白銀の風使いと呪詛の爪痕

灯乃

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爪痕の主

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『――傾注。北部リューディア領にて、同時多発的に殺人事件が発生。現在も、加速度的に増加中。なんらかの精神干渉系の呪詛が発現したと思われる。現地は、国外からの観光客も大勢訪れる湖水地帯だ。炎使いフレイムマスター風使いウィンドマスター水使いアクアマスターは直ちに現場へ急行せよ』

 土使いアースマスターとその護衛魔導兵士ガーディアンが帰国してから、二ヶ月が経った。
 顔の傷はすっかりよくなって、なんの痕も見えなくなっている。
 あれから、さほど脅威度の高くない呪詛は何度も討伐してきたが、今回はかなりハードな任務になりそうだ。
 キャロラインからの全館放送が入ったとき、あの翌日にはすっかり元通りになった待機スペースにいたギルは、通信魔導具に触れて口を開いた。

水使いアクアマスター、了解した」

 短く司令本部に応答しながら魔導剣を装備して、同僚たちとの合流ポイントである本部建物正面エントランスへと走る。

(今回は、炎使いフレイムマスター風使いウィンドマスターとの共同任務か。……気分が重いな)

 ギルが組むのは、基本的にレオナルドかコンラッドと、というのが多かった。ユージィンが市街戦に投入されることが滅多にないため、自然とそういうことになっていたのだ。
 とはいえ、ユージィンと組んだこともゼロではないし、今までは特に問題なく任務を遂行できたと思う。
 だが、彼らふたりとの共同任務というのは、はじめてだ。
 思わずため息が漏れそうになったけれど、どうにか呑み込む。
 あの日以来、同僚たちは何かと理由を付けてはギルに絡んでくるようになった。

 ――これ、流動食タイプの戦闘糧食コンバットレーション。口の中に傷があるときは、こっちのほうが楽だろ。……オレのせいなんだから、黙って受け取れよ。
 ――医療棟には、ちゃんと行ってるかー? サボらないでくれな、頼むから!
 ――ギルさま。こちらは、わたくしが育てたフルーツを搾ったばかりのジュースですの。よかったら、一口だけでも試していただけませんか?
 ――きみの魔導剣の腕前は、相当のものだと聞いている。よかったら、俺とも手合わせしてほしい。

 みな当たり前のような顔をして、ギルがひとりでいる時間をほんの少しずつ削ってくる。
 鬱陶しい、と感じるほどでもない、ささやかな接触。
 だからいちいち拒絶することもできなくて、彼らと過ごす短い時間を、ただ受け入れることしかできなかった。

 ――口の傷、治ったのか。よかった。そういやこれ、妹が……ああ、前に会ったろ。あいつが美味かったからってよこしてきた飴なんだが、オレは甘いのが苦手なんだ。食ってもらえると助かる。
 ――こっちの傷は、まだ掛かりそうか……。あ、これやるよ。お袋が使ってる、なんか顔の保湿にいい化粧水? だってさ。ブラッドリーに成分確認してもらってるから、安心して使ってくれなー。
 ――ああ、ギルさま! わたくしの母の実家から、たくさん蜂蜜が届きましたの。よかったら、一瓶受け取っていただけますか? 温かいミルクに垂らすと、とても美味しいんですのよ。
 ――その蜂蜜は、柑橘類の果汁ともよく合う。柑橘系が嫌いじゃなければ、試してみるといい。

 なぜ、と思う暇もないほど、近づいてはすぐに離れていく彼らの気配。それを、いつの間にか警戒しなくなっていた自分に気付いたときには、ひどく狼狽した。
 混乱して、気持ちが悪くなって、何度も吐いた。
 体が辛くて、何度も彼らを拒絶しようと思うのに、そのための言葉がどうしてか出てこなくて、ますます混乱してしまう。
 そんなとき、命令通りに毎日通っていた医療棟で、ギルの顔色の悪さに気付いたブラッドリーに理由を問われ、事情を話した。

 ――あー……。そうか。そこで、拒絶反応が出ちゃうかぁ……。
 ――うん。大丈夫だ、ギル。いやなことは、いやだと言っていい。迷惑だと思うなら、そう言っていいんだ。
 ――けどな、いやでも迷惑でもないのに辛いなら、それはおまえががんばって乗り越える価値があるものなんだと思う。
 ――もちろん、がんばるかどうかも、おまえの自由だ。おまえは、おまえがしたいようにしていいんだよ。
 ――なあ、ギル。
 ――おまえは、何が怖いんだ?

 穏やかな低い声で優しく問われて、咄嗟に答えを返せなかった。
 怖いこと、なんて。
 姉の安全を害されること以外には、何もなかったはずなのに。

(……今は、そんなことを考えている場合じゃない)

 人々に殺人という禁忌を容易く犯させる呪詛となれば、相当に危険度が高いものだ。
 そして、精神干渉系の呪詛が長い時の中で成長し、その最終地点で到達するのはヒトガタ――最強の呪詛と呼ばれる存在である。
 もし自分たちが今回の呪詛を討伐し損ねれば、いずれ更なる恐怖に人々を陥れるだろう。
 正面エントランスに到着すると、ちょうどレオナルドとユージィンもやってくるところだった。
 言葉を交わす間もなく、三人の体がふわりと浮く。

「行くぞ」

 レオナルドの宣言とともに、一気に高度が上がる。
 彼の風での移動にも、随分慣れた。
 すさまじい速度で景色が背後に飛んでいく中、ユージィンが声を掛けてくる。

水使いアクアマスター。今回、現場が人の多い観光地なのに、初手から俺が出されたってことは、かなりヤバい呪詛が相手ってことだ。おまえには、俺のフォローを頼む」
「了解」

 現地が湖水地帯なのであれば、水使いアクアマスターであるギルにとってはかなり有利な戦場だ。
 しかし、単純に攻撃力という点において、炎使いフレイムマスターの火力に勝るものはない。
 現在も拡大中だという呪詛を一刻も早く無力化するためには、ユージィンを最前線に投入し、ギルの水で周囲への被害を極力減らすのが最善だろう。
 彼の火力に対応するためには、かなりの量の水が必要になる。とはいえ、現場が湖水地帯なのであれば、何も問題は――。

(……え?)

 そのとき、ちり、と小さく疼く感覚があって、ギルは無意識に上げた左手で顔に触れた。
 ――正確には、額から左の頬に刻まれた、呪詛の爪痕に。
 どくん、と心臓がいやな音を立てる。
 まさか、と思いながら、ギルは通信魔導具を起動させた。

「司令本部、こちら水使いアクアマスター。至急確認したい。――リューディア領に発現した呪詛は、ヒトガタか?」

 レオナルドとユージィンが、訝しげな顔をして振り返る。
 一拍置いて、キャロラインの声が返った。

「こちら司令本部。現在、そのような情報は確認できていない。ただ、呪詛の拡大速度が尋常ではない。おそらく感染拡大型の激甚災害級、もしくは災厄級の呪詛だと思われる。何か、心当たりがあるのか?」
「確定情報ではない。だが、現在進行形でおれの呪詛の爪痕が反応している。もし対象がおれの爪痕の主なのだとしたら、『裏返しリバース』のエサイアスと名乗るヒトガタ――人間の愛情を、その大きさに比例した殺戮衝動に変換させる呪詛だ」

 今までエサイアスのことを、他人に語ったことはない。
 すぐそばでレオナルドとユージィンが、通信魔導具の向こうでキャロラインが鋭く息を呑む。

「エサイアスの呪詛は、被呪者の死亡率が異様に高く、現在は激甚災害級に指定されている。現時点で動かせる魔導兵士、すべての投入を提言する」
『……了解した。その提言を受け入れる。水使いアクアマスター

 キャロラインの声が、ひどく硬い。

『残念ながら、今のきみに掛けるべき言葉を私は持ち得ていない。だから、これは私の勝手なきみへの願いだ。――必ず生きて、帰ってこい』

 咄嗟に、返答に詰まった。
 両親の仇の核は、必ずこの手で破却する。
 誰にも譲るつもりはない。
 けれど、ヒトガタは『原初オリジン』の呪詛と並び称されるほど、あらゆる呪詛の中で最強クラスの存在だと言われている。
 もし今回の呪詛が本当に両親の仇で、それが自分でも決して敵わない相手なら――。

「あれえ? なんだか懐かしい気配が近づいてくると思ったら、キミだったのかあ」
「……っ!!」

 そのとき突然聞こえた声に、ギルの全身が総毛立った。
 自分たちを運んでいた風がうねり、急激な減速の圧に息が詰まる。
 武器。水を。
 呼吸が、しにくい。

「うわあ、久し振りだねえ。何年ぶりかな。っていうか、キミ、水使いアクアマスターだったの? すごいすごい! まさか、あのときマーキングした小さな子が、こんなに美味しそうに育ってくれるなんて思わなかったよ!」
「……っテメェが、ギルの爪痕の主だと!?」

 レオナルドの問いかけに、そうだよ、とヒトのカタチをした呪詛が答える。

「キミたちには、はじめましてだね。風使いウィンドマスター炎使いフレイムマスター。ボクは、『裏返しリバース』のエサイアス。よろしくね」
「ああ……そうか。わかった。テメェはオレたちが、全力でブチのめしてやるよ」

 楽しげに語る耳障りな声と、レオナルドの激しい怒りを孕む声。
 瞬く。
 ようやく焦点の合った視界に映るのは、ふわふわとした短い黒髪に赤い瞳の、若い男の姿をしたヒトガタの呪詛。
 はじめて見たときには、こんなふうに巨大なコウモリのような翼を背負ってはいなかった。
 けれど、この姿を、この顔を忘れるわけがない。
 幼い頃から何度も何度も、夢に見た。

 心臓が、痛い。何もしていないのに、顎から汗が滴り落ちる。
 は、は、と不規則な呼吸が喉を揺らす。
 震える手できつく胸元を掴んだギルに、おぞましい呪詛がまるでヒトのように笑って言う。

「イイ顔だねえ。ボクが幸せを教えてあげた人間たちは、みんなそういう顔をする。ボクは、キミたちのそういう顔を見るために生まれてきたんだ」

 ――幸せ。
 あの雷雨の夜まで、自分はたしかに幸せだった。
 優しい家族と温かな家、美味しい食事。ゆったりと流れる、穏やかな時間。
 そのすべてを奪ったヒトガタが、芝居がかった仕草で両腕を広げる。

「はじめて会ったときのキミはとても小さくて、まるで月の精のように可愛らしかったね。平和な街の平凡な家庭で、美しく善良な家族に心から愛され、キミも同じように彼らを愛して、幸せそうに笑っていた」

 実はね、と。

「キミを見つけたのは、偶然だったんだ。キミの両親が、気まぐれに掛けたボクの呪詛をはね除けたのが、面白くてさ。そんなのは、本当に心から愛し合っている者同士じゃないと、絶対にできないことだから。ボクは、そういうきれいな人間が大好きなんだ。だからあの夜も、キミの両親を食べてあげようと思って訪ねてみたら、そこにキミがいたんだよ」
「は……?」

 今、コイツはなんと言った。
 心から愛し合っていたから、両親はあんな惨たらしい死に方をした?
 そんな、ひどいことが――。

「聞くな、ギル!」

 蒼白になって叫ぶレオナルドの声が、遠い。

「ボクと戦えるほどの強大な魔力を持って生まれたことも知らずに、無邪気に笑っているキミを見て、ゾクゾクしたよ。幸せを、教えてあげたくなった。なんてタイミングがいいんだろうと、ボクを作った昔の誰かに、生まれてはじめて感謝をしたよ。だって、ボクが楽しく食事をするだけで、キミは幸せを知ることができるんだから」
「なに……を」

 言っているのか。
 わからない。
 理解、したくない。

「キミは、知っただろう? あの美しい雷雨の夜に、両親をボクに生きたまま食い殺されて。その理不尽に、理解しただろう? 幼かったキミにとって、キミを心から愛してくれる優しい両親は、幸せそのものだったんだ、って」

 ヒュッと、喉が鳴った。
 全身の血が、沸騰する。

(……殺して、やる)

 目の裏に甦る、小さく血塗れになった両親の姿。
 今も耳の奥に残っている、肉が千切れる濡れた音。
 呼吸をするたび、引き攣れるような痛みが全身を苛む。
 すさまじい魔力を孕んだ細かな水滴が、ギルの周囲で無軌道に飛び回り、バチバチと激しくぶつかり合う。
 その様子を見て、エサイアスがくくっと笑った。

「それにしても、マスターが三人か。……残念だね。ここが空の上じゃなければ、きっとキミたちはボクを殺せていたんだろうに」

 楽しそうに、肩を竦める。

炎使いフレイムマスターがボクを殺せるほどの炎を出せば、ボクより先に風使いウィンドマスター水使いアクアマスターが死んじゃうね。今の水使いアクアマスターの精神状態じゃあ、ボクを殺せるほどの水は呼べない。風使いウィンドマスターは……どうするかなあ? ほかのふたりを地面に落として、その風でボクを切り裂くかい?」
「……ふざっけんなよ。――ユージィン!」

 レオナルドの呼び声とともに、ユージィンの体が高々と飛んだ。
 直後、すさまじい熱を孕んだ炎の槍が、エサイアスの直上から襲いかかる。

「あはははは! すごいすごい! まさか、きみたちが空中戦の訓練までしていたとは思わなかったよ!」
「うるっせえ、ぶっつけ本番だわ! 合わせろ、レオ!」

 炎の槍に貫かれ、一瞬で肉体の半ば以上が炭化してなお、楽しげに笑う赤と黒の化け物に、ユージィンが次々と灼熱の炎をぶつけていく。
 その炎を巻きこみながら、レオナルドの風が焼け焦げた肉体をバラバラに切り裂いた。

(……なんで)

 目の前に、両親の仇がいるのに。
 自分は、その仇を殺せる力を持っているはずなのに。
 いつもならすぐに集まるはずの水が、するすると指の間をすり抜けてしまうような感覚に、気が狂いそうになる。

「ユージィン、核だ! やれるか!?」
「やったあと、ちゃんと拾ってくれよなァ!」

 露出した、脈打つ心臓の形をした真っ赤な核。
 風の守りを脱ぎ捨てたユージィンの魔導剣が、真上からの自由落下で勢いよくそれを切り裂こうとした、瞬間。
 呪詛の核が、赤黒く激しい光を放った。

「こんの……!」

 毒々しい魔力が、すさまじい勢いで収束する。
 ユージィンが振り下ろした魔導剣が、魔力の圧により僅かに逸れた。顔を顰めたユージィンが、盛大に舌打ちする。
 核が放つ光がますます強くなり、レオナルドの風がユージィンを脈打つ核から引き離す。

 だが、核との距離を確保する前に、何重もの鋭い牙を備えた巨大な顎が現れた。真っ赤な核からぬるりと生えた肉色のそれが、飢えた獣のような勢いでユージィンに襲いかかる。
 ユージィンがそれに対して魔導剣を構えようとしたものの、体勢が崩れていて間に合わない。彼の体に、人の腕ほどもある牙が届く寸前――それは、薄い水の盾に阻まれ、細かな欠片となって弾け飛んだ。
 両腕に炎を纏いながら、ユージィンが叫ぶ。

「ギル……ッ! いいから! おまえは、何もしなくていい!」
「おれ、の……目の前で……」

 呼吸が、上手くできない。
 ほとんど無意識に体の前に掲げ、辛うじて小さな盾を作れるだけの水を集めた腕が、声が震える。

「おまえはまた、人を、殺すのか……!」

 わかっている。そんなことは。
 人を傷つけ殺すのが、呪詛の存在意義。
 ほかには何もない。
 そんなことは、わかっているのに。

「……ふうん?」

 脈打つ核が、あっという間にヒトの姿を取り戻す。
 その赤い瞳が面白そうにギルを見つめ、それからゆっくりと首を傾げる。

「なあんだ。まだ、足りないのか」

 くすくすと、笑って。

「うん。まだ、足りない。キミはまだ、絶望しきってない。――あのとき、言っただろう? キミの肉体と魔力が充分育って、その心が真っ黒な絶望に染まったとき、最高のご馳走となったキミを食べてあげる、って」

 大丈夫だよ、と。

「そんな哀れな生き方をしている限り、いずれ必ずキミは心の底から絶望できる。ちゃあんと絶望したら、ボクを呼んでね。そのときは、すぐに迎えにいってあげるから」
「テメェは! もう、しゃべるなァアッ!!」

 レオナルドの風が、エサイアスの四肢を切り落とす。
 しかしそれらは、一瞬のうちに再生した。

「レオ! コイツ、再生速度が普通じゃねえ!」

 ユージィンの焦る声に、楽しげな笑い声が重なる。

「ああ、やっぱり。人間をふたりも空で守りながらじゃあ、風使いウィンドマスターの風もこの程度が限界だよねえ」

 嘲るように、笑って言う。

「……っユージィン! コイツを地面に叩き落とす! 最大火力で上から狙え!」
「うーん、それは困るなあ。キミたちとの地上戦は、さすがにちょっと面倒そうだ。ここは、お暇させてもらうよ」
「逃がすかァ!!」

 遠ざかっていくヒトガタの呪詛を、暴風と爆炎がすさまじい勢いで追っていく。
 それらはたしかに、届いているのに。

「それじゃあ、また少しだけさよならだ。絶望したキミを、骨のひとかけらも残さず食べて、救ってあげる。そのときを、心から楽しみにしているよ。ボクの哀れな水使いアクアマスター
(……なんで)

 手足の震えが、止まらない。
 目の前が、暗くなる。
 ――自分はまた、何もできなかった。
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