英傑活動の傍らで

ふぃる

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7話 二者は交じり合い①

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「あいよ、ネロフ菜ひとカゴ銀12だ。」
 大通りから脇に逸れた住宅街。
 落ち着いた建物に囲まれてる中、鮮やかな緑の目立つ店の前。
 今の私の役割は、食料の買い出しだった。

 あれから1週間経って、シントの街にも少しずつ慣れてきた。
 キャンプは更に人が減ったけど、暇な時間は街中の方に居ればいいし、寂しさとかはあんま無い。むしろ、周りがよく見えるようになって、賑やかさを感じるようになってきた。
 最初の頃は慣れない土地だし、人がいっぱいいるのとか、今思うと不安まみれだった。荷運びの事を考えて気を紛らわしたり、荷車を引いていれば周りの人の方が避けてくれたりで、無意識にその不安から逃げてた。
 けどもうそんなに「知らない場所」ではないし、人であふれる賑やかさもそれはそれでいいと今なら思える。

「うーん、キリよく10にまけてくれない?」
「お使い偉いしまけてやりたいところだけど、こっちも生活の為だからねぇ。そう簡単にまけてあげる訳にも……。」
「ううん、ごめんね無茶言って。」
 もとよりダメ元での値切り交渉。さくっと切り替えて財布を引っ張り出す。
「…仕方ないねぇ、銀11でどうだい?」
「わぁ、ありがと!」
 束ねられた葉菜を防水布のバッグにしまい、その場を離れる。


 これくらいの重さならもう大した事は無い。
 やや速足で歩き曲がり角、そして細道を経由して隙間の路地へ。
 人目に付かないその場所でしばらく待って、待ち合わせの相手がやってくる。
「どうだった? 成果のほどは。」
 その自分の問いに、その荷物を抱えた茶ローブ、ロイノが答える。
「上々だ。」
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