アスモデウスの眼 The Sexth Sense

月胜 冬

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クリぼっちは免れた

まるでカップル

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大した額ではないが、少しずつ貯めてきたバイト代でクリスマス・プレゼントをセナに買おうと思っていた。

ヨウコに搾取されてなければ、この3倍はあっただろう…。

…こんな日が来るとは。

それでも俺はひとりで感慨に耽っていた。

「よぉ…シコリーニョ馳目。お前クリスマスはセナとセックスか?」

相変わらずこいつは節操がない。

「ちげーよ。馬鹿。」

こいつに余計なことをいう事は無い。

「お前だって、2組の手塚とこの間一緒に帰ってたらしいじゃん。どー言う事だよ?」

「あははは…バレちゃった?実はな…。」

俺はフナキの頭上をチェックした。

「お前…キスしたのか?」

「まぁな。してくれって言われちゃってさぁ」

…カッコつけやがって。頼み込んでキスして貰った癖に。

「はいはい…そういうことにしといてやるよ。」

俺はスマホでプレゼントを検索していた。

「おっ。プレゼントか?」

「うん。何が良いか分からなくってさ。」

何か身に着けられるものが良いなと思いつついまだに悩んでいた。

「お前のねーちゃんに聞いてみれば良いじゃん。」

…それが出来れば良いんだが。

指輪じゃ学校じゃ付けられないし、
ピアスも駄目だ。
好きな本や、CD、何度も同じのを借りて見ている怖いDVDなど。

俺は家に帰ってダメもとでヨウコに自分がクリスマスに欲しいものを聞いてみた。

「BL本とか、ゲームとか…。」

…ごめん…聞いた俺が悪かった。


――― クリスマス。

カップルで過ごす人生初のクリスマスを迎えた。多分親は何も言わないだろうけど泊まりはどうだろうか。朝から落ち着かなかった。

「佑は、どうするの?夕飯は居るの?」

待ち合わせには少し早い。

「要らない…。」

セナはご飯を作ってくれるらしい。俺はカレーをリクエスト。正直セナが作ってくれるのなら何でも良い。

「何時に帰ってくるの」

セナが姉ちゃんと母ちゃんと同じ生き物だってのが想像つかない。

「多分帰らないと…思う」

…さよなら俺のドーテー。

期待をしない様にしてるのに、考えるとやっぱり膨らんでしまう欲棒。

「そう」

母ちゃんはそれ以上は何も聞かなかった。

途中で小さなケーキを買い、セナの家へと向かう途中、ちらほらと降っていた雪が,数メートル先すら見えない程の本降りとなった。

――― ピンポーン。

「いらっしゃい。寒かったでしょう?」

セナがすぐに出てきた。

「大丈夫だよ。はいこれ。雪が降って来たよ。」

小さいがホールケーキだ。

「わぁ♪ありがとう。さぁ入って」

ほわっとした温かさと、カレーの良い香りがした。

「待ててくれたら俺も作るのを手伝ったのに。」

「ううん。佑くんゆっくり過ごしたかったから。」

…ごくり。

「そ…そっか。」

…あれ…。

俺は二階へと続く階段をのぼりながら、何気なくセナの頭上をみた。映像はとても鮮明に見えた。

…あ。

セナは毛布の中でごそごそしている。

(佑くん…大好き…ぁ…ぁっ)

その可愛らしい喘ぎ声に、俺の息子はガンガン膨張した。

「今日もDVDを借りて来たんだよ♪」

セナに声を掛けられて慌てて俺は我に返った。

部屋に案内されると、相変わらず女の子のいい匂いだったので、俺は深呼吸をした。

「カレーの匂いでしょう?お腹空いた?」

セナは笑った。

…カレーという事にしておこう。

「あ…ううん。まだ大丈夫。」

俺は不思議と余り緊張しなかった。

「セナはいつも家に一人じゃ寂しいだろ?母ちゃんが、夕飯ならいつでも家に食べにおいでって言ってたぞ。」

ヨウコとはメールのやり取りを時々していると話してたな。

「うん。今日はよろしくねっておばさんからメールが来たよ」

セナは、俺にメールを見せた。

「母ちゃん?なんでセナが母ちゃんとメールしてるの?」

…母ちゃん一言もそんなこと言って無かったぞ?

「この間遊びに行ったときに、教えて貰ったの♪」

「何で教えて貰うんだよ…。」

…BBA一体何を考えてやがる。

「駄目だった?なんかお土産持たせたからって言ってたんだけど、ケーキのことよね。ありがとう♪」

…ケーキのことなんて話してねーぞ?

俺はハッとして慌てて自分の鞄を漁った。

!!!

「どうしたの?」

セナが覗き込んだので慌てて携帯を取り出した。

「あ…今携帯が鳴ったような気がしたから…」

…あのBBA。

徳用コンドームが入ってやがった。

(健闘を祈る…母ちゃんより)

黒のマジックで、応援メッセージまで書いてたった。勝手に人の鞄を漁りやがって。

俺たちは1時間程ゲームをして、夕飯を食べることにした。チキン・カレーとサラダ。

「あんまり上手じゃないけど…。」

ふたりで食べるご飯は何でも美味かった。いやセナの作ったカレーは美味かった。俺は2杯おかわりをした。

「そんなに食べたらお腹パンクしちゃうよ」

セナはころころと笑った。

「家でもこれぐらいは普通だよ。でも…寝る前にはまた腹が減るんだ。」

「じゃぁ、夜食もカレーにしよう♪」

エプロン姿のセナはとても可愛かった。シンプルなギャルソン・エプロンだが、淡い花柄で女の子らしい印象のものだった。

「セナはエプロン姿も良く似合うな。」

「ほんと?ありがとう」

食後はふたりでお皿を洗い片付けた。

「もうちょっとしてからケーキを食べようね♪」

俺が綺麗に拭いた皿を棚にしまいながらセナは笑った。

「それまで、DVD観よう♪今日は特別なの借りて来た。」

…ラブロマンス的な何か…だな。

「はい♪今日はこれ!」

セナが嬉しそうに出したのはドーン・オブ・ザ・デッ●。タイトルは確かにそう書いてあった。

「クリスマスにゾンビ映画ですか?セナさん。」

俺は思わず笑ってしまった。セナらしいと言えばそうなのだか…。

「あれ?駄目だった?」

「いや…別に良いけど」

怖い場面でセナがしがみ付いて来るのは何時もの事で、その度に俺は笑った。

…もしかしたら、セナも俺にくっつきたいのか?

最近は、そんな事をふと思う様になった。ぴったりと寄り添いベッドに寄りかかりながら、毛布を掛けて暫く見ていた。

お腹がいっぱいになり、俺はいつの間にか寝てしまっていたらしい。


「佑くん…映画終わったよ」

俺は慌てて起きた。セナを見ると髪が濡れていた。

「あれ?」

「うん…映画終わってから先にお風呂入って来ちゃった。だって佑くん良く寝てたから。佑くんもお風呂どうぞ」

時間を見ると、まだ20時前だった。

「ああ…。」

俺はタオルを受け取ると、ボーっとした頭で風呂に入った。

…ヤバい…本気で寝てたらしい。そう言えば昨日はあんまり眠れてなかったからな。

風呂からあがると、セナはケーキの準備をしていた。

「どうする?夜食のカレーを食べてからにする?」

セナが笑った。

「ううん。ケーキを食べたい」

良かったと言ってケーキを切ってふたりで食べた。

「あ…これ。クリスマスプレゼント」

俺は小さな包み紙を渡す。

「これは、わたしから♪」

プレゼント交換だ。

「佑くんから開けて見て♪」

ガサガサと包みを開けると、マフラーと手袋だった。

まだまだ寒い日が続くし、丁度良かった。

「ありがとう」

俺はセナの前で早速付けてみた。

「うん。丁度良さそうで良かった。いつも私の事を家まで送ってくれるでしょう?」

俺はセナの心遣いがとても嬉しかった。

「大事にするよ」

セナもプレゼントを開けた。

「わ~♪綺麗」

セナの誕生石の小さなアクアマリンがついたネックレス。とても嬉しそうだった。

「でも…貰って良いのかな…こんな高そうなもの」

確かにかなり頑張ったけれど、それでもセナに付けて欲しい。

「うん。後ろ向いて」

俺はセナにネックレスを付けた。

「これなら制服の下に付けてても判らないだろ?」

セナは、すぐに鏡の前に行ってチェックしていた。

「うん♪大切にするね。ありがとう♪」

そういってセナは俺に抱きついてきた。

…わわっ。

セナはとても自然に俺の膝の上に向かい合わせに座る。

「とっても嬉しい」

この無防備な感じが堪らなく良い…けど、正直それも辛い。

「ねぇ。明日の朝も残ったケーキ食べようね」

セナは思い出したように、俺の膝から立ち上がり、ケーキを片付け始めた。


「佑くん。ここ片付けておくから、大丈夫」

何も言わないけれど、どちらとも無く寝る準備を始める。


「うん」

セナの部屋に戻ると、テーブルが綺麗に片付けられていた。俺は持ってきたそれの隠し場所を探した。

「お待たせ♪じゃぁ。今度はこの映画を観よう。

…えっ。

セナはジュリエットからの●紙というラブロマンスを薄暗い部屋の中で観始めた。映画の内容なんて全く入ってこなかった。無防備に寄り掛かって来たセナの胸元がちらりと見えた。

セナの首筋にそっとキスをした。シャンプーの香りが俺を酔わせ始めた。

「セナ…好きだ」

俺はセナを抱き寄せたが、抵抗もせずにじっとしていた。パジャマの裾からゆっくりと手を入れた。ブラの上からただそっと手を置いて感触を長い間確かめていた。セナの心臓がドキドキしているのが、判った。

「セナ…心臓がドキドキしてる。」

「うん…緊張してるの」

セナは再び向かい合わせに俺の膝の上に座り、俺の首に手を回しそっと俺に唇を重ねて来た。俺はゆっくりと背中に手を回し、ブラのホックを探したが手間取ってしまった。

「ごめん。俺も緊張してる。」

「寒い?」

暗闇の中でも目が慣れてきて、セナの顔が見えて来た。雪あかりだったからかもしれない。

「ううん。くすぐったいの」

胸の先端を俺は口に含んた。

「あっ…。」

セナが小さな声をあげた。

「痛かった?」

セナは静かに首を振った。それは、俺の舌の上で少しづつ硬くなっていった。

ウエストから下腹部に手を伸ばした。下着の中にゆっくりと手を忍ばせていくと、柔らかな綿毛が触れた。指をそのまま滑らせると、割れ目にたどり着いた。手のひら全体でそっとセナの茂みに触れると、セナの身体に力が入った。

「ちょっと怖い」

俺はセナの下着から手をそっと抜くと、セナを強く抱きしめた。

そうしていないと、興奮しすぎてしまう気がした。

「ゴメン…。嫌だったらやめる」

「ううん。違うの…佑くんとしたい…の」

セナは俺にキスをしてきた。思わず俺はセナの腰から再び手を入れて、パジャマと下着をずらすと、セナが少し腰を上げた。

膝まで下すと、セナが自分で脱いだので、俺はその間に自分のズボンと下着を脱いだ。

「裸になっちゃった…。」

ふたりとも布団の中だったが、セナは恥ずかしそうに言った。

「佑くんの触っても良い?」

セナが聞いた。

「セナのも…触りたい。

お互いの下腹部に優しく触れあった。俺の指はさっきよりも奥の湿った場所へと入っていった。

「…とっても硬い」

俺の息子ははちきれんばかりになっていた。

「セナも…濡れてる。」

指で入り口を探し、その温かな場所に指をゆっくりと入れていく。

「あ…。」

セナが小さな声で声をあげた。そこは柔らかくて温かくて吸い付くようだった。

「痛かったら…言って。」

俺は、下半身が堅くしまり痛いほどだった。

「うん」

…くちゅっ。

いやらしい音がするとセナが恥ずかしがった。指をゆっくりと出し入れするとセナが俺にしがみつき、キスをしてきた。そこは徐々に潤いを増して、指を2本、3本と増やした。

「あっ…あっ…なんか…変」

セナが小さな声で囁いた。俺が心配そうな顔をすると、痛くないから大丈夫と潤んだ眼で言った。セナの皮膚は、鳥肌が立っていた。

「セナ…いい?」

セナは静かに頷いた。

枕元のコンドームを手に取った。何度も家で練習してきたはずなのに、緊張してつけるのに時間が掛かってしまった。セナの足の間にゆっくりと割って入った。

「痛かったら言って…。」

…うん。

指で入り口を探し、そこに息子を宛がった。先端にセナの温かさを感じた。

…くぷっ。

下腹部に力を入れ、ゆっくりと挿し込んでいく。思っていた以上の抵抗感があった。

「あ…。」

俺も思わず声が出た。ゆっくりと進んでいくと、セナの身体に力が入った。俺は締め付けられて息子が軋むのが判った。

…やばい…気持が良すぎる。

「ちょっと…痛い」

慌てて体を離そうとすると、セナは小さな声で言った。

…続けて欲しいの。ゆっくりなら大丈夫だから。

時間を掛けて進んで行く。俺は先端から包まれていく感触に動かしたい衝動に駆られ顔をゆがめた。

「大丈夫?」

セナが俺の顔に触れて静かに聞いた。

「うん…気持が良くて…動かしたい…。」

「いいよ…動かして…。」

半分程のところで、ゆっくりと前後に動かした。

「ああ…。」

俺は少しづつ深く挿し込んでいく。その度にセナが顔をしかめたが、俺を見つめながら微笑んだ。

「続けて…。」

奥に行くほど、壁が入り口よりも硬いような気がした。先端はまるで狭いところを押し広げていく感覚と竿の部分は包まれるような柔らかで温かな感触だった。

「奥…まで。入れて見て…大丈夫だと思う…から」

俺はゆっくりと、セナの腰を抱え込み前のめりに体を倒していった。

「あぁ…。」

根元までしっかりと入った。

全てが包まれて、温かくて、ぬめぬめと吸い付いてくるような今まで経験したことの無い気持ちよさだった。

下半身が波打つように動いてしまう。その度にセナは顔をしかめた。

「良いの…続けて…欲しい」

セナはその度に俺にキスをして、しっかりと俺にしがみ付いた。

何度か深くゆっくりつくと、再び動かしたい衝動に駆られた。徐々に大きく動くと、ドクドクとした感覚が走り始めた。

「セナ…ゴメン。もういきそう…うぅあぁ」

頭が真っ白になる程の高まり。そしてどんなに抑えようとしても理性ではどうしようも出来なかった。

「うん…。良いよ」

セナの絡んでいた足に力が入り、俺の腰を引き寄せるように
して絡みついた。

「セナ…セナ…ぅう…。」

俺は譫言の様にセナの名前を呼び、喘いでいたと思う。

「佑くん…大好きよ」

俺はセナに見守られながら、快感の解放した。

「ゴメン…。」

ゆっくりとセナから離れコンドームを外し、隣に寝ころび、きつく抱きしめた。

「セナ…好きだ」

「うん。私も…大好き」

ふたりともパジャマを着て抱き合って朝まで過ごした。

目が覚めると、セナは隣に居なかった。キッチンへ降りていくと、セナがカレーを温めていた。俺はセナを後ろからそっと抱きしめた。

「セナ…おはよう」

セナは俺の手に優しく頬をつけた。

「まだ寝てて良いのに。ご飯もうちょっとで炊けるから。朝ごはん食べるでしょう?」

少し寝癖のついたセナは振り返り、俺に抱きついた。

「うん…でも…もう一度セナが食べたい」

セナは恥ずかしそうに笑った。

「駄目?」

「…いいよ」

俺がセナを抱き上げると、慌ててカレーの火を止めた。

そのまま2階のセナの部屋までふたりで戻り、布団に潜り込んだ。

「朝だと見えちゃう…から余計恥ずかしいかも」

「大丈夫…見ないようにするから」

…と言うのは嘘だ。本当は目に焼き付けたいぐらいだ。

ボタンを外し始めた俺にセナは優しくキスをした。
ブラは付けておらず、白い胸が露わになった。

「セナ…綺麗だ」

昨日は暗くて良く見えなかったが、形の良い胸に、濃いサーモンピンクの先端が既に尖っていた。

指の腹で触れると、くすぐったいとセナが笑った。
胸を優しく揉みながら、先端をそっと吸ってみた。

…チュク…チュク。

「あ…。」

セナは俺の髪の中に指を入れて髪を梳いた。ズボンを下し手を下半身に滑らせていく。セナがもじもじと恥ずかしがった。

「お願い…触りたい。痛かったら言って」

俺はセナの耳元で囁いた。

…うん。

太ももが少し緩んだ気がした。ふたつの肉丘の間に中指を這わせると、小さな突起が触れた。優しく擦ると、セナの腰がピクッと動いた。

「痛い?」

「…平気」

優しくそこを擦りながら、セナの上に乗り、胸に舌を這わせた。セナも昨日よりリラックスしている気がした。朝立ちもあるが、俺の息子は既にギンギンだった。セナは俺の息子に触れて、先端部分を指の腹で撫でた。

「あ…セナ。駄目だよ」

俺は慌てて腰を引いた。

「ごめん…痛かった?」

セナが心配そうに俺を見つめた。

「違う…セナにそんなことされたら…またすぐ…。」

セナはそっかと言って俺の頭を両手で挟み、自分の顔に引き寄せてキスをした。セナの下腹部は少しづつ濡れてきた。

「濡れてる…。」

セナは恥ずかしい…と言いながらも俺にされるがままになっていた。

「ねぇ…もうセナに挿れたい」

「うん」

俺はコンドームを取ってつけると、ゆっくりとセナの中へと入っていった。

「痛い?」

「ううん。大丈夫」

ゆっくりと少しづつ動かした。俺は柔らかなセナの胸の先を舌で転がした。

「あ…ん」

甘い声を出されて、俺の下半身はますます熱くなった。

「声が…出ちゃう」

セナはとても恥ずかしそうだった。

「声…聞きたい。セナのエッチな声」

興奮してつい深く突いてしまうと、セナの身体に力が入った。

「ちょっと…痛い」

俺は慌てて離れようとすると、セナは俺に抱き付いて深く無ければ大丈夫だから…と囁いた。俺は慎重に動かした。

「うん…大丈夫」

昨日よりも少し我慢出来そうだった。セナの身体はとても温かく柔らかかった。そしてとても良い香りがした。俺はセナを強く抱きしめた。

「セナ…大好きだ」

いつもは恥ずかしくて言えないことも今なら言える気がした。

「わたしも佑くんが好き」

セナの上でゆっくりと俺は動いた。セナのそこは、少しづつ潤い、動きやすくなってきた。

「なんか変な感じ…。」

セナが俺の下で眉を顰めた。気持ちが良くてやめたくは無かったが、無理はさせたく無かった。

「いいよ…セナ。止めよう」

セナは俺の尻を足でがっしりとホールドした。

「ううん。違うの…ちょっと…気持が良い…かも?」

「良かった…。」

…でも…俺がいきそ…。

「ごめん…気持が良すぎて…我慢出来そうに無い」

「もうちょっと…続けて?」

セナが甘い声で蠢く俺の背に手を回した。

…うぁ。

「そんな声で…言われたら…ぁぁ」

…恥辱の放出。

「セナさん…ごめんなさい。すぐ復活するから…。」

…すげぇ賢者タイム降臨

俺はゆっくりそれを引き抜き、セナの隣に転がった。

…俺って早漏なのか?

不安になって来た。セナが俺にぴたりと寄り添ったが、肩が少し冷たく俺は布団でそっと包んだ。

「佑くんとくっついていたいの」

セナは抱き付いてきた。セナが俺の胸にキスをし、ゆっくりと首元まで上がって来た。続々とする刺激に下半身が再び反応し始めた。

「佑くんとってもあったかい。いつもこうして添い寝して欲しい」

…添い寝だけか。

俺は苦笑すると、セナきょとんとした顔をして見上げた。大きな目に長いまつ毛、瞬きをするたびにそれは、ふぁさふぁさと音を立てそうだった。頬には赤みが差し、ふるふるとした唇には、いつも吸い寄せられてしまう。

「セナって…やっぱ…可愛いな」

…どうやっても、どんな顔でもセナは可愛い。

俺の素直な気持ちだった。いやだ恥ずかしいと言いながら、俺の肩に捕まり、ぐいっと自分の身体を引き上げ、同じ視線の高さにセナが、なった。

「もっと…言って♪」

俺は身悶えしそうになるのを必死で抑え乍らまた言った。

「セナ…可愛い。俺のものにしたい」

…そうだ。出来ることならフィギュアのように俺の部屋に飾っておきたい。

「わたしは、もう…佑くんのものだよ?」

セナは、恥ずかしいそうに笑うと、そのまま俺の唇を奪った。






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