英傑活動の傍らで

ふぃる

文字の大きさ
87 / 109

87話 動乱へ⑦

しおりを挟む
 壁に蹴りつけた妨害装置が機能停止し、表面の光の脈が消える。
 これで壊した数は、確か10個目。流石にちょっと疲労が来てる。
 でも開いた地図は半分に満たない。まだまだ動かないといけない。

 幸い、今の解放で狙撃装置の1つがある場所にも達した。
 ここまでの狙撃の発射地点の推測からして、狙撃装置の方はそう数は多くない。1つ壊すだけでもかなり戦局は変わるだろう。

 しかし、既に探知魔法は何人かの反応を捉えてる。見つかるのは時間の問題。
 地図の方では、事前の打ち合わせ通り、妨害エリアとの境界線に待機していた英傑が、阻む列を維持したまま進行してくる。
 けど隊列維持のゆっくり進行、敵の方が来るのが先だろう。
 別にこの敵に対処するの自体は多分問題無い。けどその後に狙撃装置まで向かい破壊、更に次の妨害装置へ向かう為のペース配分は……
 …考えたとして、そんな割り振る余裕なんて無い。

 せめてもの待ち伏せ。多少時間は余計にかかってでも、体力温存優先。
 敵もそれは想定してるんだろう、反応が2手に分かれる。両方に気を向ける余裕はもう無い、正面からの方に向けて動き始める。
 壁を蹴り駆け上がり、手早く頭上から裏を取る。そのまま街灯の裏を足場に、折り返し降りながらの蹴撃。着地の直後にもう1撃で、2人を仕留める。
 再び探知、反応は自分の後ろ?
 やばい、正確な対応まで気が回らない。銃…にしては位置取りが近い。銃と仮定して動くけど、もし違ったら──

「一に輝きしはういの光!」
 声と共に、走る電撃。それが敵を捉え、動きを鈍らせる。
「二に煌きしはついの光!」
 声と共に、着地の隙を氷の塊が襲う。
「この先は2番手の英傑が引き継いでやる!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

哲子67歳★恋して焦げて乱れ咲き♪

obbligato
恋愛
67歳、二次元大好き独身女子のぶっとんだ恋愛劇。 ※哲子は至って真面目に恋愛しています。

とある令嬢の断罪劇

古堂 素央
ファンタジー
本当に裁かれるべきだったのは誰? 時を超え、役どころを変え、それぞれの因果は巡りゆく。 とある令嬢の断罪にまつわる、嘘と真実の物語。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】私が愛されるのを見ていなさい

芹澤紗凪
恋愛
虐げられた少女の、最も残酷で最も華麗な復讐劇。(全6話の予定) 公爵家で、天使の仮面を被った義理の妹、ララフィーナに全てを奪われたディディアラ。 絶望の淵で、彼女は一族に伝わる「血縁者の姿と入れ替わる」という特殊能力に目覚める。 ディディアラは、憎き義妹と入れ替わることを決意。 完璧な令嬢として振る舞いながら、自分を陥れた者たちを内側から崩壊させていく。  立場と顔が入れ替わった二人の少女が織りなす、壮絶なダークファンタジー。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

処理中です...