90 / 109
90話 ひと段落した後①
しおりを挟む
「思ったよりすんごい事なってるねー。」
数日後、拠点のメインルーム。エビットがそう呟く。
中央卓は、活動日であればありえないくらいに雑誌で散らかっていた。
被害の程度に差はあれど、騒ぎはシント全域で起こっていた。本命を通す為の囮だろうか?
それで一番の被害であった南西地区の占拠が目立つけど、全体での破損被害も相当なものになっている。
だから英傑も街の復旧に回っていて、その為のスケジュールを上が定めている。それで今日は、チーム単位で休みの日。
他の人達は出掛けてて、今は部屋にエビットとふたりきり。
事の情報があふれ過ぎて、連日刊行されてるニュース雑誌の号外。その1冊を目を通し終え、テーブルに放り次のを手に取る。
仕事関係だからというのもあるが、単純にシントの住民として何が起こっているのかを知っておくべき、と思い今に至る。
「南西のあそこも、まだ奪還できてないんだな……。
てか何だこの比較図。私らとジェミナイツ、どっちの方が活躍したかとか言ってる場合じゃなくね?」
被害の中でも今なお続くあの場所の事は、毎号状況報告が載っている。
ジェミナイツに任せた後も全面の奪還とはいかず、その後迎撃装置が増えて要塞と化してるらしい。
そして「ダーティ・ホイール」とどちらがどの場所を奪還したかが色分けで比較されている。ざっくり目測、ジェミナイツの方が1.5倍くらい広い。
「でも私ら別働で姐さん1人での戦果な訳だし、それ考えれば姐さんの戦果の方がやばいでしょ。」
「まーな。単騎戦力なら負けるつもりはねーよ。
もひとつ気になるの、『赤霧の鎧』ってのは何だ?」
「私も知らないよ。北東地区担当だったし。」
「だよなぁ。
南門地区…か」
「なんか心当たりあんの?」
うろ覚えだけど、確かあいつらが拠点を構えたのが、南門地区だった気がする。
「いや、情報のアテを思い出しただけだ。
ただ、そいつらも忙しいだろうし、今そんな興味で行くのも邪魔だよなって。予定合わせるのも厳しいだろうし。」
「…仕事扱いにすればどうにかなるんじゃない?」
「片付けが済むまでは厳しいだろうな、あの『一番隊』の様子じゃ。」
どうせ戦力として必要となったら、こっちから動かずとも話は来るだろう。
「さて、私もちょっと出かけてくる。留守は任せた。」
「ん、いってらー。」
数日後、拠点のメインルーム。エビットがそう呟く。
中央卓は、活動日であればありえないくらいに雑誌で散らかっていた。
被害の程度に差はあれど、騒ぎはシント全域で起こっていた。本命を通す為の囮だろうか?
それで一番の被害であった南西地区の占拠が目立つけど、全体での破損被害も相当なものになっている。
だから英傑も街の復旧に回っていて、その為のスケジュールを上が定めている。それで今日は、チーム単位で休みの日。
他の人達は出掛けてて、今は部屋にエビットとふたりきり。
事の情報があふれ過ぎて、連日刊行されてるニュース雑誌の号外。その1冊を目を通し終え、テーブルに放り次のを手に取る。
仕事関係だからというのもあるが、単純にシントの住民として何が起こっているのかを知っておくべき、と思い今に至る。
「南西のあそこも、まだ奪還できてないんだな……。
てか何だこの比較図。私らとジェミナイツ、どっちの方が活躍したかとか言ってる場合じゃなくね?」
被害の中でも今なお続くあの場所の事は、毎号状況報告が載っている。
ジェミナイツに任せた後も全面の奪還とはいかず、その後迎撃装置が増えて要塞と化してるらしい。
そして「ダーティ・ホイール」とどちらがどの場所を奪還したかが色分けで比較されている。ざっくり目測、ジェミナイツの方が1.5倍くらい広い。
「でも私ら別働で姐さん1人での戦果な訳だし、それ考えれば姐さんの戦果の方がやばいでしょ。」
「まーな。単騎戦力なら負けるつもりはねーよ。
もひとつ気になるの、『赤霧の鎧』ってのは何だ?」
「私も知らないよ。北東地区担当だったし。」
「だよなぁ。
南門地区…か」
「なんか心当たりあんの?」
うろ覚えだけど、確かあいつらが拠点を構えたのが、南門地区だった気がする。
「いや、情報のアテを思い出しただけだ。
ただ、そいつらも忙しいだろうし、今そんな興味で行くのも邪魔だよなって。予定合わせるのも厳しいだろうし。」
「…仕事扱いにすればどうにかなるんじゃない?」
「片付けが済むまでは厳しいだろうな、あの『一番隊』の様子じゃ。」
どうせ戦力として必要となったら、こっちから動かずとも話は来るだろう。
「さて、私もちょっと出かけてくる。留守は任せた。」
「ん、いってらー。」
0
あなたにおすすめの小説
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】私が愛されるのを見ていなさい
芹澤紗凪
恋愛
虐げられた少女の、最も残酷で最も華麗な復讐劇。(全6話の予定)
公爵家で、天使の仮面を被った義理の妹、ララフィーナに全てを奪われたディディアラ。
絶望の淵で、彼女は一族に伝わる「血縁者の姿と入れ替わる」という特殊能力に目覚める。
ディディアラは、憎き義妹と入れ替わることを決意。
完璧な令嬢として振る舞いながら、自分を陥れた者たちを内側から崩壊させていく。
立場と顔が入れ替わった二人の少女が織りなす、壮絶なダークファンタジー。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる