そして俺は召喚士に

ふぃる

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225話 姿を現すレイドボス①

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 溶岩のように赤黒い巨大な龍が、空へと昇っていく。
 距離感覚がおかしくなる程のサイズだ。魔界でも滅多に無い規模というのは、ハルルの様子を見て安易に予想できる。

「あんなの、本当に再封印なんてできるのか?」
 そうこぼした疑問に、ソウクロウが答える。
「封印は複数に渡って施されている。あえて表層の封印を弱め破らせたが、その分深い封印に妖力を回した。
 顕現こそ許したが、まだこの近辺から逃れる事はできぬはずだ。」
 とはいえ魔界ならともかく、あの規模、しかも対空か空中戦となると……。
「無論、地上から対抗する策は用意してある。少々準備に時間はかかるが。
 それに、事前に援軍も要請してある。」
「援軍?」
「あぁ。時期が早まった事で数は厳しいが、相応の精鋭を送る、と聞いている。
 …噂をすれば、間に合ったようだな。」
 と言い空を見上げるソウクロウ。つられて空を見るが特に何も…いや、雲に紛れて白い何かが居る。
 少しの間漂った後急降下、瞬く間にすぐ隣まで来る。


「ユート、お久。」
 着くや否やのその声には、驚くしかなかった。
 白い竜の方は関り薄く印象薄かったが、その上に乗っていた黒い猫人の方は──
「エン!? 援軍ってもしかして……。」
「そ。異界へのの緊急召集の募りがあって、もしかしたらって思って。
 で、話を聞いたら知り合いが居て話が早いし、最小の転送で最大の戦力としても……とにかく色々と都合が良かったのよね。」
「…期待していいのだな?」
 そう投げかけたのは、ソウクロウだった。
「もちろん。
 それに、来たのは私だけじゃない。」
 降り立つもうひとつ、白以上に青空に紛れ込みそうな水色の鱗の……。
「お前…!?」
「ユートが居るって聞いたら、自分も行きたいって。」
 翼を畳みながら、その子が歩み寄ってくる。
 前に魔界に行った時に、助けた竜の子だ。
「そういえば名前とか付けたのか?」
「それが色々考えて呼びかけても、気に入らないみたいで。
 ユート、あなたに決めてほしいんだと思う。」
 このタイミングでというのは想定外が過ぎるが、もしもまた会えた時にって考えてた事の中に、それはあった。
 空に馴染む綺麗な水色の鱗、空の体験。そこから連想した単語を、呼びやすく名詞化したもの。
「…力、貸してくれるか? 『ストラトスフィア』。」
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