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44話 形式上の大義名分②
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モール新井3階、レストラン街フロア。
階段を上ってすぐに、フードコートがお出迎えだ。
「それで、どこか気になるのとかあったか?」
「それが、どれもこれも食べてみたすぎて……。
なのでここはひとつ、ユートさんが『ここ!』と一思いに決めちゃってください!」
とは言うが…ラーメンとかそういう濃いのは違うよなぁ。
お好み焼きも初手としてはハードル高いし。
無難な所となると…ファミレスでいい、か?
「写真入りメニュー表記とは、また豪華な……。」
席に着き、ハルルがつぶやく。
ここからまた目移りになるかと思いきや、メニュー表のそのものへの強い関心。
「そっちの世界だとどうなんだ? 写真とかあるのか?」
「写真と活版技術、それぞれはあるんですけどね。魔術による写真なので、時間が経つと消えてしまうんですよね。なのでこういった長期的に使う物には向かないのです。
活版もそこまで設備が多い訳ではないので、一般利用の浸透は中々……。」
と言ったところで止め、はっと思い出したように言葉を再開する。
「ってそれより! 注文どうしましょ!」
「…一応聞くけど、目ぼしいのはあるか?」
「もうどれを選んでも後悔しそうですし、ユートさんと同じのを!」
だろうとなは思った。こっちもメニューを手に取り目当てのを探す。
「じゃあ、こっちで二人分通しちゃうね。」
「はい、お願いします!」
メニューの番号を、備え付けのタブレットに入力する。
それを見てたハルルが予想外といった様子で身を乗り出してくる。
「えっ、それで注文できるんです?」
「あぁ、これで厨房まで自動的に。
…もしかして、やりたかった?」
「こ、今度教えてください!」
「デザートの追加なら、今でもいいんじゃないか?」
「じゃあ今すぐにでも!」
「ぶっちゃけ調査を建前に、ただ色々と食べたいだけじゃ?」
調査…あくまで仕事として来てる割には気になる調子、そんな疑問をふと漏らす。
「な、何言うんですか、料理ほどその地の特徴が出るものはないですよ。
土地の名産、気候、歴史…時には風習や思想すら垣間見える、それが料理という文化です。」
理由は納得がいくしそれ目当ても事実だろう、でも明らかな動揺も見れた。
「とはいっても、物流整いすぎて食材に地方柄なんて、そんなに無いぞ?」
「そういう物流だって文化の一部でしょう。
それに私からすれば、こっちの世界の全ては目新しいもの、ですよ?」
そうか、その視点の広さは考えから抜けていたな。
和食も洋食も中華も、ハルルにとっては等しく異界の味か。
そうこうしてるうちに、注文の品が到着。
まってましたとハルルが速攻スプーンを手に取る。
「それではいただきます。」
とハルルが先手で一口。同時に驚きの表情。
「煮込みものかと思ったらこれは…穀物?」
「米だね。元はマカロニっていうパスタ料理だったのを、アレンジしたのが広まったドリアって料理だ。
確か元々は──」
その辺の経緯どうだっけとスマホで調べようとした時、自分の分のドリアが鎮座してるのが目に入る。
「…とりあえず、話後ででいいかな?」
階段を上ってすぐに、フードコートがお出迎えだ。
「それで、どこか気になるのとかあったか?」
「それが、どれもこれも食べてみたすぎて……。
なのでここはひとつ、ユートさんが『ここ!』と一思いに決めちゃってください!」
とは言うが…ラーメンとかそういう濃いのは違うよなぁ。
お好み焼きも初手としてはハードル高いし。
無難な所となると…ファミレスでいい、か?
「写真入りメニュー表記とは、また豪華な……。」
席に着き、ハルルがつぶやく。
ここからまた目移りになるかと思いきや、メニュー表のそのものへの強い関心。
「そっちの世界だとどうなんだ? 写真とかあるのか?」
「写真と活版技術、それぞれはあるんですけどね。魔術による写真なので、時間が経つと消えてしまうんですよね。なのでこういった長期的に使う物には向かないのです。
活版もそこまで設備が多い訳ではないので、一般利用の浸透は中々……。」
と言ったところで止め、はっと思い出したように言葉を再開する。
「ってそれより! 注文どうしましょ!」
「…一応聞くけど、目ぼしいのはあるか?」
「もうどれを選んでも後悔しそうですし、ユートさんと同じのを!」
だろうとなは思った。こっちもメニューを手に取り目当てのを探す。
「じゃあ、こっちで二人分通しちゃうね。」
「はい、お願いします!」
メニューの番号を、備え付けのタブレットに入力する。
それを見てたハルルが予想外といった様子で身を乗り出してくる。
「えっ、それで注文できるんです?」
「あぁ、これで厨房まで自動的に。
…もしかして、やりたかった?」
「こ、今度教えてください!」
「デザートの追加なら、今でもいいんじゃないか?」
「じゃあ今すぐにでも!」
「ぶっちゃけ調査を建前に、ただ色々と食べたいだけじゃ?」
調査…あくまで仕事として来てる割には気になる調子、そんな疑問をふと漏らす。
「な、何言うんですか、料理ほどその地の特徴が出るものはないですよ。
土地の名産、気候、歴史…時には風習や思想すら垣間見える、それが料理という文化です。」
理由は納得がいくしそれ目当ても事実だろう、でも明らかな動揺も見れた。
「とはいっても、物流整いすぎて食材に地方柄なんて、そんなに無いぞ?」
「そういう物流だって文化の一部でしょう。
それに私からすれば、こっちの世界の全ては目新しいもの、ですよ?」
そうか、その視点の広さは考えから抜けていたな。
和食も洋食も中華も、ハルルにとっては等しく異界の味か。
そうこうしてるうちに、注文の品が到着。
まってましたとハルルが速攻スプーンを手に取る。
「それではいただきます。」
とハルルが先手で一口。同時に驚きの表情。
「煮込みものかと思ったらこれは…穀物?」
「米だね。元はマカロニっていうパスタ料理だったのを、アレンジしたのが広まったドリアって料理だ。
確か元々は──」
その辺の経緯どうだっけとスマホで調べようとした時、自分の分のドリアが鎮座してるのが目に入る。
「…とりあえず、話後ででいいかな?」
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