを知る。
彼の愛をすべて誤解していたと気づいたセシルは、今度こそ彼の愛を掴むと決意。積極的に寄り添い、感情をぶつけると――
婚約破棄されるはずでしたが、王太子の目の前で皇帝に攫われました』
鷹 綾
恋愛
舞踏会で王太子から婚約破棄を告げられそうになった瞬間――
目の前に現れたのは、馬に乗った仮面の皇帝だった。
そのまま攫われた公爵令嬢ビアンキーナは、誘拐されたはずなのに超VIP待遇。
一方、助けようともしなかった王太子は「無能」と嘲笑され、静かに失墜していく。
選ばれる側から、選ぶ側へ。
これは、誰も断罪せず、すべてを終わらせた令嬢の物語。
--
婚約破棄されて去ったら、私がいなくても世界は回り始めました
鷹 綾
恋愛
「君との婚約は破棄する。聖女フロンこそが、真に王国を導く存在だ」
王太子アントナン・ドームにそう告げられ、
公爵令嬢エミー・マイセンは、王都を去った。
彼女が担ってきたのは、判断、調整、責任――
国が回るために必要なすべて。
だが、それは「有能」ではなく、「依存」だった。
隣国へ渡ったエミーは、
一人で背負わない仕組みを選び、
名前が残らない判断の在り方を築いていく。
一方、彼女を失った王都は混乱し、
やがて気づく――
必要だったのは彼女ではなく、
彼女が手放そうとしていた“仕組み”だったのだと。
偽聖女フロンの化けの皮が剥がれ、
王太子アントナンは、
「決めた後に立ち続ける重さ」と向き合い始める。
だが、もうエミーは戻らない。
これは、
捨てられた令嬢が復讐する物語ではない。
溺愛で救われる物語でもない。
「いなくても回る世界」を完成させた女性と、
彼女を必要としなくなった国の、
静かで誇り高い別れの物語。
英雄が消えても、世界は続いていく――
アルファポリス女子読者向け
〈静かな婚約破棄ざまぁ〉×〈大人の再生譚〉。
貧乏人とでも結婚すれば?と言われたので、隣国の英雄と結婚しました
ゆっこ
恋愛
――あの日、私は確かに笑われた。
「貧乏人とでも結婚すれば? 君にはそれくらいがお似合いだ」
王太子であるエドワード殿下の冷たい言葉が、まるで氷の刃のように胸に突き刺さった。
その場には取り巻きの貴族令嬢たちがいて、皆そろって私を見下ろし、くすくすと笑っていた。
――婚約破棄。
婚約破棄と暗殺で死んだはずの公爵令嬢ですが、前に出ずに全てを崩壊させます
鷹 綾
恋愛
フォールス・アキュゼーション。お前に全ての罪がある」
王太子フレイム・ファブリケイト・ロイヤル・ロードは、自らの失策を公爵令嬢フォールスに押し付け、婚約を破棄。
さらに証拠隠滅のため、彼女を追放し、暗殺まで差し向ける。
――彼女は、死んだことにされた。
だがフォールスは、生き延びた。
剣も魔法も持たず、復讐に燃えることもない。
選んだのは、前に出ないという生き方。
隣国で身を潜めながら、王弟エクイティ・フェアネス・ロイヤル・ロードのもと、
彼女は“構造の隣”に立つ。
暴かず、裁かず、叫ばない。
ただ、歪んだ仕組みを静かに照らし、
「選ばなかった者たち」を、自ら説明の場へと追い込んでいく。
切れない証人。
使えない駒。
しかし、消すこともできない存在。
これは、力で叩き潰すザマアではない。
沈黙と距離で因果を完成させる、知的で冷静な因果応報の物語。
――前に出ない令嬢が、すべての答えを置いていく。
辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~
香木陽灯
恋愛
「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」
実の父と義妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。
「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」
「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」
二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。
※ふんわり設定です。
※他サイトにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる