90 / 231
90話 季節イベント③
しおりを挟む
再集合した後、何度目かの挑戦。
レーシュトンの突進攻撃。駆け抜けた直線上の地面に、氷のトゲを残す。
それを回避する事1回、2回。
続く3回目の突進、それを槍のカウンター技で受ける。
そして派生技で一気に詰め寄る。
試しにと持ってみた槍だったけど、予想外に好感触。
アーマーで攻撃を受ける事で威力の上がる斧、タイミングを合わせてのカウンターを多用する槍。コンボルートは覚えなおしだったが、基本の立ち回りは感覚を流用できた。
自身の体力を削るリスクを背負っていた分、斧の方が威力自体は高い。けど回復に割いた時間もあった分、総合的な火力で言えば見た目ほどではない。
反面、槍でカウンターに成功すればノーダメージで追撃できる。派生ステップが使いやすいのもあり、立ち回りにかなり余裕を持てている。
連続突進の3回目は、途中で止まらず壁に激突する。その先は誘導済み、狙い通りの場所。
大きなよろけモーションの隙に、斧に持ち替え大技を。
コマ斬り、ぐるぐる回転しながらの連続攻撃。
モーションもクールタイムも長いが、それに相応しい高火力。
攻撃が終わらないうちに、レーシュトンが立ち上がる。
そこで別のスキルのホールドを解く。横からウルフの鋭い噛み付き攻撃。
長い溜め時間、短い射程。使い勝手の悪さ、その為の誘導。
それを振りほどくモーションの間に、コマ斬りのフィニッシュ叩きつけ。
立ち上る砂煙とともに、一桁大きいダメージを叩き込む。
「25%切るぞ!」
ショウヤの掛け声と共に、黄色かったボスの体力ゲージが赤になる。
50%切りのここまでは何度もやってきた。けどここからは初見の領域だ。
固定行動を警戒し、大きく距離を取る。
傍ら、召喚をバードに切り替え防御と持続回復のバフを撒く。
レーシュトンが前足で何度も地面を叩く。
その度に、地面に氷のトゲが円状に広がっていく。
近くのままだったら、ひとたまりもなかっただろう。
反面、高さは無い。キリは空中コンボで攻撃続行。
10回ほど繰り返したのち、最寄りであるキリの場所、空中にいるキリの真下へと跳躍。
そして、ドーム状の吹雪攻撃。回避が間に合わず、キリが被弾。
辛うじて残った体力で、退避していたこちら側へ撤退してくる。
「ごめん、タゲ引きバトンタッチ!」
「了解。」
入れ替わり、バードのいる場所へ魔力ワイヤー移動し接近。
ショウヤは火薬矢で火力を出し続けてくれているが、その分ターゲットを引かず、フリーでいる必要がある。
キリが戻るまでの間、一時的なタイマン状態だ。
すぐにレーシュトンの行動、ツノの連続振り上げ攻撃。
それをひとつひとつカウンターで受け流していく。けど行動速度が上がって、反撃に移れない。…本体の方は。
召喚体をウルフに戻し、バードがいた場所、空中から背中への襲撃。
と気にしてる間に連続攻撃が止み、カウンターの構えが空振りに終わる
次の敵の行動、両前足で強く地を叩く。
その場所を中心に地面が凍り、広域にスリップエリアが広がる。
こうなるとカウンターはタイミングが狂う。斧へと持ち替える。
続く攻撃、弾速の早い冷気飛ばしの前兆。
身構えるが、攻撃は上空へと逸れる。
それを空中ステップで回避する、キリの戦線復帰だ。
攻撃アップアイテムのエフェクトの、赤い粒子を纏っている。
「フルバフ入れてきた、行くよ。」
そのまま斬り込むキリ。ならばとウルフに指示出し、バフの咆哮でさらに盛る。
と同時に温存しておいた振り上げで頭を狙い、怯みを取る。
のと並行してウルフに追加指示、ウィークポイントを作らせる。
すぐに再びバードに切り替え上昇攻撃、本体も跳び斬りで作ったウィークポイントに同時攻撃、連続怯みを取る。
そして攻撃後硬直をキャンセルしつつバードにワイヤー、上空へと。
ここでとっておき、割増クールタイムと引き換えに他職から持ってきたエクステンドスキル。
発動前モーションが、丁度同じ技を使ったキリと被る。
上空で数度振る斧に、白い龍が追従して。
龍が堕りゆくのと共に、無意識にスキル名を口にする。
「…天龍堕とし!」
重力加速度を乗せた斧が残り僅かまで減ったゲージを削り切り、枠ごとゲージが砕ける。
思わずコントローラーから片手離し握り拳。
達成感で、その後のイベントムービーは頭に入ってこなかった。
「そだ、写真とろーぜ写真!」
ムービー開け、そう切り出したのはショウヤだ。
我に返り、システムログに称号パーツの獲得通知。
そして討伐時間、制限時間残り3秒を切っていた。
一通り落ち着いたところで、ポータルから戦闘エリアを出て街へ。
ゲーム内時間も夜中、真っ暗な中で並木の装飾が地上を照らす。
そしてBGMも普段と違う物、行くまでは無かった雪が降っている。
「そうか、もう0時過ぎてたか。」
そうぼそりと言ったショウヤが、言葉を続けた。
「メリークリスマス、だな。」
レーシュトンの突進攻撃。駆け抜けた直線上の地面に、氷のトゲを残す。
それを回避する事1回、2回。
続く3回目の突進、それを槍のカウンター技で受ける。
そして派生技で一気に詰め寄る。
試しにと持ってみた槍だったけど、予想外に好感触。
アーマーで攻撃を受ける事で威力の上がる斧、タイミングを合わせてのカウンターを多用する槍。コンボルートは覚えなおしだったが、基本の立ち回りは感覚を流用できた。
自身の体力を削るリスクを背負っていた分、斧の方が威力自体は高い。けど回復に割いた時間もあった分、総合的な火力で言えば見た目ほどではない。
反面、槍でカウンターに成功すればノーダメージで追撃できる。派生ステップが使いやすいのもあり、立ち回りにかなり余裕を持てている。
連続突進の3回目は、途中で止まらず壁に激突する。その先は誘導済み、狙い通りの場所。
大きなよろけモーションの隙に、斧に持ち替え大技を。
コマ斬り、ぐるぐる回転しながらの連続攻撃。
モーションもクールタイムも長いが、それに相応しい高火力。
攻撃が終わらないうちに、レーシュトンが立ち上がる。
そこで別のスキルのホールドを解く。横からウルフの鋭い噛み付き攻撃。
長い溜め時間、短い射程。使い勝手の悪さ、その為の誘導。
それを振りほどくモーションの間に、コマ斬りのフィニッシュ叩きつけ。
立ち上る砂煙とともに、一桁大きいダメージを叩き込む。
「25%切るぞ!」
ショウヤの掛け声と共に、黄色かったボスの体力ゲージが赤になる。
50%切りのここまでは何度もやってきた。けどここからは初見の領域だ。
固定行動を警戒し、大きく距離を取る。
傍ら、召喚をバードに切り替え防御と持続回復のバフを撒く。
レーシュトンが前足で何度も地面を叩く。
その度に、地面に氷のトゲが円状に広がっていく。
近くのままだったら、ひとたまりもなかっただろう。
反面、高さは無い。キリは空中コンボで攻撃続行。
10回ほど繰り返したのち、最寄りであるキリの場所、空中にいるキリの真下へと跳躍。
そして、ドーム状の吹雪攻撃。回避が間に合わず、キリが被弾。
辛うじて残った体力で、退避していたこちら側へ撤退してくる。
「ごめん、タゲ引きバトンタッチ!」
「了解。」
入れ替わり、バードのいる場所へ魔力ワイヤー移動し接近。
ショウヤは火薬矢で火力を出し続けてくれているが、その分ターゲットを引かず、フリーでいる必要がある。
キリが戻るまでの間、一時的なタイマン状態だ。
すぐにレーシュトンの行動、ツノの連続振り上げ攻撃。
それをひとつひとつカウンターで受け流していく。けど行動速度が上がって、反撃に移れない。…本体の方は。
召喚体をウルフに戻し、バードがいた場所、空中から背中への襲撃。
と気にしてる間に連続攻撃が止み、カウンターの構えが空振りに終わる
次の敵の行動、両前足で強く地を叩く。
その場所を中心に地面が凍り、広域にスリップエリアが広がる。
こうなるとカウンターはタイミングが狂う。斧へと持ち替える。
続く攻撃、弾速の早い冷気飛ばしの前兆。
身構えるが、攻撃は上空へと逸れる。
それを空中ステップで回避する、キリの戦線復帰だ。
攻撃アップアイテムのエフェクトの、赤い粒子を纏っている。
「フルバフ入れてきた、行くよ。」
そのまま斬り込むキリ。ならばとウルフに指示出し、バフの咆哮でさらに盛る。
と同時に温存しておいた振り上げで頭を狙い、怯みを取る。
のと並行してウルフに追加指示、ウィークポイントを作らせる。
すぐに再びバードに切り替え上昇攻撃、本体も跳び斬りで作ったウィークポイントに同時攻撃、連続怯みを取る。
そして攻撃後硬直をキャンセルしつつバードにワイヤー、上空へと。
ここでとっておき、割増クールタイムと引き換えに他職から持ってきたエクステンドスキル。
発動前モーションが、丁度同じ技を使ったキリと被る。
上空で数度振る斧に、白い龍が追従して。
龍が堕りゆくのと共に、無意識にスキル名を口にする。
「…天龍堕とし!」
重力加速度を乗せた斧が残り僅かまで減ったゲージを削り切り、枠ごとゲージが砕ける。
思わずコントローラーから片手離し握り拳。
達成感で、その後のイベントムービーは頭に入ってこなかった。
「そだ、写真とろーぜ写真!」
ムービー開け、そう切り出したのはショウヤだ。
我に返り、システムログに称号パーツの獲得通知。
そして討伐時間、制限時間残り3秒を切っていた。
一通り落ち着いたところで、ポータルから戦闘エリアを出て街へ。
ゲーム内時間も夜中、真っ暗な中で並木の装飾が地上を照らす。
そしてBGMも普段と違う物、行くまでは無かった雪が降っている。
「そうか、もう0時過ぎてたか。」
そうぼそりと言ったショウヤが、言葉を続けた。
「メリークリスマス、だな。」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる