英傑活動の傍らで

ふぃる

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85話 動乱へ⑤

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 相変わらず妨害圏内では探知魔術は万全には働かず。だけどさっきの前例で、妨害魔力の流れはすぐに掴めた。
 目指すは次の妨害装置の破壊。打開より、まずは現状改善。


 移動をしながら、現状のタスクを頭の中でまとめる。
 1、民間人避難。トゥワン達にヘルプを任せてる。最重要だけど、全容把握の為に他の解決も要る。
 2、妨害装置の破壊。今の自分にできる、手近な目標。同時に全容把握の為の最低ライン。
 3、狙撃装置の破壊。妨害装置と並行できればよかったけど、配置が遠くてまだ向かえそうにない。
 4、鈍色仮面を撃退し土地の奪還。最終的に。

 もっと段階を刻めるだろうけど、今見えてるのはこれくらい。
 さっき妨害装置を破壊した時に妨害が解けた範囲からして、妨害装置の数は20か30か。ともあれ単独では厳しい数。
 2つ目も特に障害無く辿り着き、破壊できた。けど何か手は考えないといけない、と通信を繋ぐ。

「ニエトン!」
「そちらの状況は?」
「確認できたのは妨害装置と狙撃装置、あと奴らの銃と思われる武装。
 とにかく手数が欲しい。分隊を招集できないか?」
「それが、レイブン隊は南東地区、ヴェルト隊は北西地区、サティ隊は東門地区からの出動要請があり、いずれも未だ交戦中。
 それに、通信不能な中に多くの人員を向かわせるのはリスクが大きく、私としては推奨しかねます。」
「つまり、妨害装置を止めて回ればいいんだな?」
「通信妨害される前は善戦してたとの事なので、戦力自体は十分かと。」
「分かった。次に向かう、切るぞ。」
「待ってください。いくら姐さんでも1人で回るのが無茶が……。」
「私以外にできないんだろ、なら──」
 言葉の途中、確認してた地図に動きが。妨害エリアから出てくる反応、トゥワンとスローフだ。
「いや、まず戦力をくれ。トゥワン達を援護する。」
「了解。」
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