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第三章

エピローグ

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「幸せな今世を、ありがとうございました」

 彼女はそう言って、ふわりとほほ笑んだ。

 たくさん笑った。
 たくさん家族ができた。
 たくさん愛をもらった。
 幸せな日々を生きた。


 時は巡り、彼女が旅立つ時が来た。

 痛み無く、苦しみなく、楽に。
 最後に彼女の目に映るのは、愛する人の赤い瞳。
 いつか彼女が望んでいた通りだ。

 幸せそうな顔をして、彼女は悪い魔法使いの魔法によって旅立った。


 そんな彼女の最後の言葉は、


「来世に、期待しています──」

 そして悪い魔法使いもまた、彼女の手にそっと触れると、静かに目を閉じた。
 

 END


☆あとがき☆
本編完結!!
皆様、ここまでお読みくださいましてありがとうございました!!
最後は本当の最後のお話で、好き嫌い分かれるかな、とも思ったのですが、セシリアの人生はここまでいってこそかな、と思ったので、短いですが書かせていただきました。

今が苦しいがゆえに来世を望んできたセシリアが、幸せな時を過ごし、幸せに来世へ旅立つ。
オズはその役目を果たすまで、生きて待っていたんですよね。

一旦完結となりますが、またちょくちょくオズとセシリアの婚約~結婚のお話を載せていきたいなと思っておりますので、また楽しく読んでいただけると嬉しいです♪

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