英傑活動の傍らで

ふぃる

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22話 ここが新たなスタート地点①

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 数日後、夜配達が終わり。
 陽は沈み代わりに街灯が街を照らす中、通行人は減ってきて。
 白猫家も看板の明かりは既に落とされ片付けモード。

 看板の明かりを消して片付けに入ってる店、その座席に着いて。
 ぐったりしてるところに、店長が座席分の明かりをつけてくれる。


「ねぇ、今日はやたらと多くなかった?」
 昼も忙しくてその後しっかり休んだのに、がっつり疲れた。注文数が減る前よりももっと。
「今日が配達サービス最後だって宣伝したんだよ。
 そしたら思ったより反響があってね。えーと、これまでの最多記録の1.5倍くらい…かな。」
 と手元のリストを見ながら返答が来る。
「終わるんなら折角だし、っていう記念にみたいなもんか。」
「だとしても、ニメージュが作った人望だよ。」
 別にそんなつもりはなかった。目的は街を出る為の金稼ぎ、余計な人脈は枷になる。
 だからピア店長以外とは、なるべく深い関りを持たないようにしてきたつもりだった。
 なのに、今日は妙に気合が入って頑張った。自分でも気付いてなかっただけで、それだけ入れ込んでたという事か。
 全てが終わってから寂しく感じるのも、自分の事ながら意外に思ってる。

「もう、そんなしんみりしちゃって。
 そんな深刻な顔しなくても会いたきゃ会えるじゃない。うちはいつだって開いてるよ。」
「そう、だな。
 落ち着いたら、今度は客として来させてもらうよ。」
「来たらタダ…は気まずいだろうし、半額にはしたげるよ。」
「ちゃっかりしてんなぁ。」
「…初回だけね。」
「…けち。」
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