そして俺は召喚士に

ふぃる

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45話 形式上の大義名分③

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「ドリア、発祥は100年くらい前の即興料理だったんだって。」
 店を出、調べた情報をハルルに伝える。
「100年というのは、こちらの世界では最近? 昔?」
「料理の歴史、という基準だとかなり最近、かな?
 とはいっても元々ある料理のアレンジだから、なんとも言えないけど。」
 もっと古いものかと思ってたから、自分でも意外だった。


「それで、これは今どこに向かってるんだ?」
 ハルルに先を歩かせ、流れを任せていまさら聞く。
「さっき地図見た時、やっておきたい事があるのを思い出しました。」
「それって一体?」
 ハルルが足を止める。目的地到着といった様子だ。
 並び整えられた色彩が棚に並び、その店先を彩る。
 付近の壁には大きく掲げられた、お手頃価格でなじみのあるロゴ看板。
「服屋、か。」

 そういえば、とふと思う。
「なぁ、ハルルの今の服って、こっちで調達したのか?」
「この服先遣の人の見繕いなのですが、1着しかよそ行きの服無くて。」
 そんな事ある?と思いつつも、実際困ってる様子。
 そもそもいつものハルルの軽装な私服。それ自体は統一感もあって、かつ動きやすそうで、整ってはいる。
 けど、それがハルルに似合ってるかって話になると、疑問に思うところはある。
「なので、せっかくですし見繕ってくれませんか!」
「でも俺、ファッションセンスなんて全然……。」
「大体の方向性だけでも決めてくれれば、あとはこっちで合わせます。
 なんなら単純に好みででもいいですし!」
 …そこまで言うなら……。
「じゃあ…インナーは白でその上に七分袖、あれば黄緑色?
 スカートは風になびくやつ、色は上に合わせて薄めの…かな。」
「おぉ思ったより具体的に。
 わかりました、探してきます!」
 と言い、単騎で店の奥へと突撃していく。

 ……分かってる。
 あくまで文化調査の協力関係、って事は分かってる。
 けど、このシチュエーションじゃまるで……。
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