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56話 現地の風⑤
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「何やら困りごとがあるようだね
その悩み、この僕にに預けてはみないか?」
部屋に一人だけいたのは、昨日のアイツだった。
流れに乗せられ、部屋の中へ連れ込まれる。
学校の一室としては狭い部屋が、左右棚に挟まれ大人しい空間となっている。
右手前の棚には将棋や囲碁の二つ折りのボード、その上に駒入れと思われる箱。
そこからモニターの置いてあるラックを挟んだ奥側には、映画のブルーレイが並べられ。
この辺の物は他の同好会のものだろう。
そんな中の一角に、神話の本や古いオカルト雑誌のバックナンバーもある。
中央の机を挟み、その人と向かい合いの席へ。
場が整い、先に口を開いたのはあちらだ。
「さて、入会希望かはたまた霊的な問題事か。
果たして君はどちらの──」
言葉を途中で止め、何やら気配を探る。そして、言葉を続ける。
「…ちょっと待て。
もしや昨日のか?」
「…あぁ、そうだ。」
返事を聞き、事を隠す作り笑いが剥がれたように感じた。
「そうか、ならばこう聞くべきだな。
あの女がどういう存在なのか、承知の上の事か?」
「そう言うお前は、何者なんだ? 妖怪かなんかか?」
この人が信用できるか否か、全てはそこからだ。
「…その質問が出るという事は、どうやら隠し立ては無用だなのようだな。」
そいつが立ち上がり、自身を装飾するように無数の紙人形が舞い始める。
「僕は碑劉院 宗句郎。
陰陽師の家系、その末裔さ。」
その悩み、この僕にに預けてはみないか?」
部屋に一人だけいたのは、昨日のアイツだった。
流れに乗せられ、部屋の中へ連れ込まれる。
学校の一室としては狭い部屋が、左右棚に挟まれ大人しい空間となっている。
右手前の棚には将棋や囲碁の二つ折りのボード、その上に駒入れと思われる箱。
そこからモニターの置いてあるラックを挟んだ奥側には、映画のブルーレイが並べられ。
この辺の物は他の同好会のものだろう。
そんな中の一角に、神話の本や古いオカルト雑誌のバックナンバーもある。
中央の机を挟み、その人と向かい合いの席へ。
場が整い、先に口を開いたのはあちらだ。
「さて、入会希望かはたまた霊的な問題事か。
果たして君はどちらの──」
言葉を途中で止め、何やら気配を探る。そして、言葉を続ける。
「…ちょっと待て。
もしや昨日のか?」
「…あぁ、そうだ。」
返事を聞き、事を隠す作り笑いが剥がれたように感じた。
「そうか、ならばこう聞くべきだな。
あの女がどういう存在なのか、承知の上の事か?」
「そう言うお前は、何者なんだ? 妖怪かなんかか?」
この人が信用できるか否か、全てはそこからだ。
「…その質問が出るという事は、どうやら隠し立ては無用だなのようだな。」
そいつが立ち上がり、自身を装飾するように無数の紙人形が舞い始める。
「僕は碑劉院 宗句郎。
陰陽師の家系、その末裔さ。」
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