猫耳幼女の異世界騎士団暮らし

namihoshi

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女神像と男の像

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さて、直人お兄ちゃんが騎士寮から帰って数日で分かったことがある。
まあ女神像の話についてだけだけど。


あれから色んな人にそこはかとなく聞いてみたのだ。
要約すると『王座の後ろの像って何?』と。


返答はそれぞれ違ったけれど…男の神だと言うことは共通していた。

もうその答えを聞いてますます何が真実で何が嘘なのか分からなくなってきたが、私なりに頑張って解釈をしたことをまとめてみる。


一つは私が洗脳か何かを受けた線。

根拠としては私だけしか女神像が砕け散った記憶がないからだ。
少なくとも確認した限りの騎士と直人お兄ちゃんがダメだったのだ。
他の人が女神像の記憶を持っている確率は正直薄いと思う。

本当は女神像なんて最初からなくて私はあると思い込まされているだけなのかもしれないって話だ。


…正直誰かがそれをやってメリットがあるのかって話だけどね。
ただ可能性としてはゼロではない。


…もう一つは本体の女神様の方…心優ちゃんに何かあったって線。

なんとなく心優ちゃんは神様な気がする。
あの時用意された空間を作る魔法って五大属性ではないし。
あれはどちらかというと勇者が使う特殊な魔法に近い気がする。
それに精霊がわざわざ心優ちゃんの元まで私を連れて行ったんだからね。

…ただそうなると、ね。
心優ちゃんは…、とりあえずこの世界の神様でなくなったことは確実だろうなぁ。

せめて命だけでも無事であってくれと願うことくらいしか今の私にはできない…歯痒いなあほんとに。



あと少し話は変わるが、直人お兄ちゃんが帰ってからハルはだいぶ元気になった。
たまたまそこのタイミングで元気になっただけで直人お兄ちゃん本人はハルの元気度に関係していない、はず…多分。
 
だからこそ、ハルに何度も聞いている。

『心優ちゃんはどこだ』って。


それでもハルは首を横に振るばかりだった。
まるで、もう会えないとでも言っているような表情で。


これは…難しいなぁ…もう一回整理かなぁ…


そんなことを考えているわたしには知らなかった。
知らぬ間に大きな問題が迫りゆくことに。

『魔王討伐は…』
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