英傑活動の傍らで

ふぃる

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84話 動乱へ④

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 通信を切り、青紋刃の武器であるレッグアーマーに魔力を走らせる。
 探知魔術も範囲優先から精度優先にし、範囲を狭め交戦の構えに。


 探知に引っかかる反応。細く速い、銃弾か? 実体に似てはいるけど、魔力の物体。それがほぼ同時に複数。
 想像以上に早く荒い出迎え。けど、これくらいなら。

 探知を維持しながら、範囲の魔力濃度操作。魔力を防ぐバリアの応用。
 逸らした弾が近くを通り過ぎ、逆の方へ通り抜けていく。
 そのまま軌道を調整。5発の弾をそれぞれ、弾が来た方へと添える。
 当たったか、あるいは近くへの被弾を見て恐れてくれるか。英傑としては後者を願うべきか。

 しかし直後に次の銃撃を探知。こっちの戦力を甘く見られてるか、それとも消耗狙い? 弾の質感からして、魔石によるもの。素直に持久戦になったら流石に不利。
 だからこそ再び利用。4発の弾を同じように返す。
 さらに追い4発。逸らし方も流用できて楽、だけど付き合う義理も無い、次の行動へと駆け出す。


 だけど無駄と判断したのか射撃はそれまで。咄嗟の精度だ、全員同時に命中したなんて事は無いだろう。何らかの統制か。
 だったらもっと脅かしつける。建物の上「英傑の道」を走り、魔力の糸に振れた感触。狙い通り。
 発射地点は大体把握した、流す先も分かってる。要領は同じだ。ただ大きく曲げる必要がある分、精度はお察し。
 それでも派手に長距離で来る弾を大きく捻じ曲げ、着弾した建物に大きく跡を残す。
 感覚は掴んだ。

 再び魔力の糸に触れるが、最早足を止める必要すら無い。
 自動狙撃を迂回させ、敵のいる方へ投げてやる。射程と破壊規模、それが無作為に飛んでくると思えば、迂闊に出る事はできないだろう。


 狙撃を破壊しに行くのも考えたけど、それより優先すべき事。
 再び踏み込む妨害エリア。ここからはまた探知も狙撃逸らしもできない。
 細い路地に滑り込み、壁を蹴り加速する。
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