英傑活動の傍らで

ふぃる

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44話 幕間:一方「白猫家」は

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 順番が回ってきた休暇のローテーション。
 その日に足を運んだのは、東門地区の馴染みのあの場所だ。


「お、お久じゃん。」
 と目的地の相手。白猫家の店主、ピアだ。
「まだ半月くらいしか経ってないし、そんなにじゃない?」
「毎日会ってた頃に比べれば、よっぽどお久じゃん」。
「それはまぁ、そうだけどさ。」

「ししょー、皿洗い終わりましたー。」
 意識の外、店の奥の方から声。見ると見知らぬ猫人サーキャットがそこにいた。
「おー、ごくろ。昼営業閉めるまで好きにしててー。」
 ピア店長の返しを受けその人が引っ込み、裏口がを通る音がした。
「新しく人雇ったんだ?」
「まー、複雑な事情がねー。」
「具体的にどんな事情なんだ?」
「あの後、思ったよりデリバリー再開の希望の声があったんだよ。
 けど前にも言った通り、これ以上注文数があると手が回らなくなっちゃうし、店を大きくするつもりも無かったし。
 ただそんな声の中に混じって『弟子になりたい』って言いだしたのが、さっきの子なんだよ。」
「てことは、やっぱり店大きくすんのか?」
「まだ決めかねてんだよねー。無理に活動広げて結局手に余る事になっても困るし、かといって今の活動規模のまま一人増やしたら、それは負担でしかなくなっちゃうし。」
「大丈夫かよそんな考え無しで。」
「でもさー、『この店の味が好きだから』なんて言われたら、断る気にはなれなくてさー。」

「そういや、来たら半額にまけてくれるって言ってたよね?」
 いつぞやの口約束を思い出し。
「うんー、1回だけね。」
「なら──」

 しばらく過ごして帰り道。
 タァやミレース、ヴェリダールの分もと、結構な量の荷物になっていた。
 どれだけの量を頼もうと、1回は1回だ。
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