英傑活動の傍らで

ふぃる

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64話 そして向かうは因縁めいた相手②

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「なるほど冷静な判断。しかし私よりは一歩遅いようで。」
 問題の声は背後からやってきた。

 それに返す前に咄嗟の行動。
 距離を取り、急ぎで作らせた試作道具の起動。球体の魔力の膜が広がっていく。
 二人が動くのに十分な広さになったところで固定化し、光沢を放つ透明な壁となる。

「ほう、また新しいおもちゃを。」
 相変わらず余裕を保ったまま、その声の相手、エクスプローダーが言う。
「お前を逃さない檻だよ。」
 とはいえ長く展開していられるものでもない。
 グローブから引き出した魔力球を引き出し、踏み込む。

「しかし、ダミーの音に釣られたお仲間さんの参入も阻むように見えるが?」
 飄々とかわしながらの言葉に、次の一撃を仕掛けながら返す。
「お前が気にする事かよ、おしゃべり好きめ。」
「それほどでも。」
 しかし攻撃はエクスプローダーを捉えられず、仕切り直しになる。

「おしゃべりついでに聞きてぇ。
 …なんなんだお前は?」
 思う事を全て込めた結果の聞き方。考えれば考えるほど、余計にエクスプローダーの事が分からなくなってくる。
「何って、ただ破壊が好きなだけの一般市民だが?
 この街は賑やかなのは良い事だが、ぬるい安寧に停滞しているのは嫌いでね。そこに一石投じたらどうなるのか、見てみたかったのだよ。」
 問答の間にも蹴りを3発仕掛け、それでもエクスプローダーは余裕を崩さず避けながら火球を構える。
「そんな浅い理由で、あんな法則になるはずがないだろ!」
 咄嗟に引き出し放った光球で、即座に潰す。
 そのまま追撃を狙うが、大きな跳躍とともに逆側に回られ距離が開く。
「ほう?」
「最初は無人のとこで試し撃ちして、その後は犯罪組織の拠点巡り? 100回以上のその狙い撃ちを、偶然とでも言うつもりか?」
 その返事代わりだとでも言うように、エクスプローダーの放つ魔力が一気に増大。
 いくつもの火球の炸裂から、逃げ場の無いほどの爆破の線が飛んでくる。
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