そして俺は召喚士に

ふぃる

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35話 踏み入る領域③

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 翌日放課後、校門を出た所でハルルと落ち合い。
 少し遅れてキリが合流してくる。
「悪い、待たせた。」
「いえ、お気になさらず。
 では、参りましょうか。」
 挨拶も程々に、さくっと移動し始める。
「いや、もうちょっとこう…ないのか!?」
「つってもなぁ、こないだがっつり話したばっかだし。」
「…そうか。そりゃそうか。」
 確かにキリの言う事がもっともだ。その場を見てなかったから印象に薄かっただけで。
「はい、色々とこちらの世界の魔術の話を聞かせてもらいました! とても参考になりました!」
 …あれ、もしかしてこれ俺お役御免の危機?
「えーと確か場所は……。」
「前見たから場所はわかる、ついてきて。」


「で公的に認められるようになったのか、獣人だとかの種族が。」
「あくまで法的には、ですけどね。生活面では整ってない所も多く。
 それに動き始めてからまだ日も浅く、そういった者たちへの人権を認めたがらない人もまだ多く、実情としては全然……。」
 後ろの会話は思いの外弾んでいた。
 前提情報が抜けてるから推測混じりだが、どうやらハルルの故郷の話のようだ。
 そしてふと思い出す。
「そういやキリ前妙な言い回ししてたよね、異種族に対して。あれってどういう事?」
「あぁ、『偶然で見かけた事はまだあんま無い』だっけか?」
「そう、確かそんな感じの。」
「偶然では、な。必然もあったわけで。
 例えばだ。歯医者とか普通の人間のとこ行くわけにはいかねぇだろ?」
 と言い自らの口を指さす。その動物的な牙は、明らかに人のとは分野が違う。
「だからそういう関係でいくらかな。
 稀に人間がやってるとこもあるが、そんな物好き、滅多に居るもんじゃないしな。」
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