そして俺は召喚士に

ふぃる

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34話 踏み入る領域②

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「…『神社の事を聞きたい』?」
 帰宅後、キリに個人通話を繋げ、ハルルとの予定の事前の事を進める。
「魔法とかと無縁だった側よりは、詳しいかなって。」
「…期待されたところ悪いんだけどさ。
 これでも普通の人と同じような暮らしだったんだぞ。神話関係とか、別に詳しい訳でもないし。
 …ゲームの元ネタで調べた事があるくらいで。」
 残念ではあるが、想定してた回答ではある。
 なら自力でどうにかするしかないか、と腹をくくる。

「…あとさ、確かあそこって稲荷神社だよね? 狐と狸セットで考えてない?」
「それは…まぁ、あるかも。」
「…苦手なんだよ、そういうメジャーな種族が。」
「それまたなんでさ。」
「例えばだよ、狐キャラと狸キャラが並んでるとして、どういう関係性を想像する?」
「……しっかりものの狐とうっかりや狸の凸凹コンビ?」
 誤魔化そうとも思ったが、どうせ良くない回答も想定されてそうだしと素直に思った事を返す。
「だろ? 印象として狐優位感あるだろ? 連名で先に出るのに違和感が無いくらいに。」
 確かに、化狸のキリが狸を後に回すのに、何の違和感も感じなかった。
「でも、化狸だって事は他の人にはバラしてないんだろ? なら──」
「そうは分かってても隣にいる事で私の方の存在感が薄くなる感じがヤなんだよ。意識しちゃって毛が逆立つ感じが。
 そんで当の狐の方が大体は無自覚な事が余計に……。」
「じゃあ見た事あるのか、お狐様とかそういう存在。」
 不意のキリの言葉端を、どうにか捕まえる。
「…あるよ。でもお前にも見えるんじゃねぇのか?」
「魔法を知ってからはまだ確かめてないや。」
「そうでなくてもハルルなら……。
 …もしかしてハルルが絡んでる話か?」
「あぁ、ハルルからの依頼だ。」
「それを早く言えよ! こないだの借りまだ返せてなかったんだし!」
 間を置き、キリが言葉を続ける。
「わかった。ただ、どこまで助力できるかはわかんねぇぞ。」
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