ファンタジーの世界より日本に転生しました

鯖味噌缶

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第四章 第二節

訪問客

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タカシはシゲノブとも別れ自宅へと辿り着く。
ドアを開けると、玄関に見知らぬ靴が有る。タカシは、誰だろうかな?男物の大人の革靴かぁ?兄貴の友達かな?
等色々考えながら居間へと行くと…

男性
「よう。タカシ、元気にしてたか?」

タカシ
「ケンジさん。ケンジさんじゃないですかぁ。久しぶりですね。師匠の葬儀依頼ですか。」

ケンジ
「だな。それでだな、急で悪いんだが俺と一緒に北海道まで来てくれないか?」

タカシ
「師匠の道場にですか?」

ケンジ
「そうだ。そこで、ナオヤと共に修行してもらう。」

タカシ
「ナオヤさんとですか。久しぶりだなぁ。元気にしてるかな?」

ケンジ
「彼奴も元気にしてるよ。兄弟子として、しっかり扱いてやるとよ。張り切っていたぞ。ははは。」

タカシ
「えぇ…」

タカシの兄
「学校は臨時休校だろ。良かったじゃん、タイミングバッチリだな。」

タカシ
「でも、扱きはちょっとね…」
「それにしても急ですね」

ケンジ
「此方としてはそうでも無いんだ。前々からこの位の時期にと考えてたんだ。」

タカシ
「そうでしたか?」

ケンジ
「今回は二人には、師匠の奥義『青い閃光』を会得してもらう。」

タカシ
「イキナリ奥義ですか?早すぎません?」

ケンジ
「何言ってんだ、師匠が奥義を編み出したのは、今のお前よりも幼い頃だぞ。早すぎることなんて無い。」

タカシ
「マジですか?一体何歳で編み出したんですか?」

ケンジ
「其れは謎だが、五歳の頃には完全に使いこなしていたらしいぞ」

タカシとタカシの兄
「え!」

二人は驚いて、正に空いた口が塞がらない状態になる。

ケンジ
「明日、一緒に此処を発つからな。今夜のうちに用意しとけ。」

タカシ
「…あっ、はい」

タカシはまだ呆気に取られている。タカシの兄は、まぁあの人ですからねぇ。みたいな感じで直ぐ様切り替え、コーヒーを啜っている。

タカシは、自分の部屋へと急ぐと、慌てて出発の準備を始める。

レナ
「修行って、どんな事するんだろうねぇ。ワクワクするねぇ。」

タカシ
「修行でワクワクとか、意味わからん」

レナ
「でもでも、楽しそうじゃない?」

タカシ
「それよりも、シゲノブへ連絡しとかないとだな」

レナ
「そうね。善は急げ。」

タカシ
「わからん」

タカシはシゲノブへメールして、都合の良い時間を尋ねた。するとすぐ様、電話が掛かって来た。

電話口のシゲノブ
「どうした?」

タカシ
「急だが、北海道へ行く事になった」

シゲノブ
「いつ?」

タカシ
「明日なんだな、コレが。急で悪いな。俺も今帰ったら、急に付いて来いと言われてな。参ったよ。ホント。」

シゲノブ
「まぁ、気を付けて行って来い。お土産は気の利いた、イケてるやつで頼むな。」 

タカシ
「何だよそれ?気の利いたイケてるやつで?ははは…」

シゲノブ
「ははは。お前なら何処行っても大丈夫。心配してないよ。」

タカシ
「ありがとよ。じゃあな。」

シゲノブ
「あぁ」

電話を切ると、一呼吸。

タカシ
「良し、やるぞ」

明日への準備を進め始める。
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