はい!こちら、最強異世界人と最強ゲーマーしかいない学園です!(仮)

桜苗

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魔王を倒した勇者、小斗学園に入学する

魔王を倒したあとに…(前編)

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???「弱点が開きました!」

???「ナイスだ!セリニ!」

???「一気に叩くぞ!!」
と一気に向かうイリゼ勇者一同。狙いはもちろん、魔王。
最初は苦戦を強いられた一同はイリゼの即興作戦でその苦戦の場を切り離すことが出来た。戦士ファイター エルデの攻撃と召喚士サモナー ブレイズが召喚したサラマンダー、そして錬金術師アルケミスト セリニのやばすぎる回復薬で勇者一同はどんどん前線に向かった。そして、
イリゼ「行くぞ、お前ら」

エルデ、ブレイズ「「おう!」」

セリニ「はい!」
俺とエルデは突っ走り、援護のブレイズとセリニは召喚と魔法を掛ける。だんだんと弱まる魔王。最後の必殺を見せようとしたが
エルデ「させねぇよ!」
とエルデが飛び上がり、魔法を放つ手を斧で切る。魔王はひどく悲鳴を上げたところで勇者ヒーロー イリゼが静かに飛び上がる。
そして、魔王は額に剣を突き刺す瞬間、魔王は察知したのか手で振り払おうとした。が、イリゼはそれを避けるどころかその振り払う手を突き刺した。そして、イリゼは魔王の弱点である額にある黒の宝石をまた突き刺す瞬間、彼はこう言った。
イリゼ「これで……終わりにする」
と額を突き刺した。


●●●


エルデ、ブレイズ「「かんぱーい!!」」

セリニ「か……乾杯!」
と酒場で魔王優勝の杯を交わすエルデとブレイズとセリニ。そして、エルデとブレイズは息が合うかのようにほぼ同時に
エルデ「んっ……ん……うう……ぷはぁ!最高だぜ!」

ブレイズ「ほんとだよー!もう、」
と酔ったのか二人は少し顔を赤らめて樽ジョッキを鳴らす。
ここはどこでも賑わう酒場。ここでは毎日がお祭りのためいつでもどこでも賑わうが、今回はイリゼらが魔王を討伐したということでいつもより何倍も盛り上がって賑わっている。
エルデ「そしてセリニ、ありがとよ!お前のおかげで助かったぜ!」

セリニ「いえ……僕はただ、回復薬や解毒薬を作っただけです」

と何故か二人よりは乗り気ではないセリニ。するとセリニが俯いていることを見てたエルデが大きな声で
エルデ「なーに、「俺はただの約立たずでーす」の顔をしてんだよー。お前は十分に役立ってるぞー。なぁ?」

ブレイズ「その通りだ。それにセリニが作った回復薬や解毒薬の効果が異常なんだよ」

エルデ「うんうん」
そう、ブレイズの言う通り、セリニが作った薬は異常である。なぜなら
ブレイズ「とある村で全身毒が回っている女の子をセリニの薬で一気に回復したし。腕を無くしたジジイの腕を復活させたり」

エルデ「それと、ブレイズがお腹に穴が開いていたのにも関わらず、お前の治癒であっという間に治したんだぞ?正直、あれはひえひえしたぜ」

セリニ「で、でも、あの黒い人は救えなかったし…」

ブレイズ、エルデ「「それは光魔法が弱い怪人だからだ(よ)」」
とセリニの救えなかった言葉にブレイズとエルデはつっこむ。と、完全酔いモードのエルデが続ける。
エルデ「とにかく、お前の錬金術は異常だってことだ。それと可愛い」

セリニ「あ、あの……ぼ、僕……男ですよ」

エルデ「んなことは知ってるさ。俺は有能・エッチ・可愛いの三条件があるから俺はお前を認めてる」
とエルデの三条件にセリニはええ……と引く。「それに……」とエルデはセリニの隣に座ってはセリニの肩を組みまた話を続ける。
エルデ「こんな有能すぎる錬金術師を捨てるなんてさん可愛そ~…なんーて、いだっ!」

ブレイズ「そのパーティーの件は忘れろ。あれでも事情はあるんだよ」

エルデ「んでも、そいらも俺達と同じ勇者パーティーなんだろう~?こんなかわい子ちゃんを捨てるって可哀想とは…だぁ!」
とブレイズがエルデにまた一発げんこつすると席に戻り、セリニにこう言った。
ブレイズ「そういえば、イリゼもセリニの錬金術はとてもすごいって言ってたぞ。」

セリニ「え、本当にですか!?」

ブレイズ「ああ、セリニが作る薬はすごいって褒めていたよ。それにセリニはもう少し、自信を持った方がいいぞってアドバイスも、もらってるよ」

セリニ「あ、はい……ど、努力します…」
とセリニはチビっとジュースを飲むと例のがいないことに気付いた。
セリニ「あれ?そういえば、イリゼさんは?」

エルデ、ブレイズ「「ん?」」
とエルデとブレイズは周りを見渡す。そう魔王を倒した張本人の勇者 イリゼがいないことに気付いた。
エルデ「……え?あれ、いつの間に。まさかあいつ、王様に夜食でも誘われたのか?」

ブレイズ「いいや。そんなはずはないな」
と酔いが覚めたかのようにブレイズははぁ…とため息をつき後ろにあった窓をバン!と強い音を出した。そこにはなんと体育座りをして幸悦とした表情で湯気が立っているじゃがバターを食べているイリゼがいた。ひっ!とイリゼは声を上げて恐る恐るを上を見上げるとそこには酔いが覚めて顔半分が影で黒くなってるブレイズがこちらを見ていた。
イリゼ「あ゛……あ゛ぁ゛……」

ブレイズ「ほらやっぱりな……」

セリニ「本当にいる…」
とセリニがブレイズの横で顔を覗かせていた。
ブレイズ「何してんだ」

イリゼ「あ、えっと………夜ご飯を食べてて……」

ブレイズ「そこじゃなくてもいいだろ」

イリゼ「そ、そうですよね……す、すいません…」

ブレイズ「いや、謝んなくてもいいよ……とにかくこっち来い」

イリゼ「はい……」
弱い声でイリゼが近道せずにブレイズらがいる酒場に向かって遠回りをしながら向かった。向かうイリゼの背中はなんと言っても幸悦した表情してたとは思えない弱々しい背中だった。
セリニ「あの……いいですか?」

ブレイズ「ん?ああ…セリニはあんまりイリゼと話してなかったよな」

セリニ「はい。私のトラウマの件もありますが、なんと言うか話しかけにくいな~。話してみようかなっと思っていたら、何故か睨んでくるし……」

ブレイズ「イリゼはこう見えて目が少し悪くてさ、遠くを見ると睨むような顔をするからな。世はタイミングが悪いってことだ。それに……」

セリニ「……?」

ブレイズ「イリゼ。ああ見えて、話しかけんじゃなくて、話しかけんだ。つまり、あのイリゼバカは    コミュ障だ」

セリニ「え……ええ!?」
とセリニは目を見開いて驚いた。イリゼの秘密をあんまり触れなかったセリニにとってはすごく初耳である。そう、イリゼはコミュ障で根暗でネガティブな考えを持ってしまう大陰キャである。
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