ファンタジーの世界より日本に転生しました

鯖味噌缶

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第三章 第四節

神聖魔眼のマリア

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西洋風の小庭に置かれたテーブルの椅子に三人が座って程無く、カートの様な物に乗せて、大皿のクッキーと如何にも紅茶の入ったであろうポットと、カップとソーサーのセットをマリアは運んで来ました。

マリア
「お待たせしました。はい、どうぞ。」

大皿のクッキーを見て、スズは思わず声が出る。

「わぁ、可愛い~。何の形ですか?星?」

マリアは微笑みながら
「雪の結晶をイメージして作ってみました」

スズは感心した様に
「雪の結晶かぁ。器用なんですね。マリアさん。」

マリアは優しく応える
「あなたにだって、作れるわよ」

スズ
「私なんかじゃ無理よ。お菓子なんて作った事ないもの。」

タカシは以外にもこう続ける
「マリアさんが作れるってんだから、作れるよ。クッキーなら難しく無さそうだし、マリアさんから教われば一発で成功するさ。」

シゲノブも続いて
「だな。マリアさんが言うなら間違いないな。」

スズは頬を膨らませて
「結局マリアさんなんだ」

二人
「ならどう言えば良かったんだ」

スズ
「又、ハモった」

その遣り取りの横でマリアは紅茶をカップに注ぎ終えていた。

マリア
「はい、どうぞ。召し上がって下さいな。」

三人
「はぁい。頂きます。」

そんな遣り取りが暫く続いて、一休みが一段落した後の事。
マリアは徐に切り出す。

「で、相談って何かしら」

スズ
「そうそう。相談って何よ。」

シゲノブは溜息を一つつくと、真面目な顔をして
「スズ。悪いけど本気の相談なんだ。席を外してくれないかな。」

スズはあっさりと
「良いわよ。けど、アンタ達エロい相談とかするんじゃないわよ。」

二人
「しねーよ」

スズ
「又ハモった」

そう言うと立ち上がり、頭を下げて
「ご馳走さまでした。マリアさん、又来ても良いですか?」

マリアはニコッとして
「又、いらして頂戴ね。スズさんが来て楽しかったわ。」

スズ
「そうですか。では、又来ます。本当に今日はありがとうございました。」

そう言うと、ルンルンウキウキな感じで去って行くスズ。そんな様子を見てマリアは二人に問う。

「私が来る間に何かあったかしら?」

二人は項垂れて
「連絡先の交換をされられました」

マリアはニコッとして
「あら、仲の良いこと」

スズが素直に立ち去ったのは充分満足したからなのでした。その傍らで、二人はガックリしていた様ですが。

此処からが本題とばかりにマリアは切り出す。

「処でタカシさん、私に何か話さなければならない事はありませんか?」
「例えば其の魔眼についてとか」

二人は思う。やっぱりマリアさんの神聖魔眼の前では何も隠せないなと。そして、正に此のマリアの神聖魔眼のチカラに頼る為、二人はマリアに会いに来たのでした。
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