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シント編
118話 フライング①
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英傑補佐としての活動も、早くも5日目。
流石に多少は慣れてきて、フルタイムでの追走くらいは行けるようになった。
加えて屋上渡りのコツも掴めてきた。
体力的な余裕ができてきた事でテムスさんの移動を観察でき、そこに都市の更なる工夫が垣間見えた。
街灯や看板といった、下の道路上のオブジェクト。下から見た時は気付かなかったが、上から見ると、上部が移動用の足場に適した板状になっている。
それ自体は最初の頃から気付いていたが、そこに組み合わさるもう一つの要素に気付くまでが時間がかかってしまった。
英傑用装具の機能のひとつ。特定条件下で浮力が発生し、安全装置となると同時に、こういった上下移動の際の補助としても使えるという代物だ。
分かる前は経由地点を探したりで手間取ってしまっていたが、大きく跳べると分かってからは大幅に早く、楽になった。
「次、北西方面の娯楽エリアに3件です!」
「おっけい!」
地理的にも大分慣れてきた。
地図を確認する時間も大幅に減り、前よりも格段に行動効率が上がってる。
まだ覚えきれてない場所もあるが、次の休みの日は地図無しでも十分探索できるくらいには把握できたと思う。
目的地付近に来たところで、いつものように細かい場所の指示。
そしてテムスさんが先行し、現地へと。
丁度その時だった。
突如響く、悲鳴まじりの騒ぎ声。
慌てて手元のパネルを確認するが、騒ぎの方角には表示は無く、通信装置からの緊急連絡の類も無く。まだ探知されてない?
少し移動し、その現地が見える場所。
大通りの人だかり、空けられた空間の中心には、小柄な人ひとり。
その手元には、刃物のような物の光沢が。
対応遅れは惨事に繋がりかねない状況。
放置しておく事なんてできない。
「ラディ、ここで待ってて。」
「え、あ、はい!」
手持ちの道具類をラディに押し付け、下の路へと向かっていく。
流石に多少は慣れてきて、フルタイムでの追走くらいは行けるようになった。
加えて屋上渡りのコツも掴めてきた。
体力的な余裕ができてきた事でテムスさんの移動を観察でき、そこに都市の更なる工夫が垣間見えた。
街灯や看板といった、下の道路上のオブジェクト。下から見た時は気付かなかったが、上から見ると、上部が移動用の足場に適した板状になっている。
それ自体は最初の頃から気付いていたが、そこに組み合わさるもう一つの要素に気付くまでが時間がかかってしまった。
英傑用装具の機能のひとつ。特定条件下で浮力が発生し、安全装置となると同時に、こういった上下移動の際の補助としても使えるという代物だ。
分かる前は経由地点を探したりで手間取ってしまっていたが、大きく跳べると分かってからは大幅に早く、楽になった。
「次、北西方面の娯楽エリアに3件です!」
「おっけい!」
地理的にも大分慣れてきた。
地図を確認する時間も大幅に減り、前よりも格段に行動効率が上がってる。
まだ覚えきれてない場所もあるが、次の休みの日は地図無しでも十分探索できるくらいには把握できたと思う。
目的地付近に来たところで、いつものように細かい場所の指示。
そしてテムスさんが先行し、現地へと。
丁度その時だった。
突如響く、悲鳴まじりの騒ぎ声。
慌てて手元のパネルを確認するが、騒ぎの方角には表示は無く、通信装置からの緊急連絡の類も無く。まだ探知されてない?
少し移動し、その現地が見える場所。
大通りの人だかり、空けられた空間の中心には、小柄な人ひとり。
その手元には、刃物のような物の光沢が。
対応遅れは惨事に繋がりかねない状況。
放置しておく事なんてできない。
「ラディ、ここで待ってて。」
「え、あ、はい!」
手持ちの道具類をラディに押し付け、下の路へと向かっていく。
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