48 / 81
48. 奪還 ②
しおりを挟む
「ハルカ殿、これが謁見の書状だ」
あれから議長さんは直ぐに執事さん? に紙とペンを持ってこさせるとスラスラと手紙を書いた。ペンも紙も僕の知っている物と遜色なかった。
「読めるか?」
「……読めるっていうのかな? 何だろう、変な感覚なんですけど。文字を認識すれば、読める感じ? えっと、これは僕の名前? ハルカ、ですか?」
手紙の文字を指でなぞると、頭の中で変換されるみたいな変な感じがする。文字はアルファベットに似ているけど、所々にアラビア文字みたいな文字が入っている。その一部分に、僕の名前を感じた。
「……本当に読めるのか。確かにこの文字はハルカ、と書いてある」
「スムーズに読むのは難しいけど、時間を掛ければ何とかなりそうです。でも、書ける気がしないです。僕のいた世界の文字とは全然違うし」
手紙の内容は本当に必要な事しか書いていなかった。僕がザカルヤ大神官長様に会って話がしたいと。ついては議長さんとギドさんと一緒に中央大神殿に行くから待っていてと言うものだ。
「あの、これで会って下さるんですか? ザカルヤ様って神殿の一番偉い人ですよね? 結構上から目線の言い分ですけど、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。今、帝国で神殿の最高位はハルカ殿、貴方だ。神殿の者達は全て貴方の臣下になる。だから貴方が神殿の傀儡などでは無いと知らしめる事が必要だ」
傀儡。そうか、たかが17歳の子供なんてそう思われても仕方が無いか。
「それに、貴方が強気で出てくれないと、私やギドゥオーン殿が無理やり貴方を連れ去った犯罪者になってしまう。ハルカ殿は、ご自分の意思で神殿を出たのであろう?」
「う、そう、ですけど」
なんだろ、さっきの仕返しをされている気分だ。ハノークさん奪還の方法を丸投げしようとしたのがバレてるのか。
少し楽しそうな顔で、議長さんは印章という丸いハンコを押して見せてくれた。細かな彫刻で鷲みたいな鳥の模様が見えた。ギドさんは嵌めていた指輪の石の部分を外して朱肉に押し当てた。へえ、指輪がハンコになっているんだ。ギドさんの印章は剣の模様で押印した横にスラスラと文字を書いた。ああ、ギドさんの名前ってああ書くんだ。
「それではハルカ殿、すまないが手を貸してくれないか」
ギドさんに言われて右手を差し出す。
「少し我慢してくれ」
そう言うとギドさんはローブを止めていた肩飾りをパチンと外した。そして、肩飾りの後ろについているピンの針を僕の指先に当てた。
チクリと一瞬の痛み。ほんの一瞬の熱い刺激だった。
指先からぷっくりと赤い球が盛り上がる。
「出た」
何とは無しに口に出た。そしてその血を一滴だけ、僕の名前が書かれた文字の隣に落とした。たった一滴なのに、白い紙にソレは鮮やかに存在した。
「押した方が良い?」
指紋が写った方が良いなら押すんだけど、僕はギドさんの顔を見上げた。
「いや、大丈夫だ。血が垂らされればそれでいい」
「そう、ですかっ!?」
な、なっ!? 言い終わらない内に何て事だ! ギドさんは僕の指をチュっと舐めた!
驚いた僕は目を疑った。よくテレビとか漫画の中ではあるシチュかもしれないけど、血の出ていた指とか手を舐めるとか。
「もう止まった。大丈夫か、ハルカ殿?」
何事も無かった顔でギドさんが僕の顔を覗き込んだ。
はあぁああ、僕が意識し過ぎなのか? これがこの世界の普通なのか?
またもや僕の神経は削られた。
「それでは行こうか」
議長さんが僕の手をとって立ち上がった。
◇◇◇◇◇
書状を胸にしまいながら、議長さんは僕の手を引いて廊下を歩く。さすがにコンパスの差があるせいかどうしても僕は早歩きだ。
「エルアーザール殿」
「ん? どうした?」
ギドさんに呼び掛けられ、議長さんが立ち止まってくれた。
「ハルカ殿が苦しそうだ。もう少しゆっくり歩いてくれ」
ギドさんは議長さんに掴まれていた手をスッと外してくれるとゆっくりと僕の背中をさすった。ああ、少し息が切れていたんだ。運動不足がこんな所で判るなんて……最悪だよ。
「ああ、すまなかった。ハルカ殿、大丈夫か?」
大丈夫。そう答えようとして議長さんを見上げようとした……
「んっ!?」
ちょっと! 議長さんは僕の頬に手を添えて視線を合わせる様に上を向かせた。
背中にはギドさんの手、そして目の前には議長さんの貌。
「だ、いじょうぶ。です。ちょっと、この手、ナニ?」
議長さんの指がほっぺから耳朶を撫でるみたいに動いた。くすぐったさに僕はその指を掴んで止める。
「もう! 耳の傷だったら大丈夫です。傷も塞いでるし、痛くも無いから。さあ、行きましょう!」
どうしてだか直ぐに触ってくる。奥ゆかしく接触の苦手な日本人としては、この世界のボディータッチに慣れない。仮にもいい年した大人が青少年の頬を撫でるとか、確実にセクハラになりそうだ。訴えられるぞ!
僕は議長さんの指を掴んだまま、先導を取るようにズカズカと進んだ。早く神殿に行きたいのに余計な事を考えちゃうだろう。
でも、さっき迄緊張していたのが少し和らいだように感じる。もしかして、僕の緊張を和らげるためだったのか?
ちらりと目線を向ければ、議長さんとギドさんはヒソヒソと小声で何か話していて、その表情は真剣そうに見えた。
そして僕達は中央大神殿に向かって馬車に飛び乗った。
うん。良かった。今度はちゃんと……大きな馬車だ。
あれから議長さんは直ぐに執事さん? に紙とペンを持ってこさせるとスラスラと手紙を書いた。ペンも紙も僕の知っている物と遜色なかった。
「読めるか?」
「……読めるっていうのかな? 何だろう、変な感覚なんですけど。文字を認識すれば、読める感じ? えっと、これは僕の名前? ハルカ、ですか?」
手紙の文字を指でなぞると、頭の中で変換されるみたいな変な感じがする。文字はアルファベットに似ているけど、所々にアラビア文字みたいな文字が入っている。その一部分に、僕の名前を感じた。
「……本当に読めるのか。確かにこの文字はハルカ、と書いてある」
「スムーズに読むのは難しいけど、時間を掛ければ何とかなりそうです。でも、書ける気がしないです。僕のいた世界の文字とは全然違うし」
手紙の内容は本当に必要な事しか書いていなかった。僕がザカルヤ大神官長様に会って話がしたいと。ついては議長さんとギドさんと一緒に中央大神殿に行くから待っていてと言うものだ。
「あの、これで会って下さるんですか? ザカルヤ様って神殿の一番偉い人ですよね? 結構上から目線の言い分ですけど、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。今、帝国で神殿の最高位はハルカ殿、貴方だ。神殿の者達は全て貴方の臣下になる。だから貴方が神殿の傀儡などでは無いと知らしめる事が必要だ」
傀儡。そうか、たかが17歳の子供なんてそう思われても仕方が無いか。
「それに、貴方が強気で出てくれないと、私やギドゥオーン殿が無理やり貴方を連れ去った犯罪者になってしまう。ハルカ殿は、ご自分の意思で神殿を出たのであろう?」
「う、そう、ですけど」
なんだろ、さっきの仕返しをされている気分だ。ハノークさん奪還の方法を丸投げしようとしたのがバレてるのか。
少し楽しそうな顔で、議長さんは印章という丸いハンコを押して見せてくれた。細かな彫刻で鷲みたいな鳥の模様が見えた。ギドさんは嵌めていた指輪の石の部分を外して朱肉に押し当てた。へえ、指輪がハンコになっているんだ。ギドさんの印章は剣の模様で押印した横にスラスラと文字を書いた。ああ、ギドさんの名前ってああ書くんだ。
「それではハルカ殿、すまないが手を貸してくれないか」
ギドさんに言われて右手を差し出す。
「少し我慢してくれ」
そう言うとギドさんはローブを止めていた肩飾りをパチンと外した。そして、肩飾りの後ろについているピンの針を僕の指先に当てた。
チクリと一瞬の痛み。ほんの一瞬の熱い刺激だった。
指先からぷっくりと赤い球が盛り上がる。
「出た」
何とは無しに口に出た。そしてその血を一滴だけ、僕の名前が書かれた文字の隣に落とした。たった一滴なのに、白い紙にソレは鮮やかに存在した。
「押した方が良い?」
指紋が写った方が良いなら押すんだけど、僕はギドさんの顔を見上げた。
「いや、大丈夫だ。血が垂らされればそれでいい」
「そう、ですかっ!?」
な、なっ!? 言い終わらない内に何て事だ! ギドさんは僕の指をチュっと舐めた!
驚いた僕は目を疑った。よくテレビとか漫画の中ではあるシチュかもしれないけど、血の出ていた指とか手を舐めるとか。
「もう止まった。大丈夫か、ハルカ殿?」
何事も無かった顔でギドさんが僕の顔を覗き込んだ。
はあぁああ、僕が意識し過ぎなのか? これがこの世界の普通なのか?
またもや僕の神経は削られた。
「それでは行こうか」
議長さんが僕の手をとって立ち上がった。
◇◇◇◇◇
書状を胸にしまいながら、議長さんは僕の手を引いて廊下を歩く。さすがにコンパスの差があるせいかどうしても僕は早歩きだ。
「エルアーザール殿」
「ん? どうした?」
ギドさんに呼び掛けられ、議長さんが立ち止まってくれた。
「ハルカ殿が苦しそうだ。もう少しゆっくり歩いてくれ」
ギドさんは議長さんに掴まれていた手をスッと外してくれるとゆっくりと僕の背中をさすった。ああ、少し息が切れていたんだ。運動不足がこんな所で判るなんて……最悪だよ。
「ああ、すまなかった。ハルカ殿、大丈夫か?」
大丈夫。そう答えようとして議長さんを見上げようとした……
「んっ!?」
ちょっと! 議長さんは僕の頬に手を添えて視線を合わせる様に上を向かせた。
背中にはギドさんの手、そして目の前には議長さんの貌。
「だ、いじょうぶ。です。ちょっと、この手、ナニ?」
議長さんの指がほっぺから耳朶を撫でるみたいに動いた。くすぐったさに僕はその指を掴んで止める。
「もう! 耳の傷だったら大丈夫です。傷も塞いでるし、痛くも無いから。さあ、行きましょう!」
どうしてだか直ぐに触ってくる。奥ゆかしく接触の苦手な日本人としては、この世界のボディータッチに慣れない。仮にもいい年した大人が青少年の頬を撫でるとか、確実にセクハラになりそうだ。訴えられるぞ!
僕は議長さんの指を掴んだまま、先導を取るようにズカズカと進んだ。早く神殿に行きたいのに余計な事を考えちゃうだろう。
でも、さっき迄緊張していたのが少し和らいだように感じる。もしかして、僕の緊張を和らげるためだったのか?
ちらりと目線を向ければ、議長さんとギドさんはヒソヒソと小声で何か話していて、その表情は真剣そうに見えた。
そして僕達は中央大神殿に向かって馬車に飛び乗った。
うん。良かった。今度はちゃんと……大きな馬車だ。
0
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる