そして俺は召喚士に

ふぃる

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91話 季節イベント④

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 後日、早速ハルルと再び手合わせに。

 エンパイアハントでの経験を、色々と試してみたかった。
 まずは武器を斧からハルバード…と呼ぶには不格好な長柄の斧に。
 本当はもっと槍としても使える形にしたかったが、まだそこまで明確なイメージを作れず。
 そもそも斧と槍から合体させるイメージからして応用編なんだ、むしろ普段の斧から形を変えられただけ上々だろう。


 して手合わせの方。
 相変わらず対等と言うにはまだまだ遠すぎるが、好き勝手されてた前回よりはまだマシな手ごたえ。

 斧の攻撃が受け流される。
 けど、反撃が来る前に次の手。
 ハルルを挟んで後方に移動させておいたウルフで、少し時間差をつけて追撃。
 別のタスクを押し付ける事で、反撃阻止。
 したのはいいが、一回転とともに風が渦巻く。どうにもこれに術の打ち消し効果があるらしい。ほどけるように、ウルフが崩される。

 けど、ロンドラーレ流剣術の型というものだろうか、ハルルのやり方は大体分かってきた。
 相手に先手を取らせてから、ステップで潜り込んで隙を狙うカウンター特化。
 距離がある時には斬撃状の風を飛ばし、一方的にこちらの術を打ち消し、優位を取る。

 ただ、それが分かったからといって攻略できるかというと別の話。
 そのまま広がる風に圧され、でも踏ん張り耐える。
 その隙に踏み込んでくるハルル。反射的に迎撃の斧を振るう。
 剣で受けるその瞬間、続く対処に移る前。
 再びウルフを形作りその間を狙うが、反応、実行、どちらも早さが伴わない。
 むしろさっきより遅れたウルフの追撃はハルルの剣が纏う風に絡めとられ、止まらない剣の鞘が首に冷たく触れる。


「中々に腕を上げましたね。」
 剣を引きながら、ハルルが言う。
「どうせなら俺が勝った時に取っておいてほしかったかな、その言葉は。」
「それは…厳しい話でしょうね。
 このロンドラーレ流剣術、対人最強として恐れられた時もあったそうで。
 …そんなものを相手にしてたのか、自分は。
 それに風以外の魔法を使ってないし、これでもまだ序の口ってところか。
「でも、私としては期待してるんですよ、ユートさんがロンドラーレ流剣術を破ってくれるの。」
「…まだ全然届いてないのに、か?」
「対人最強といえど、それは『こちらの常識』の範疇での事。
 その外側にあるユートさんの戦い方は、ロンドラーレ流剣術では例外だらけ。
 それって可能性の──大丈夫です?」
 休んで気が落ち着いてきたところで一気に来る疲労感、その場に座り込む。
「あぁ、でももうそろそろ限界。
 …これでも前よりは長持ちするようにはなったけど、まだまだなんだよなぁ。」
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