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40話 街を駆け⑥
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「さぁ、決着を付けよう!」
相手のその言葉と共に、街の上空で響く硬質な衝突音。
スコアとなる「的」への蹴りの一撃が、その向こうにあったメプレーロの剣と打ち合う。
初日を思い出す、1つの的を巡るエンカウント。
今の的がどっちのスコアになったかは分からないけど、もはや的の1つくらいは誤差の範疇。
拮抗もそこそこに長めに引く。追撃のメプレースの剣がさっきまで居た場所を斬る。
タァは単独でスコア稼ぎに走っていて、相手の3人目もやっぱり姿を現さない。
2対2の構図ではある…けど相手は動ける2人に対し、こっちはミレースが後方待機。
ミレースのガードの上からKOを取る威力は確かだけど、機動力は残念。以前のように誘導して「当てさせる」連携前提、が暫定的なチームとしての戦い方だ。
という訳で前と同じように1人で2人を相手取る。
下手にこっちから動く訳にもいかず、先を譲る形に。
メプレーロが剣に雷を纏わせる。
対応として光のバリアを展開し接近。それで雷撃を封じはできるけど、バリア範囲内の距離を維持しないとだし、まだ慣れてなくて集中力に来る鬱陶しさ。
それでもこの近接を維持してる限り、メプレーロは完封できる。奴の剣術にももう慣れた、1対1であれば殴り勝てる。
けどそうなると問題なのは、後方のメプレースによる氷の援護射撃。こっちが大きく動けないのをいい事に、安全地帯から好き勝手してきやがる。
流石にそっちまでは気を回しきれない。バリアも物理的な方面には弱く、氷の弾を止めきれない。もうちょっとで有効打を通せそうなところで逸らしが甘くなって、氷を避けきれず邪魔される。
だけど不意に氷の狙いが大きく外れる。バリアの範囲にすら当たらないくらいに。
ミスか? いや、だとしても何かの状況が変わった?
私以外に警戒すべき相手、ミレースか。一度やられた事がある相手、ちょっとの動きでも気は逸れるか。
なんにせよ、この一瞬を逃す手は無い。反応をされない事に賭け、手前のメプレーロを無視しメプレースの方へ。
次の攻撃に備えてたんだろう、想定外の事にメプレーロの反応は遅れ簡単に通り抜けれる。
メプレースも慌てて剣で対応しようとしたけど、遅い。
青い紋が浮かんだレッグアーマーでの一撃が入り、間髪入れずメプレーロの方へと引き返す。
「んだよ、折角加勢してやろうって思ったのに。」
連れ帰る為に二人を担ぎながら、ミレースが言う。実戦用装備なだけあって、内蔵されてる催眠魔術は確かな効力。
…斧だけでも重いのに、余裕そうだなあいつ。
「この前の一撃が効いてたからこそ取れたプランだよ。」
「プランと言うには、随分と強引に見えたけど?」
「やられる前にやる、だって時には立派なプランだろ?」
相手のその言葉と共に、街の上空で響く硬質な衝突音。
スコアとなる「的」への蹴りの一撃が、その向こうにあったメプレーロの剣と打ち合う。
初日を思い出す、1つの的を巡るエンカウント。
今の的がどっちのスコアになったかは分からないけど、もはや的の1つくらいは誤差の範疇。
拮抗もそこそこに長めに引く。追撃のメプレースの剣がさっきまで居た場所を斬る。
タァは単独でスコア稼ぎに走っていて、相手の3人目もやっぱり姿を現さない。
2対2の構図ではある…けど相手は動ける2人に対し、こっちはミレースが後方待機。
ミレースのガードの上からKOを取る威力は確かだけど、機動力は残念。以前のように誘導して「当てさせる」連携前提、が暫定的なチームとしての戦い方だ。
という訳で前と同じように1人で2人を相手取る。
下手にこっちから動く訳にもいかず、先を譲る形に。
メプレーロが剣に雷を纏わせる。
対応として光のバリアを展開し接近。それで雷撃を封じはできるけど、バリア範囲内の距離を維持しないとだし、まだ慣れてなくて集中力に来る鬱陶しさ。
それでもこの近接を維持してる限り、メプレーロは完封できる。奴の剣術にももう慣れた、1対1であれば殴り勝てる。
けどそうなると問題なのは、後方のメプレースによる氷の援護射撃。こっちが大きく動けないのをいい事に、安全地帯から好き勝手してきやがる。
流石にそっちまでは気を回しきれない。バリアも物理的な方面には弱く、氷の弾を止めきれない。もうちょっとで有効打を通せそうなところで逸らしが甘くなって、氷を避けきれず邪魔される。
だけど不意に氷の狙いが大きく外れる。バリアの範囲にすら当たらないくらいに。
ミスか? いや、だとしても何かの状況が変わった?
私以外に警戒すべき相手、ミレースか。一度やられた事がある相手、ちょっとの動きでも気は逸れるか。
なんにせよ、この一瞬を逃す手は無い。反応をされない事に賭け、手前のメプレーロを無視しメプレースの方へ。
次の攻撃に備えてたんだろう、想定外の事にメプレーロの反応は遅れ簡単に通り抜けれる。
メプレースも慌てて剣で対応しようとしたけど、遅い。
青い紋が浮かんだレッグアーマーでの一撃が入り、間髪入れずメプレーロの方へと引き返す。
「んだよ、折角加勢してやろうって思ったのに。」
連れ帰る為に二人を担ぎながら、ミレースが言う。実戦用装備なだけあって、内蔵されてる催眠魔術は確かな効力。
…斧だけでも重いのに、余裕そうだなあいつ。
「この前の一撃が効いてたからこそ取れたプランだよ。」
「プランと言うには、随分と強引に見えたけど?」
「やられる前にやる、だって時には立派なプランだろ?」
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