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1章
日常
しおりを挟む「はい、申し訳ありません。その件はこちらで対処しますので…。はい、恐れ入ります。それでは失礼します。」
はぁ、なんで悪くないのに謝んなきゃならねぇんだよ。こんなこと60、70歳まで続けんのかよ。やってらんなすぎだろ。
『亜三島、どうした?わからないことでもあれば何でも聞いていいからな。』
「ありがとうございます!先輩居なかったら自分100%やめてますよ、この仕事。」
この人は俺のことかわいがってくれる藤堂先輩。先輩は仕事はもちろん、プライベートも充実している。いつもニコニコ奥さんと子供の話をするんだ。
俺もいつかそんな家庭築きたいって思う。
その前に彼女の一つや二つ見つけなきゃなんだけどな笑。
『亜三島、今日ひまか?付き合いでキャバクラ行くんだが俺には奥さんいるだろ?お前ならしっかり俺の潔白を証明出来るからさ。』
「あー。本当に申し訳ないっす。今日妹の誕生日で…。まだプレゼントも買ってないもんですから。」
『そっか。なら仕方ないなぁ。まぁ、あいつも何もないって信じてくれるだろ。わかった。ありがとうな。』
本当は行ってあげたかったんだけどね。
と言うよりは行くべきだったんだ。
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