ファンタジーの世界より日本に転生しました

鯖味噌缶

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第一章 第一節

日本という処。そして自分という少年?

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レナは、テーブルでシリアルフードを食べている。

女性
「食べたらサッサと学校行くんだよ。全くもう…。朝からボーっとして。」

この女性は、自分である少年の母の様です。
レナの頭の中には知る筈の無い事が次々と思い浮かんでくる。
レナは思う。きっとこの少年の記憶だわ。この少年は、とても優しく、しかしながら大人しく、とても賢い子な様です。勉強が大好きで、本を良く読む習慣があり、レナの頭の中には、それ等の沢山の知識や物語が溢れ、何とも言えない感覚に捕らわれていました。
しかしながら、この少年は昨晩お風呂場で風邪薬を二箱分も飲み、その眠気を利用して溺死自殺を図った様です。
その理由にレナは強く哀しく想うのでした。
この少年の驚く程な知識量に、クラスメイトだけで無く、クラスの担任にまで疎まれて、陰湿なイジメに遭っていた様です。
色々な事、この少年が物心付いた頃から溺死までの事が、正に走馬燈の様に頭の中を駆け巡って行くのでした。
お蔭でこの少年としての自分の立場や名前、色々な事柄が短い時間で理解をする事が出来ました。

レナ
「それじゃあ、学校行って来るね」


「行っといで。車には気を付けるんだよ。タカシ。」

タカシ(レナ)
「うん」


レナ、否今はもうタカシである少年は、学校へと向かうも足取りは重かった。それもそうだろう、何せ学校には陰湿なイジメが待って居るのだから。


朝のホームルームの時間が始まる。

元気の良い少女
「起立。礼。おはようございます。着席。」

クラスの担任
「はい。おはようございます。」
「先ずは、昨日渡した宿題のプリントを机の上に出して下さい。皆さんで答え合わせをしましょう。」

タカシは思う。やはりな。そんな物は自分には渡されていない。昨日のタカシの記憶には、自分だけが図書室の辞書を取ってくるように言われてその通りに従った時間があった。その時、嫌な予感が働いたのだ。あの時だな。

クラスの担任
「あれっ?一人だけ机の上に出していない子が居ますね。」
「貴方、プリントは?」

タカシ
「…忘れてしまいました」

クラスの担任
「仕方が無いですね」
「居ても意味無いので、廊下でバケツに水を入れて立っていて下さい」

タカシ
「はい」

タカシは言われた通りにするのでした。
何故かと云うと、タカシの頭脳では小学校の授業など受けても退屈なだけなのです。それよりも、気を計らって上手いこと逃げ出す事を考えていました。

案の定、廊下には誰も居ません。バカ共は放っといて、この少年の見える眼でこの世界を探険と行こうではないか。
タカシの心の中はワクワクが抑えられなくなっていました。


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