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第一章 旅の途中
祭の夜①
小高い丘の上に建つ村長宅の庭の前で、ゼノとヤンは村の全域を見渡した。
村の外周に目を凝らすゼノの手には、長い木の棒が握られている。自警団員が護身用棒術の練習に使用するものではあるものの、実戦で野盗を相手取る武器としては非常に心許ない。
警備を手伝うことが決まった際、ヤンはカルロに身を守るための武器を貸して欲しいと頼んだのだが、その要望はあっさりと断られてしまった。
自警団所有の武器は部外者に持たせてはいけない決まりがあるらしく、その用途が護身用であったとしても例外ではないという。苦肉の策で、ないよりはマシだろうと手渡されたのがこの練習棒だった。
仕方なくヤンは家から猟銃を持ち出したが、ゼノに武器として持たせてやれるようなものはなく、他の家から武器を借りようと提案したヤンに、ゼノはいつもの無表情で「これで充分です」と応えたのだった。
既に陽は沈みかけ、村の外は辺り一面が暗闇に呑まれつつあった。中央通りに点々と明かりが灯り、広場の中心では櫓に掲げられた炎が赤々と燃え盛っている。祭り太鼓と笛の音が風にのって耳に届き、程なくして広場から歓声があがった。
「そろそろ行きましょうか」
紅い目を細めて広場の明かりを見据えていたゼノが、感情の篭らない声で巡回を促すと、ヤンは力強く頷いて足早に坂を降り始めた。
灯りの少ない裏道を、ランタンの火と月明かりを頼りに進む。
ゼノとヤンは、ちょうど村の北端に位置する村長宅を時計の十二時に見立て、村の外周を時計回りに一周して中央通りを抜け、自警団の警備本部に報告するかたちで巡回を繰り返すことになっていた。
やがて暗闇の向こうにひとつめのチェックポイントである北東の出入り口が姿を現した。
柵が途切れ、申し訳程度の細い獣道が村の外へと続くその両側に、この出入り口の見張りを任された自警団員の男が一人ずつ立っていた。
「ご苦労様です」
ヤンが声を掛けると、見張りの男達は退屈そうに「おう」と返事をした。
何か気になったことはなかったか、特に異常はないかを確認し、ゼノとヤンは巡回を再開する。
外周を囲う背の高い柵越しにランタンの灯りで森を照らし、目を凝らしてはみるものの、特にこれといって変わりはない。虫の羽音や木の葉の擦れ合う音が微かに耳を掠めるだけだった。
そうこうしているうちに周囲に灯りが増え、ふたりは中央通りに突き当たった。
南口は主要の出入り口であることから警備についた自警団員の数も多く、詰所の見張り部屋からもよく見えるため、他二箇所に比べれば安全性は高いように思われた。
そのまま南口を通り過ぎ、ふたりが北西の出入り口に向かおうとしたとき、賑やかな中央広場の方角から一際大きな歓声が上がった。眩しそうに目を細め、ヤンが広場を振り返る。
「はじまったようですね」
同じように広場の方角に目を向けてゼノが呟くと、ヤンは大きく頷いて言った。
「普段はあんなだけど、レナの踊りは凄いんだ。村のみんなも毎年あいつの精霊の舞を楽しみにしてたりしてさ」
「そうですね。とても綺麗で情熱的な舞でした」
頷き合い、ふたりは巡回の足を進める。けれど、さりげなく続いた会話に違和感を覚え、ヤンは慌ててゼノに詰め寄った。
「ちょっと待て、ゼノはレナの精霊の舞を観たことがあるのか?」
「はい。昨日の昼頃に踊りの練習を観せていただきました。それが何か?」
こともなげな様子でゼノが答えると、ヤンは大きく目を見開いたまま口をパクパクと動かした。相変わらずの無表情でゼノがヤンを眺めていると、顔を背けて咳払いをして、ヤンは再び歩き出した。
「ごめん、意外だったんだ。いつものレナは練習中の不完全な踊りを他人に見せたりしないから。幼馴染みで付き合いが長い俺にでさえ、稽古の様子は絶対に見せようとしないんだよ」
呟いてしばらく黙り込み、ヤンは覚悟を決めたように真剣な顔でゼノに訊ねた。
「ゼノはレナのこと、どう思ってるんだ?」
「……どう、とは?」
「だから……好きなのかって訊いてるんだよ」
気まずいような悔しいような苦々しい表情で、ヤンは顔を背けた。
ヤンがレナに対して好意を抱いていることは、出会って日の浅い、おまけに恋愛経験の全くないゼノにでも丸わかりだった。ここで「自分も彼女のことが好きだ」とでも言おうものなら、ヤンはどれほど動揺することだろう。
意地の悪い想像をしたあと、ゼノはいつもと変わらない調子で言った。
「どうしてそうなるのかはわかりませんが、私が褒めたのはレナさんの踊りのことですよ。むしろ私は、レナさんのことを好きなのはヤンだと思っていましたが……」
口元が緩むのを堪えながら隣を歩くヤンの顔をちらりと見れば、顔を真っ赤に染め上げてヤンはゼノに反論した。
「ばっ……! そんなことは関係ないだろ! 俺がどう想っていようとレナはきみに惹かれてる。長い付き合いだからわかるんだよ」
自身の片想いを否定せずに、想う相手が他の男に寄せる好意を認めたヤンを、ゼノは羨ましく思った。自身の想いよりも相手の意思を尊重するということは、とても難しいことだと認識していたからだ。
確かに、ゼノもレナの態度に感じるものがないわけではなかった。けれど、出会って二日やそこらで愛だの恋だのといった感情が生まれるはずもない。それらの感情は、もっと時間をかけてゆっくりと育まれていく尊いものだとゼノは考えていた。例え初めて出会った男女が運命的に惹かれあい、愛に似た感情が芽生えたとしても、そんなものは感情が昂ぶった故の一過性のものに過ぎず、ちょっとしたきっかけで簡単に消え失せてしまうものに違いないのだと。
「レナさんが貴方には見せない踊りの練習を私に見せてくれたのは、私が出会って日の浅い、すぐにこの村からいなくなる人間だからでしょう。大切に想っているからこそ、貴方には練習中の無様な姿ではなく、完璧に仕上げた本番の舞台だけを見て欲しいと思っているのですよ」
優しく諭すような口振りで、ゼノはヤンに告げた。半信半疑になりながら、ヤンが頷こうとした、そのときだった。
ヒクッと鼻を動かして、ゼノが険しい視線を前方の暗闇に向ける。
少し歩けば北西の出入り口に辿り着こうというこの場所で、風に乗って漂う錆びた鉄に似た臭いに、ふたりは顔を顰めた。
村の外周に目を凝らすゼノの手には、長い木の棒が握られている。自警団員が護身用棒術の練習に使用するものではあるものの、実戦で野盗を相手取る武器としては非常に心許ない。
警備を手伝うことが決まった際、ヤンはカルロに身を守るための武器を貸して欲しいと頼んだのだが、その要望はあっさりと断られてしまった。
自警団所有の武器は部外者に持たせてはいけない決まりがあるらしく、その用途が護身用であったとしても例外ではないという。苦肉の策で、ないよりはマシだろうと手渡されたのがこの練習棒だった。
仕方なくヤンは家から猟銃を持ち出したが、ゼノに武器として持たせてやれるようなものはなく、他の家から武器を借りようと提案したヤンに、ゼノはいつもの無表情で「これで充分です」と応えたのだった。
既に陽は沈みかけ、村の外は辺り一面が暗闇に呑まれつつあった。中央通りに点々と明かりが灯り、広場の中心では櫓に掲げられた炎が赤々と燃え盛っている。祭り太鼓と笛の音が風にのって耳に届き、程なくして広場から歓声があがった。
「そろそろ行きましょうか」
紅い目を細めて広場の明かりを見据えていたゼノが、感情の篭らない声で巡回を促すと、ヤンは力強く頷いて足早に坂を降り始めた。
灯りの少ない裏道を、ランタンの火と月明かりを頼りに進む。
ゼノとヤンは、ちょうど村の北端に位置する村長宅を時計の十二時に見立て、村の外周を時計回りに一周して中央通りを抜け、自警団の警備本部に報告するかたちで巡回を繰り返すことになっていた。
やがて暗闇の向こうにひとつめのチェックポイントである北東の出入り口が姿を現した。
柵が途切れ、申し訳程度の細い獣道が村の外へと続くその両側に、この出入り口の見張りを任された自警団員の男が一人ずつ立っていた。
「ご苦労様です」
ヤンが声を掛けると、見張りの男達は退屈そうに「おう」と返事をした。
何か気になったことはなかったか、特に異常はないかを確認し、ゼノとヤンは巡回を再開する。
外周を囲う背の高い柵越しにランタンの灯りで森を照らし、目を凝らしてはみるものの、特にこれといって変わりはない。虫の羽音や木の葉の擦れ合う音が微かに耳を掠めるだけだった。
そうこうしているうちに周囲に灯りが増え、ふたりは中央通りに突き当たった。
南口は主要の出入り口であることから警備についた自警団員の数も多く、詰所の見張り部屋からもよく見えるため、他二箇所に比べれば安全性は高いように思われた。
そのまま南口を通り過ぎ、ふたりが北西の出入り口に向かおうとしたとき、賑やかな中央広場の方角から一際大きな歓声が上がった。眩しそうに目を細め、ヤンが広場を振り返る。
「はじまったようですね」
同じように広場の方角に目を向けてゼノが呟くと、ヤンは大きく頷いて言った。
「普段はあんなだけど、レナの踊りは凄いんだ。村のみんなも毎年あいつの精霊の舞を楽しみにしてたりしてさ」
「そうですね。とても綺麗で情熱的な舞でした」
頷き合い、ふたりは巡回の足を進める。けれど、さりげなく続いた会話に違和感を覚え、ヤンは慌ててゼノに詰め寄った。
「ちょっと待て、ゼノはレナの精霊の舞を観たことがあるのか?」
「はい。昨日の昼頃に踊りの練習を観せていただきました。それが何か?」
こともなげな様子でゼノが答えると、ヤンは大きく目を見開いたまま口をパクパクと動かした。相変わらずの無表情でゼノがヤンを眺めていると、顔を背けて咳払いをして、ヤンは再び歩き出した。
「ごめん、意外だったんだ。いつものレナは練習中の不完全な踊りを他人に見せたりしないから。幼馴染みで付き合いが長い俺にでさえ、稽古の様子は絶対に見せようとしないんだよ」
呟いてしばらく黙り込み、ヤンは覚悟を決めたように真剣な顔でゼノに訊ねた。
「ゼノはレナのこと、どう思ってるんだ?」
「……どう、とは?」
「だから……好きなのかって訊いてるんだよ」
気まずいような悔しいような苦々しい表情で、ヤンは顔を背けた。
ヤンがレナに対して好意を抱いていることは、出会って日の浅い、おまけに恋愛経験の全くないゼノにでも丸わかりだった。ここで「自分も彼女のことが好きだ」とでも言おうものなら、ヤンはどれほど動揺することだろう。
意地の悪い想像をしたあと、ゼノはいつもと変わらない調子で言った。
「どうしてそうなるのかはわかりませんが、私が褒めたのはレナさんの踊りのことですよ。むしろ私は、レナさんのことを好きなのはヤンだと思っていましたが……」
口元が緩むのを堪えながら隣を歩くヤンの顔をちらりと見れば、顔を真っ赤に染め上げてヤンはゼノに反論した。
「ばっ……! そんなことは関係ないだろ! 俺がどう想っていようとレナはきみに惹かれてる。長い付き合いだからわかるんだよ」
自身の片想いを否定せずに、想う相手が他の男に寄せる好意を認めたヤンを、ゼノは羨ましく思った。自身の想いよりも相手の意思を尊重するということは、とても難しいことだと認識していたからだ。
確かに、ゼノもレナの態度に感じるものがないわけではなかった。けれど、出会って二日やそこらで愛だの恋だのといった感情が生まれるはずもない。それらの感情は、もっと時間をかけてゆっくりと育まれていく尊いものだとゼノは考えていた。例え初めて出会った男女が運命的に惹かれあい、愛に似た感情が芽生えたとしても、そんなものは感情が昂ぶった故の一過性のものに過ぎず、ちょっとしたきっかけで簡単に消え失せてしまうものに違いないのだと。
「レナさんが貴方には見せない踊りの練習を私に見せてくれたのは、私が出会って日の浅い、すぐにこの村からいなくなる人間だからでしょう。大切に想っているからこそ、貴方には練習中の無様な姿ではなく、完璧に仕上げた本番の舞台だけを見て欲しいと思っているのですよ」
優しく諭すような口振りで、ゼノはヤンに告げた。半信半疑になりながら、ヤンが頷こうとした、そのときだった。
ヒクッと鼻を動かして、ゼノが険しい視線を前方の暗闇に向ける。
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