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76話 明るみ④
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翌日の昼休み、中庭のベンチ。
昨晩の内に、そこに来てほしいと呼び出しを受けていた。
…というのも、キリとショウヤが「深入り入った話」をするとのことで。
だけど二人きりでは気まずいから、立ち会ってほしいと双方から頼まれたという次第。
自分としても事の成り行きは把握しておくべき、そう思った。
のだが……。
「じゃあ、やっぱり人間より鼻が利いたりするのか?」
「どーだろーな、確かめた事が無いから分からん。
ただ、音の方は他の奴らに聞こえてない音聞こえてんなって思う時はあったな。」
一方的な質問が、ショウヤからなだれ込んでいた。
「で、これどういう流れなわけ?
ショウヤの『好み』の事は聞いたけどさ。」
嫌がってるわけではないが、ただただ困惑してるキリがこちらに向けて。
「俺に聞かれても……。
まぁ悪い方には行かなかったんだし、いいんじゃないかな。」
「それはそうだけどさ……。」
「てゆかショウヤの方も落ち着いたとか言っといて、かなりぐいぐい行くじゃん。」
キリを挟んで向こう側に座ってるショウヤにも、一言物言い。
「あの時はそう思ったよ。
けどそれはそれとして、キリが化狸である事で、俺らと事情が違う事とかはあるわけじゃん。
当事者が身近にいるんなら、色々知りたいんだよ。異種族モノへの解像度を上げる為にもさ。」
止めるべきか否か迷ってるのを察してか、キリが流れを拾う。
「うちは別に構わないぞ。
結果的に隠し続けてた事に、負い目無いわけじゃないしな。」
…あくまで二人の問題だし、当人がいいのなら別にいいか。
「じゃあ他に気になる事といえば…やっぱあれか。
服に尻尾穴とかあるのか?」
「あぁ、自分で弄って作ってる。見てみるか?」
言われると気になり、無意識に自分もちらりと。
スカートの背面、上がボタンで開けれるようになっていて、ついでにただ穴を開けるだけでなく少し布が足されている事で中が見えないようにされている。
「やっぱり尻尾って触られるのって嫌だったり?」
「一言ことわってくれれば別にいいけど、いきなりとかは流石に嫌かな……。」
「換毛期ってあるのか?」
「まぁ、うん。
特に冬は大変だな。カットしてもらわないとかさばって服もまともに着れねぇ。」
「『してもらわないと』って、してくれる所でもあるのか? その、トリミングサロンみたいな?」
「まぁな。ただ向こうも隠れてやってくれてるわけだから、これ以上は言えねぇ。」
昨晩の内に、そこに来てほしいと呼び出しを受けていた。
…というのも、キリとショウヤが「深入り入った話」をするとのことで。
だけど二人きりでは気まずいから、立ち会ってほしいと双方から頼まれたという次第。
自分としても事の成り行きは把握しておくべき、そう思った。
のだが……。
「じゃあ、やっぱり人間より鼻が利いたりするのか?」
「どーだろーな、確かめた事が無いから分からん。
ただ、音の方は他の奴らに聞こえてない音聞こえてんなって思う時はあったな。」
一方的な質問が、ショウヤからなだれ込んでいた。
「で、これどういう流れなわけ?
ショウヤの『好み』の事は聞いたけどさ。」
嫌がってるわけではないが、ただただ困惑してるキリがこちらに向けて。
「俺に聞かれても……。
まぁ悪い方には行かなかったんだし、いいんじゃないかな。」
「それはそうだけどさ……。」
「てゆかショウヤの方も落ち着いたとか言っといて、かなりぐいぐい行くじゃん。」
キリを挟んで向こう側に座ってるショウヤにも、一言物言い。
「あの時はそう思ったよ。
けどそれはそれとして、キリが化狸である事で、俺らと事情が違う事とかはあるわけじゃん。
当事者が身近にいるんなら、色々知りたいんだよ。異種族モノへの解像度を上げる為にもさ。」
止めるべきか否か迷ってるのを察してか、キリが流れを拾う。
「うちは別に構わないぞ。
結果的に隠し続けてた事に、負い目無いわけじゃないしな。」
…あくまで二人の問題だし、当人がいいのなら別にいいか。
「じゃあ他に気になる事といえば…やっぱあれか。
服に尻尾穴とかあるのか?」
「あぁ、自分で弄って作ってる。見てみるか?」
言われると気になり、無意識に自分もちらりと。
スカートの背面、上がボタンで開けれるようになっていて、ついでにただ穴を開けるだけでなく少し布が足されている事で中が見えないようにされている。
「やっぱり尻尾って触られるのって嫌だったり?」
「一言ことわってくれれば別にいいけど、いきなりとかは流石に嫌かな……。」
「換毛期ってあるのか?」
「まぁ、うん。
特に冬は大変だな。カットしてもらわないとかさばって服もまともに着れねぇ。」
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「まぁな。ただ向こうも隠れてやってくれてるわけだから、これ以上は言えねぇ。」
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