猫耳幼女の異世界騎士団暮らし

namihoshi

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世界違いの価値観は

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「うん…美味しい。
この世界にきて二度と食べれないと思っていた料理が食べれて割と本気で泣きそう。」


真顔+ガチトーンで言われたので結構本気で言ってるよ直人お兄ちゃん…。
日本人にとって白米とかが食べれないのは確かに致命傷レベルだけど。


「えへへ、美味しいならよかったぁ。」


どっちかと言うと感動のほうが強そうだけど。


「ほんとに美味しい…ミコ、ここにくる前はほんとになにしてたんだろうね。」


「あはは…そうだね。」


普通に女子高生してましたとは口が裂けてもいえない。


「ふむ…確かに美味しい。」


そう隣から声が聞こえた。


「だよねぇって、ん?」


直人お兄ちゃんが同意を示した後、動きが止まった。


ここで考えてみよう。
今私たちの座っている座席には、いつもいるクレアお姉ちゃんが変な気を利かせて隣にいないしみんなも仕事でポツポツいないので両隣は完全にいない。

でさっき隣から声が聞こえた。


あれ、おかしくない?


「…なにしてるのメイナお姉ちゃん!!?」


横を見ると、無表情のまま料理を食べてるメイナお姉ちゃんが座っていた。
いやほんとに何してるの?


チラッと直人お兄ちゃんの方を見る。


「いや俺もメイナさんがいるの聞いてないんだけど…。」


同じく王城から来た人も知らないって言って居るんだけど!?
なんで?


よく見るとメイナお姉ちゃんの手にはあのカメラが握られていた。


「…何が撮りたいものでもあったの?」


メイナお姉ちゃんは口にある食べ物をごくんと飲み込んだ後、ポツポツと話し始めた。


「…ウィリエル様が、」


…なんかその言葉にデジャヴを感じたが取り敢えず続きを促した。


「『妾は仕事で行けぬので、メイナはカメラを持って貴重なミコの料理とミコの写真を撮ってこい。これは非常に重要な任務じゃ。』…って。」


「…流石ウィリエル様だねぇ。
国宝を城外へ持ち出す許可を与える理由が狂ってる。」


直人お兄ちゃんはもはや遠い目をしながら呆れている。


「いやなんかもう…それでいいのか最高権力者!」


メイナお姉ちゃんはあっという間に食べ終わるとゴトンと席を立つ。


「美味しかった。
あとは邪魔しないから…若い2人で楽しんで。」


「メイナお姉ちゃん!?」


最後にすごいこと言わなかった!?
それ絶対カップルに言うセリフだよ?


「…。」


直人お兄ちゃんは少し困ったように微笑んでいる。


「どうしたの?」



「いや、俺の国じゃさ、未成年に手を出すのは完全に犯罪だからその…うん。
あ、別にミコに手を出すとかじゃないんだけどさ!」


あー…前の世界だと普通に通報ものになるかもだから怖いのか。
直人お兄ちゃん、若く見られるけど普通に20歳超えてるし。
直人お兄ちゃんは絶対にそういう事しないし私の事をそういう風に見ている訳でもないけど、前の世界では世間がどう見るか分かったものじゃないし。
実際にそういう犯罪もあるから仕方ないんだけどね。


「…直人お兄ちゃん。
私は直人お兄ちゃんのこと親戚にいる話しかけやすいお兄ちゃんみたいで好きだよ。」


私のなんとも言えない微妙なフォローに直人お兄ちゃんは苦笑いをした。
何となく私の意図は伝わったみたい。


「あはは、うん、ありがとう。」


どうか少しでも直人お兄ちゃんが私と話すことを気負いませんように。
私はそう思いながら味噌汁を飲み干した。
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