英傑活動の傍らで

ふぃる

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65話 そして向かうは因縁めいた相手③

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「…少々やり過ぎてしまったか。」
 広域にわたる連続爆発。
 音は収まったが、煙と陽炎が立ち込めている。


「これに耐えられんとは、やはり急ごしらえの道具か。」
 辺りを囲っていたバリアが崩れ去っていく。
 さて、と気持ちを切り替えたエクスプローダーが目線を遠くへと向ける。タァが向かっていった方向だ。

「まだ答え聞いちゃいないぞ。」
 煙が収まり、周囲が見えるようになってくる。
「ふむ、まだやられ足りない、と。」
 グローブから数発分を一気に引き出し1つにまとめてのバリア展開での防御。
 使う魔力が多い分、以前のやり方より強固。それでも咄嗟で不完全だったのもあって、完全には防げなかった。

 障壁が無い今、余裕は無い。
 牽制として見えるように光球を構えつつ、踏み込む。
「しかしその激情、果たしていずこから?」
 回避に専念しながらエクスプローダーが聞く。
 爆破の撃ち所を見定めてるのか、それとも今ので魔力使い過ぎたか?
「伝える義理はねぇ。」
「なるほど秘めたる理由ありき、と。」
 攻め手を続けながらその先を考えるが、こんな状況で思い付けれる訳も無く。
 ただ一点、エクスプローダーが対応を変える瞬間が来るのを狙う。逃げでも反撃でもいい、何らかの行動に転じる瞬間を。

 そのさなか、通信機からの声、それに返答する。
 …となればこっちから仕掛ける。一瞬深く構え、大きく踏み込む。
 そのまま前進しつつの連続の蹴り。かわされてこそいるが、足場の端へと追いやる。
 そして足払いからの連撃。しかしそれすらもかわされる。

 こちらには大きな隙。決着を付けようとエクスプローダーの攻めの姿勢。
 しかし、その背後に跳び上がる小さな影があった。
 それにエクスプローダーが気付いたのは、青い光の尾を引く一撃を受けた後だった。
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