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第一章 旅の途中
逃亡者①
レジオルド憲兵隊第十七隊が商業都市オロステラを訪れたのは、昼と言うにはまだ早い刻限のことだった。
長い間走り続ける馬の脚を気にかけたオルランドは、街の外壁へ馬を寄せると、全隊員に休息を取るように命じた。
商業が盛んなオロステラの街中は、多くの人々で賑わっており、団体で行動するのは難しい。隊員はそれぞれの班に別れ、少し早めの昼食を取りに向かった。
テオとジルドが所属する、オルランド率いる第一班には、本来ならばもう一人、フランコという隊員が所属していた。だが、彼は先の任務で怪我を負い、今は王都の治療院で療養中の身だ。隊長のオルランドが荷馬車班の代わりに街の外に残ったこともあり、テオとジルドはふたりだけで昼食を取りに街に来ていた。
「何か食べたいものはあるか?」
食堂の店先を眺めながら歩いていたジルドが、後をついて歩くテオに尋ねた。
商業都市と言うだけのことはあり、この街では各国の様々な料理にありつける。出店の料理を食べ歩くのも一興だ。
香草で燻されたギニアの丸焼き、熟れた果実の甘辛いタレを絡めた串焼き、珍しい南国の木の実のジュース。
店先に並ぶ多彩な料理を眺めては、その味を想像し、テオは生唾を呑み込んだ。
朝食すらまともに取れずに任務に就いたのだ。空になった胃袋が、すぐにでもと食糧を欲している。
「それなら」と言いかけて、テオは口を噤んだ。護衛代わりに荷馬車に残ったオルランドのことが、不意に脳裏を過ぎる。
ふたりで好きなものを食べて来いと言われはしたものの、隊長であるオルランドを差し置いて下っ端の自分が息抜きの食べ歩きなど、以ての外だ。
尊敬する隊長の顔を思い浮かべ、表情を引き締めると、テオはジルドに提案した。
「ジルドさん、せっかくですから――」
***
街道を囲んでいた背の高い草は街に近付くに連れまばらになり、外壁の側では芝生のように刈り揃えられていた。
街の外壁に沿って植えられた木々の木陰で、オルランドは草の上に腰を下ろした。離れた木陰に停め置いた荷馬車と馬の様子を窺いながら、膝の上で頬杖をつく。気が緩んだのと同時に腹が珍妙な音を鳴らし、空腹を訴えた。
テオとジルドを街に向かわせたのは良いものの、街の外に残る自分と荷馬車に残したマリアの昼食のことをすっかり忘れていた。残念な腹の虫が悲鳴をあげるまで、全く気付きもしなかったのだ。
オルランドが後ろ髪を掻きながら荷馬車へと目を向けると、ちょうどマリアが幌から顔を出すのが見えた。屈託なく微笑むマリアに小さく手を振って見せると、マリアはひらりと馬車から飛び降り、オルランドの元へ駆けて来た。
「きみも空腹だったりするのかな」
苦笑して呟けば、マリアは怪訝な表情で小首を傾げた。
手を触れなければ言葉が伝わらないと言うのもなかなか不便なものだ。
オルランドが街の外に残った理由は、前回の任務から休息無しに今回の任務に就かせてしまった全ての隊員に、僅かでも休息を取らせようと考えてのことだった。
だが、それとは別にもうひとつ理由があった。世間知らずのマリアのことだ。
自身の特殊なちからを隠そうともしない、無邪気で馬鹿正直な彼女を、街に連れて行くことに躊躇いがあった。
これまでのやり取りから、ある程度の事情は伝わっているはずとはいえ、万が一にでもうっかり街中で魔法を使われてしまえば任務どころではなくなってしまう。王都に召還され、彼女はたちまち軍法会議にかけられることになるだろう。
ただでさえ任務が山積みの毎日なのだ。それだけは避けておきたかった。
それに、オルランドの知る限り、マリアはこの国にとって害のある存在ではない。できることなら、このまま隊に同行させて、任務を終えたあとにでも、彼女の尋ね人に会わせてやりたかった。
真剣に考えを巡らせていたオルランドだったが、その思考を遮るように、空気を読まない腹が再び間抜けな音を出した。立ったままオルランドを見下ろしていたマリアは、一瞬目を丸くしたあと、腹を抱えて笑い出した。
「********?」
オルランドを指差してマリアが笑う。言葉はわからなくとも、何を言われているかは容易に想像できた。
きまりが悪くなり、頬を若干赤らめてオルランドが顔を背けると、マリアは穏やかに微笑んで、腰に提げた布袋から何かを取り出した。マリアがオルランドに差し出したのは、日保ちするよう乾燥させた獣の肉だった。
オルランドが呆然と瞬きを繰り返していると、マリアはもうひとつ干し肉を取り出し、一口齧ってみせた。乾燥して硬くなった肉を咀嚼しながら、食べろと言いたげにオルランドに干し肉を突き付ける。
もごもごと口を動かすマリアと差し出された干し肉を交互に見ているうちに、オルランドは思わず吹き出してしまった。
「あぁ、ありがとう。いただくよ」
目尻に涙を浮かべて、オルランドはマリアから干し肉を受け取った。
草の上に並んで腰を下ろして、ふたりはたいして美味くもない干し肉をもそもそと食べた。
***
「夕刻迄には間に合いそうだな」
最後のひとかけを口に放り込んで、オルランドは地図を確認しながら街道へ目を向けた。
先に干し肉を食べ終えたマリアが街道の脇に立ち、遠方を望んでいた。背の高い黄金色の草むらが風に吹かれて波を打ち、マリアの朱紅い髪が風に揺れる。
黄金色の世界に一筋の朱紅が混じる、そのコントラストが、オルランドには酷く幻想的に感じられた。
「ただいま戻りました!」
唐突に明るい声が響く。オルランドが振り返ると、出店の串料理を両手に持ったテオとジルドが、オルランドのいる場所に向かって歩いてくるところだった。
「隊長も空腹じゃないかと思って」
「せっかくですから、ご一緒にいかがですか」
口々にそう言って、ふたりはオルランドに串料理を差し出した。その行動が先程のマリアと重なり、オルランドは再び吹き出しそうになった。
すんでのところで笑いを堪え、和やかに微笑むと、オルランドはマリアを呼び戻し、テオとジルドが買ってきた串料理を四人で分け合って食べた。
珍しい料理をひとくち食べては大袈裟に感嘆の声をあげるテオに、マリアが次々に串料理を勧めていく。その様子がとても微笑ましく感じられた。
食事を終える頃になると、テオとマリアはすっかり意気投合しており、身振り手振りで意思の疎通を図れるようになっていた。
「……テオはすごいな」
「あれも一種の才能ですね」
ジルドと共にふたりの様子を眺めながら、オルランドは小さく溜め息を吐いた。
精神感応能力など使わずとも初対面の相手と心を通わせることができるテオに、オルランドは僅かばかり嫉妬していた。
常日頃から山積みになった任務のことで頭がいっぱいで、オルランドには他人に心を開く余裕などない。そんな彼のことを気難しい人物だと考える者は多く、真面目な仕事ぶりから人望は得られても、ひとりの人間として慕ってくれるものは少なかった。
はしゃぐふたりを眺めながら、オルランドはほんのひととき、感傷に浸っていた。
しばらくすると、街に出掛けていた他の班員がちらほらと姿を現しはじめた。
太陽がちょうど真上に位置するこの時間に発てば、夕刻前に充分な余裕を持ってエストフィーネに到着できることだろう。
出立の準備を促すために立ち上がり、部隊を見渡したオルランドは、街道を駆けるふたつの影を瞳で捉えて動きを止めた。
「あれは……」
目を細め、もう一度その影を確認する。
それはただの直感だった。
傍の木に繋いであった手綱を握り、ひらりと愛馬に跨ると、オルランドは街道に向けて馬を走らせた。
長い間走り続ける馬の脚を気にかけたオルランドは、街の外壁へ馬を寄せると、全隊員に休息を取るように命じた。
商業が盛んなオロステラの街中は、多くの人々で賑わっており、団体で行動するのは難しい。隊員はそれぞれの班に別れ、少し早めの昼食を取りに向かった。
テオとジルドが所属する、オルランド率いる第一班には、本来ならばもう一人、フランコという隊員が所属していた。だが、彼は先の任務で怪我を負い、今は王都の治療院で療養中の身だ。隊長のオルランドが荷馬車班の代わりに街の外に残ったこともあり、テオとジルドはふたりだけで昼食を取りに街に来ていた。
「何か食べたいものはあるか?」
食堂の店先を眺めながら歩いていたジルドが、後をついて歩くテオに尋ねた。
商業都市と言うだけのことはあり、この街では各国の様々な料理にありつける。出店の料理を食べ歩くのも一興だ。
香草で燻されたギニアの丸焼き、熟れた果実の甘辛いタレを絡めた串焼き、珍しい南国の木の実のジュース。
店先に並ぶ多彩な料理を眺めては、その味を想像し、テオは生唾を呑み込んだ。
朝食すらまともに取れずに任務に就いたのだ。空になった胃袋が、すぐにでもと食糧を欲している。
「それなら」と言いかけて、テオは口を噤んだ。護衛代わりに荷馬車に残ったオルランドのことが、不意に脳裏を過ぎる。
ふたりで好きなものを食べて来いと言われはしたものの、隊長であるオルランドを差し置いて下っ端の自分が息抜きの食べ歩きなど、以ての外だ。
尊敬する隊長の顔を思い浮かべ、表情を引き締めると、テオはジルドに提案した。
「ジルドさん、せっかくですから――」
***
街道を囲んでいた背の高い草は街に近付くに連れまばらになり、外壁の側では芝生のように刈り揃えられていた。
街の外壁に沿って植えられた木々の木陰で、オルランドは草の上に腰を下ろした。離れた木陰に停め置いた荷馬車と馬の様子を窺いながら、膝の上で頬杖をつく。気が緩んだのと同時に腹が珍妙な音を鳴らし、空腹を訴えた。
テオとジルドを街に向かわせたのは良いものの、街の外に残る自分と荷馬車に残したマリアの昼食のことをすっかり忘れていた。残念な腹の虫が悲鳴をあげるまで、全く気付きもしなかったのだ。
オルランドが後ろ髪を掻きながら荷馬車へと目を向けると、ちょうどマリアが幌から顔を出すのが見えた。屈託なく微笑むマリアに小さく手を振って見せると、マリアはひらりと馬車から飛び降り、オルランドの元へ駆けて来た。
「きみも空腹だったりするのかな」
苦笑して呟けば、マリアは怪訝な表情で小首を傾げた。
手を触れなければ言葉が伝わらないと言うのもなかなか不便なものだ。
オルランドが街の外に残った理由は、前回の任務から休息無しに今回の任務に就かせてしまった全ての隊員に、僅かでも休息を取らせようと考えてのことだった。
だが、それとは別にもうひとつ理由があった。世間知らずのマリアのことだ。
自身の特殊なちからを隠そうともしない、無邪気で馬鹿正直な彼女を、街に連れて行くことに躊躇いがあった。
これまでのやり取りから、ある程度の事情は伝わっているはずとはいえ、万が一にでもうっかり街中で魔法を使われてしまえば任務どころではなくなってしまう。王都に召還され、彼女はたちまち軍法会議にかけられることになるだろう。
ただでさえ任務が山積みの毎日なのだ。それだけは避けておきたかった。
それに、オルランドの知る限り、マリアはこの国にとって害のある存在ではない。できることなら、このまま隊に同行させて、任務を終えたあとにでも、彼女の尋ね人に会わせてやりたかった。
真剣に考えを巡らせていたオルランドだったが、その思考を遮るように、空気を読まない腹が再び間抜けな音を出した。立ったままオルランドを見下ろしていたマリアは、一瞬目を丸くしたあと、腹を抱えて笑い出した。
「********?」
オルランドを指差してマリアが笑う。言葉はわからなくとも、何を言われているかは容易に想像できた。
きまりが悪くなり、頬を若干赤らめてオルランドが顔を背けると、マリアは穏やかに微笑んで、腰に提げた布袋から何かを取り出した。マリアがオルランドに差し出したのは、日保ちするよう乾燥させた獣の肉だった。
オルランドが呆然と瞬きを繰り返していると、マリアはもうひとつ干し肉を取り出し、一口齧ってみせた。乾燥して硬くなった肉を咀嚼しながら、食べろと言いたげにオルランドに干し肉を突き付ける。
もごもごと口を動かすマリアと差し出された干し肉を交互に見ているうちに、オルランドは思わず吹き出してしまった。
「あぁ、ありがとう。いただくよ」
目尻に涙を浮かべて、オルランドはマリアから干し肉を受け取った。
草の上に並んで腰を下ろして、ふたりはたいして美味くもない干し肉をもそもそと食べた。
***
「夕刻迄には間に合いそうだな」
最後のひとかけを口に放り込んで、オルランドは地図を確認しながら街道へ目を向けた。
先に干し肉を食べ終えたマリアが街道の脇に立ち、遠方を望んでいた。背の高い黄金色の草むらが風に吹かれて波を打ち、マリアの朱紅い髪が風に揺れる。
黄金色の世界に一筋の朱紅が混じる、そのコントラストが、オルランドには酷く幻想的に感じられた。
「ただいま戻りました!」
唐突に明るい声が響く。オルランドが振り返ると、出店の串料理を両手に持ったテオとジルドが、オルランドのいる場所に向かって歩いてくるところだった。
「隊長も空腹じゃないかと思って」
「せっかくですから、ご一緒にいかがですか」
口々にそう言って、ふたりはオルランドに串料理を差し出した。その行動が先程のマリアと重なり、オルランドは再び吹き出しそうになった。
すんでのところで笑いを堪え、和やかに微笑むと、オルランドはマリアを呼び戻し、テオとジルドが買ってきた串料理を四人で分け合って食べた。
珍しい料理をひとくち食べては大袈裟に感嘆の声をあげるテオに、マリアが次々に串料理を勧めていく。その様子がとても微笑ましく感じられた。
食事を終える頃になると、テオとマリアはすっかり意気投合しており、身振り手振りで意思の疎通を図れるようになっていた。
「……テオはすごいな」
「あれも一種の才能ですね」
ジルドと共にふたりの様子を眺めながら、オルランドは小さく溜め息を吐いた。
精神感応能力など使わずとも初対面の相手と心を通わせることができるテオに、オルランドは僅かばかり嫉妬していた。
常日頃から山積みになった任務のことで頭がいっぱいで、オルランドには他人に心を開く余裕などない。そんな彼のことを気難しい人物だと考える者は多く、真面目な仕事ぶりから人望は得られても、ひとりの人間として慕ってくれるものは少なかった。
はしゃぐふたりを眺めながら、オルランドはほんのひととき、感傷に浸っていた。
しばらくすると、街に出掛けていた他の班員がちらほらと姿を現しはじめた。
太陽がちょうど真上に位置するこの時間に発てば、夕刻前に充分な余裕を持ってエストフィーネに到着できることだろう。
出立の準備を促すために立ち上がり、部隊を見渡したオルランドは、街道を駆けるふたつの影を瞳で捉えて動きを止めた。
「あれは……」
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