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第一章 旅の途中
祝祭の前夜①
「さぁさぁ、遠慮なさらないで食べてくださいね」
次々とテーブルに料理を運びながら、レナの母カーラが言った。
蒸かしたポタモに卵とバターと砂糖を練りこんで焼き上げたスイートポタモ、茹でたポタモをつぶして丸め、油で揚げたポタモコロッケに棒状のポタモフライ等々、多種多様なポタモ料理が目の前に並べられていく。
「レナさんにも話しましたが、この村のポタモ料理の多様さには驚かされますね」
テーブルの上に所狭しと並べられたポタモ料理の数々を前に、ゼノは賞嘆の声を漏らした。
相変わらずの無表情だったが、カーラは嬉しそうに「まぁ、そうなの?」と言いながら、取り皿に料理を盛り付けていく。盛り付けられたポタモにかけられたとろりと伸びる不思議な食材を見て、ゼノは訝しむように眉を寄せた。
「もしかして、チーズを食べたことがないの?」
妙に嬉しそうな顔をしたレナが、ゼノの顔を覗き込む。向かいの席のアルドもやたらと目を輝かせていた。
チーズという食材の名前には聞き覚えがあった。ゼノの脳裏に、故郷の母親が家畜の乳で作っていた食べものが浮かんだ。
「チーズと言うと、動物の乳とレモンの汁を混ぜて濾して作るアレでしょうか。私の記憶にあるものとはかなり見た目が違いますが」
考え込むようにしてゼノが尋ねると、レナとアルドは顔を見合わせ、さも不思議そうに首を傾けた。料理を取り分け終えたカーラが会話に混ざる。
「カッテージチーズね。私の祖母がよく作ってくれたわ」
和やかに微笑むカーラに、アルドが勢い込んで詰め寄った。
「おまえ、チーズを知っていたのか? なんでもっと早く言わないんだ」
「あらやだ。だってあなた、聞かなかったじゃないですか」
驚きを隠せないといった調子で問い詰めたアルドだったが、カーラは軽く夫の言葉をかわす。そんな両親の掛け合いを見て、レナが満面の笑みを浮かべる。
暖かな家族団欒の様子を眺めながら、ゼノは顔を綻ばせた。
ぶつくさと不満を溢すアルドをあしらって、カーラはゼノに「冷めないうちに」と料理を勧めてくれた。故郷では見慣れない数々の料理を興味深げに観察しつつ、ゼノはそれらを口へと運ぶ。調理法や味付けに使う香辛料について詳細を尋ねるたびに、カーラは嬉しそうにゼノの問いに答えてくれた。
賑やかな食卓を囲みながら、ゼノは故郷に遺してきた家族との遠い日の記憶に想いを馳せた。
子供の頃は毎朝毎晩、両親と祖父母と賑やかに食卓を囲んだ。子供はゼノひとりだったから、皆に甘やかされ、大切にされてきた。友達と言える存在はイシュナードだけだったが、あの日、彼が手を差し伸べてくれたことで、ゼノは随分救われたものだ。
そしてもうひとり、友達と呼ぶにはあまりにも程遠い存在だったけれど、ゼノに話しかけてくれたひとがいた。
あれはゼノが年頃になった頃、イシュナードに婚姻の申し入れがあった。相手は朱紅い鱗の子。里で唯一人の若い娘であり、里の若い男の好意を一身に集めていた少女だった。
延々と続いたくだらない争いから里を統率した白銀の鱗の一族であるイシュナードは、その血を後世に遺す権利を得たのだと、噂を知った誰もがそう考えた。しかしイシュナードは、「自分はそんな器じゃない」と屈託のない笑顔を浮かべて、あっさりと申し入れを断ってしまった。
付き添いの大人に連れられて呆然として去っていく少女を、ゼノは森の小径で呼び止めた。イシュナードが婚姻を受け入れなかった本当の理由を彼女に伝えた。そのとき既に、イシュナードは里を出ることを心に決めていたからだ。
彼女はちからなく微笑んでゼノに言った。「きみは優しいね」と。付き添いの大人を退がらせて、イシュナードに婚姻を申し込んだ理由をゼノに打ち明けてくれた。
「イシュナードは白銀の鱗の一族だからわたしに選ばれたと思われているようだけど、それは違う。里のみんなは鱗の色で人の良し悪しを判断して、きみの家族を傷つけてきた。けれど、イシュナードだけは誰にでも平等で、優しかった。だからわたしは彼を選んだんだ」
そして、真剣な表情で話に耳を傾けるゼノを見上げて、勇気づけるように彼女は言った。
「きみの髪は、安息をもたらす夜の闇のように優しい色だね。わたしは好きだよ」
その年の収穫祭の夜、少女は燃え盛る炎を背に祝祭の舞を踊った。鮮血のように朱紅い長い髪を躍らせて、彼女は優雅に舞った。
イシュナードに自身の存在を認めて欲しかったのか、儚く散ってしまった想いを昇華させようとしたのか。
彼女の舞は切ないながらも躍動感にあふれ、包み込むような優しさを観るものに感じさせた。彼女の舞を観ていた誰もが、生きていることに喜びを覚え、生まれてきたことに感謝したに違いない。
里の誰よりもその想いに縁遠かったゼノでさえ、そのひとときは儚い幻想に囚われた。
ゼノは朱紅い鱗の少女に憧れていた。恋ではなかった筈だ。ただ、舞い踊る彼女の姿を目にして、あのときの言葉を思い出した。
自分はここに居てもいいのだと、生きていても良いのだと言われた気がした。
今日、レナの舞を観て、ゼノはあのときと同じ感覚を覚えた。自分の何十分の一しか生きていないはずの少女が、あのような素晴らしい舞を踊ってみせたことに驚いた。
もう一度許された気がして、それが嬉しくて感動したのだ。
「ねぇ、カッテージチーズのつくりかた、あとで教えて?」
上の空になっていたところでレナにひそひそと耳打ちされ、ゼノはハッと我に返った。瞳を輝かせて良い返事を期待するレナと向かい合い、小さく頷いてみせる。
希望に満ちたレナの顔は、朱紅い鱗の少女とどこか似ている気がした。
夕食を終えると、レナとカーラは連れ立って食事の後片付けを始めた。流しに向かうふたりに農場の様子を見に行くと告げて、アルドが席を立つ。扉へと向かうその背中を呼び止めて、ゼノは尋ねた。
「ヤンの家に行きたいのですが、道を教えていただけませんか」
次々とテーブルに料理を運びながら、レナの母カーラが言った。
蒸かしたポタモに卵とバターと砂糖を練りこんで焼き上げたスイートポタモ、茹でたポタモをつぶして丸め、油で揚げたポタモコロッケに棒状のポタモフライ等々、多種多様なポタモ料理が目の前に並べられていく。
「レナさんにも話しましたが、この村のポタモ料理の多様さには驚かされますね」
テーブルの上に所狭しと並べられたポタモ料理の数々を前に、ゼノは賞嘆の声を漏らした。
相変わらずの無表情だったが、カーラは嬉しそうに「まぁ、そうなの?」と言いながら、取り皿に料理を盛り付けていく。盛り付けられたポタモにかけられたとろりと伸びる不思議な食材を見て、ゼノは訝しむように眉を寄せた。
「もしかして、チーズを食べたことがないの?」
妙に嬉しそうな顔をしたレナが、ゼノの顔を覗き込む。向かいの席のアルドもやたらと目を輝かせていた。
チーズという食材の名前には聞き覚えがあった。ゼノの脳裏に、故郷の母親が家畜の乳で作っていた食べものが浮かんだ。
「チーズと言うと、動物の乳とレモンの汁を混ぜて濾して作るアレでしょうか。私の記憶にあるものとはかなり見た目が違いますが」
考え込むようにしてゼノが尋ねると、レナとアルドは顔を見合わせ、さも不思議そうに首を傾けた。料理を取り分け終えたカーラが会話に混ざる。
「カッテージチーズね。私の祖母がよく作ってくれたわ」
和やかに微笑むカーラに、アルドが勢い込んで詰め寄った。
「おまえ、チーズを知っていたのか? なんでもっと早く言わないんだ」
「あらやだ。だってあなた、聞かなかったじゃないですか」
驚きを隠せないといった調子で問い詰めたアルドだったが、カーラは軽く夫の言葉をかわす。そんな両親の掛け合いを見て、レナが満面の笑みを浮かべる。
暖かな家族団欒の様子を眺めながら、ゼノは顔を綻ばせた。
ぶつくさと不満を溢すアルドをあしらって、カーラはゼノに「冷めないうちに」と料理を勧めてくれた。故郷では見慣れない数々の料理を興味深げに観察しつつ、ゼノはそれらを口へと運ぶ。調理法や味付けに使う香辛料について詳細を尋ねるたびに、カーラは嬉しそうにゼノの問いに答えてくれた。
賑やかな食卓を囲みながら、ゼノは故郷に遺してきた家族との遠い日の記憶に想いを馳せた。
子供の頃は毎朝毎晩、両親と祖父母と賑やかに食卓を囲んだ。子供はゼノひとりだったから、皆に甘やかされ、大切にされてきた。友達と言える存在はイシュナードだけだったが、あの日、彼が手を差し伸べてくれたことで、ゼノは随分救われたものだ。
そしてもうひとり、友達と呼ぶにはあまりにも程遠い存在だったけれど、ゼノに話しかけてくれたひとがいた。
あれはゼノが年頃になった頃、イシュナードに婚姻の申し入れがあった。相手は朱紅い鱗の子。里で唯一人の若い娘であり、里の若い男の好意を一身に集めていた少女だった。
延々と続いたくだらない争いから里を統率した白銀の鱗の一族であるイシュナードは、その血を後世に遺す権利を得たのだと、噂を知った誰もがそう考えた。しかしイシュナードは、「自分はそんな器じゃない」と屈託のない笑顔を浮かべて、あっさりと申し入れを断ってしまった。
付き添いの大人に連れられて呆然として去っていく少女を、ゼノは森の小径で呼び止めた。イシュナードが婚姻を受け入れなかった本当の理由を彼女に伝えた。そのとき既に、イシュナードは里を出ることを心に決めていたからだ。
彼女はちからなく微笑んでゼノに言った。「きみは優しいね」と。付き添いの大人を退がらせて、イシュナードに婚姻を申し込んだ理由をゼノに打ち明けてくれた。
「イシュナードは白銀の鱗の一族だからわたしに選ばれたと思われているようだけど、それは違う。里のみんなは鱗の色で人の良し悪しを判断して、きみの家族を傷つけてきた。けれど、イシュナードだけは誰にでも平等で、優しかった。だからわたしは彼を選んだんだ」
そして、真剣な表情で話に耳を傾けるゼノを見上げて、勇気づけるように彼女は言った。
「きみの髪は、安息をもたらす夜の闇のように優しい色だね。わたしは好きだよ」
その年の収穫祭の夜、少女は燃え盛る炎を背に祝祭の舞を踊った。鮮血のように朱紅い長い髪を躍らせて、彼女は優雅に舞った。
イシュナードに自身の存在を認めて欲しかったのか、儚く散ってしまった想いを昇華させようとしたのか。
彼女の舞は切ないながらも躍動感にあふれ、包み込むような優しさを観るものに感じさせた。彼女の舞を観ていた誰もが、生きていることに喜びを覚え、生まれてきたことに感謝したに違いない。
里の誰よりもその想いに縁遠かったゼノでさえ、そのひとときは儚い幻想に囚われた。
ゼノは朱紅い鱗の少女に憧れていた。恋ではなかった筈だ。ただ、舞い踊る彼女の姿を目にして、あのときの言葉を思い出した。
自分はここに居てもいいのだと、生きていても良いのだと言われた気がした。
今日、レナの舞を観て、ゼノはあのときと同じ感覚を覚えた。自分の何十分の一しか生きていないはずの少女が、あのような素晴らしい舞を踊ってみせたことに驚いた。
もう一度許された気がして、それが嬉しくて感動したのだ。
「ねぇ、カッテージチーズのつくりかた、あとで教えて?」
上の空になっていたところでレナにひそひそと耳打ちされ、ゼノはハッと我に返った。瞳を輝かせて良い返事を期待するレナと向かい合い、小さく頷いてみせる。
希望に満ちたレナの顔は、朱紅い鱗の少女とどこか似ている気がした。
夕食を終えると、レナとカーラは連れ立って食事の後片付けを始めた。流しに向かうふたりに農場の様子を見に行くと告げて、アルドが席を立つ。扉へと向かうその背中を呼び止めて、ゼノは尋ねた。
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