真水のスライム

ふぃる

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レミレニア編

22話 三人連携②

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 軽く昼食を済ませ、早速今日のターゲットの所へ。
 とは言っても昨日と同じシマサキジカだ。ラディの性質を踏まえた上で、合わせてみたいとのエンの希望。
 ついでに道中で聞いた話だが、シマサキジカのツノは魔法道具の素材として汎用性が高く、エンの腕輪もそれで風属性に変換してるんだとか。


 昨日の今日でで大きく移動したとは考えにくい、昨日通った道をなぞっていく。そもそもが多く住んでる種とあった、昨日の群れではなかったとしても当たるだろうという憶測も。
 接近するものがないか警戒しつつ、けど足取りは少し早く。目視ながら一応の索敵はしているが、探知は光の魔術が得意とするところ。エンが問題無いと判断しているなら、大丈夫なのだろう。

 そして昨日と同じ場所でエンの制止。
 事前の打ち合わせ通りに、エンが樹上から索敵。戦いやすい、茂みの外で待機。


「来るよ、備えて。」
 そう言いながらエンが飛び降り、後方につく。昨日の記憶を反芻し、感覚を重ねる。
 音の位置、速さ、タイミングを測る。直感、剣を振り下ろす。硬い感触、強引に振り切る。
 よろけたシマサキジカを、勢いのままに引きずり出す。

 次の出方を伺おうとした瞬間、背後からの援護の光線。ダウンこそ取れないが、大きな隙。首を狙い、次の一撃を振るう。
 …浅い。踏み込みが甘かったのもあるが、骨に当たった感触。それでも力任せに押し倒す。
 そこに飛び掛かる水の塊、シマサキジカを完全に覆い、弱点が狙い辛い。
「離れて!」
 迷ってる所にエンの言葉、反射的に飛びのく。十分な距離を空けた所へ、走る稲光。水を伝い濃縮された威力に、耐えられる筈もない。


「ラディ、大丈夫か?」
「えぇ、なんとも。」
 心配をよそに、平然と元の姿を取るラディ。
「しかし、これは依頼的には大丈夫なのか?」
 解体用ナイフでシマサキジカの処理を始める。…見事に中までこんがり。食肉としては無理そうだ。
 けどツノの方は表面こそ焦げ付きがあるものの、断面を見る限り中は問題なさそうか?
「…これくらいなら、十分な品質ラインは行ってると思う。状態の良さの増額は望めないけど、ってくらい。」
 楽ではあったけど、その分…か。とはいえ即席の連携としては、上々ってところだろう。
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